読書感想(111)「アクアマリンの神殿◆海堂尊」  | アルジャーノンにシャンパンを

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♪信じられない速さで 時は過ぎ去ると 知ってしまったら
どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ♪♪
というわけでブログはじめました。
ちなみに、はつかねずみのアルジャーノンとは関係ありません。面識もありません(^-^)/。

アクアマリンの神殿

海堂尊著

角川文庫

2016.8.8読了

☆☆☆☆



モルフェウスの領域 ”の続編。人工冬眠させられていたアツシが目覚めて数年。彼が中学から高校に進学する頃の話です。最初っからキレ味鋭いジョークの応酬で、このまま楽しい学園物語で終るのか?と思いきや、やっぱり海堂作品、そうはなりません。後半はステルス伸一郎や人工冬眠装置の開発者西野、同級生の秀才麻生夏美との、先端医療の問題に関するハイレベルなトークラリーでしっかり読ませてくれます。本作品でひとまわり成長したアツシの、これからの展開も楽しみになる、海堂ワールド最先端の一冊です。