読書感想(64)「ゾウの時間ネズミの時間◆本川達雄」 | アルジャーノンにシャンパンを

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♪信じられない速さで 時は過ぎ去ると 知ってしまったら
どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ♪♪
というわけでブログはじめました。
ちなみに、はつかねずみのアルジャーノンとは関係ありません。面識もありません(^-^)/。

かなり前に、何かの雑誌に著者がこの本の内容をコラムに書いていて、それを読んだときにとても感心してコピーをとっておいたほどです。


ゾウの時間ネズミの時間

本川達雄著

中公新書

2013.8.17読了

☆☆☆☆


アルジャーノンにシャンパンを

時間の流れはどこでも一定だという概念は、人間が勝手に自分中心で考えたものなんですね。生き物は、そのサイズによってそれぞれ時間の流れる速さが違う。そのことを、生物の進化、エネルギー消費、生息密度、移動距離などあらゆる切り口で証明してみせる。しかも細胞サイズから大型哺乳類、植物までもを対象にして。これには目から鱗的な感動があります。これでもかというくらいの論証は説得力十分。本文には数式やグラフなどが頻繁出てくるので、文系の人にはちょっと取っつきにくいかもしれないけど、それでも読むと感心させられると思いますよ。

ちなみにこの本の帯には「ゾウもネズミもネコも、心臓は20億回打って止まる」と書いてある。毎週ヒルクライムして無闇に心拍を上げているボクは、もしかして寿命を縮めているということなのか?(笑)。