ボクのアパートからビーチに続く一中通りには、お気に入りの蕎麦屋賀久 があるんだけど、もう1軒猪口屋 という人気のお店があります。海に行くときに前を通ると、いつも長蛇の列。しかも、蕎麦屋なのにうどんもあるという、讃岐の人間には許し難いメニュー構成のため(笑)、今まで一度も行ったことはありませんでした。
この日の昼過ぎ、波の様子を見に行った帰りに通ると、なんと待ってる人がいない!。臨時休業か?と思いきやそうでもない。こうなると偵察しないわけにはいきません。
店内も外観同様和風の落着いた雰囲気。蕎麦屋にしては珍しいオープンキッチンで、カウンターの一番端に着席しました。
メニューを眺めてみると、蕎麦屋の昼酒に適した一品料理も豊富で、飲みに来るのも良さそう。ただ、酒も肴も東京価格なのがちょっとね。あれこれ吟味して、結局つけとろ蕎麦をオーダーしました。
しっかり練られたとろろの中には寿雀卵の全卵が入ってます。
で、食べてみるとこれが思ってた以上に美味しい!。蕎麦殻の星の入った粗挽きの十割蕎麦は香り、歯応えとも申し分なし。そんな蕎麦に、シンプルなとろろの付け出汁と寿雀卵の濃厚な旨みが絡むと、もう絶品。わき目も振らず一気に平らげました。
しかしもったいないなぁ。これだけの蕎麦が出せるんなら、なんで蕎麦だけで勝負しないんだろ。元来蕎麦とうどんは全くの別物で、蕎麦屋がうどんを出すというのは、うどん屋がスパゲティ出すのと同じくらいあり得ない、とボクは思うのだが・・・。
ちなみにこの日の茅ヶ崎パークは完全なフラット。サーフィンではなく美味しい蕎麦屋に行くのが正解でした。