読書感想(58)「真夏の方程式◆東野圭吾」真夏の方程式 東野圭吾著 文春文庫 2013.5.29読了 ☆☆☆☆ 東野ミステリーは読んでいくうちにだいたい犯人の予想がつくんだけど、今回は絞りきれないなぁ、と思っていたらこういう結末だったのね。 いつものガリレオシリーズに比べると科学的トリックは少なめ。その代り複雑な人間関係がストーリーを意外な方向に引っ張っていきます。湯川博士の物理の知識より、人間観察の鋭さで真相を掴んだという感じ。 すっきりしない結末だけど、将来に向けて希望が持てるので読後感は悪くないです。