読書感想(78)「下町ロケット◆池井戸潤」 | アルジャーノンにシャンパンを

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どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ♪♪
というわけでブログはじめました。
ちなみに、はつかねずみのアルジャーノンとは関係ありません。面識もありません(^-^)/。

下町ロケット

池井戸潤著

小学館文庫

2014.2.7読了

☆☆☆☆☆

あの半沢直樹 シリーズの原作者の、第145回直木賞受賞作品です。

圧倒的技術と品質を誇る町工場が特許紛争で大手メーカーをねじ伏せ、さらに日本を代表する巨大企業とも真っ向勝負。それほど競争力のある製品を中小企業が単独で開発、製造するというのは、現実的には非常に困難だと思うけど、それでも読んで痛快、爽快のすばらしいエンターテイメント小説です。

確か著者は元銀行員で文系のはず。なのに特許戦略やロケットのキーテクノロジーなど、技術的なところも意外としっかり書けていて矛盾を感じることがないのは立派ですね。

金融機関の内部闘争で「倍返しだ!」なんてやってる本より、こっちのほうが遥かにおもしろいと思うな。