読書感想(7)「拒絶空港◆内田幹樹」 | アルジャーノンにシャンパンを

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♪信じられない速さで 時は過ぎ去ると 知ってしまったら
どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ♪♪
というわけでブログはじめました。
ちなみに、はつかねずみのアルジャーノンとは関係ありません。面識もありません(^-^)/。

拒絶空港

内田幹樹著

新潮文庫

2011.10.24読了

☆☆☆☆


アルジャーノンにシャンパンを

2重3重のトラブルを抱えたジャンボジェットを、機長やCAがギリギリの判断と命がけの努力で何とか無事着陸させようとする。しかしそれをバックアップするはずの地上の管理部門は面子、責任を優先して決断を下さない・・・と、展開は著者のデビュー作「パイロット・イン・コマンド」となんとなく似てます。しかし、元国際線の機長だった著者ならではの詳細な描写は相変わらずで臨場感は抜群、楽しめます。

こんな小説を書ける作家は他にはいないだろうなぁ、といつも新作が出るのを楽しみにしてましたがこれが遺作になってしまいました。ほんとに残念です。



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