アルジャーノンにシャンパンを

アルジャーノンにシャンパンを

♪信じられない速さで 時は過ぎ去ると 知ってしまったら
どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ♪♪
というわけでブログはじめました。
ちなみに、はつかねずみのアルジャーノンとは関係ありません。面識もありません(^-^)/。

【11月14日(金)】


毎年恒例のCOCO FARM収穫祭の前夜祭。今年も足利の中華“粋園”に、ワインラバーたちが集まりました。広島からの遠征3名、首都圏在住3名、男性4名女性2名という内訳です。

 

まずは泡から(すでに飲んでるので泡消えてるが・笑)。

 

Le Vinsans Ricard 2023

ロワールのソーヴィニヨンブラン100%の微発泡。SBらしい爽やかな香りあり。これは瓶内2次発酵らしい。

 

前菜いろいろ。左上から人参クミン風味ピクルスと桜姫鶏レバーのコンフィ、前橋産有機おからの上海風、山芋の陳皮のたまり醬油漬け、三重産活しじみの醤油漬け、しめじの自家製ビネガー煮、紅はるかの焼き芋サラダ、アンデス高原豚スジの湖南風。これだけ作るのに、どれだけ手間がかかってるのやら(驚)。

このあと、桜姫鶏のハツとツナギのスパイス焼きが別皿にて提供。

 

COCO FARMのこころみノートン2014。

参加者の1人がCOCO FARMの元“中の人”で、その人のセラーから持ってきてくれたもの。この年のノートンはいい出来らしく、確かに10年以上寝かせてやっと飲みごろといった感じ。

 

上州地鶏のマライティッカ。自家製ヨーグルトに漬けてローストしたもの。

 

青森産白子と菊芋。

 

北海道産活ズワイガニとマッシュルーム。

 

CAN CREDO 2013

スペインのチャレッロ100%の白で、これも12年経ってるとは思えない、しっかりした味わい。

 

Rive Droite Rouge Clos Belle Croix 2020

ロワールのピノノワール&ピノムニエ。

 

青森産アオリイカの四川風。挽肉を炒めた油を使ってて旨みが強い。

 

イカゲソの焼売。皮の代りに餅米を使ってる。トッピングの黒いのは、塩漬けにしたイカの内臓をペースト状にしたソース。

 

北海道産つぶ貝のカチャトーラ。イタリアンっぽいが味付けは中華。バケットは前橋のクロフトベーカリーのもの。

 

鹿児島産赤ハタの酸菜煮込み。

 

この複雑な味わいは、なんとも形容し難い美味しさ。さすが中華は奥が深い。

 

Laurent Bannwarth EDEL 2023

アルザスのメジャーな白品種は全て入ってるんじゃないかというくらい、たくさんブレンドされたオレンジっぽい白ワイン。

 

十勝産和牛もも肉のロースト。下には深谷葱が敷かれている。

 

Susucaru Rosso 2021 Frank Cornelissen

シチリアのナチュラルワイン。

 

ここでコースメニューにはない、ご飯物を出してくれました!!。

 

最後の1本は、満場一致でジョージアのオレンジワイン。

GOLDEN CHIN 2021

やっぱりこういうワインが、ここの料理には合うと思う。

 

カカオのソルベ、ライスプリン、キウィはミントとゆずと蜂蜜で風味を補強。

 

“渋皮煮の羊羹”と言っていたが、見た目は渋皮煮でも羊羹でもない(笑)。和菓子っぽいが、これもしっかり中華です。

 

店主のこだわり全開の料理に、これまた個性的なワインのラインナップはいつもながらすこぶる楽しい。超マニアックでハイレベルなワイン談義は、ボクからすれば空中戦を見てるよう。店主もだが、こちらのメンバーの方々も凄すぎです。しかし、ワインもこのコース料理もメニューには一切載っていない。こちらをメインにしても充分やっていけそうなのに、もしかして昼間の街中華の看板は世を忍ぶ仮の姿なのか(笑)。

【11月8日(土)】

 

季節も変わって涼しくなったので、久しぶりにお鮨を食べに行ってきました。

 

スーパードライの生と銀杏の素揚げでスタート。

 

柿とシャインマスカットの白掛け。豆腐と練り胡麻の滑らかな白掛けが、フルーツの甘味とうまく合う。果物アレルギーで食べられないのが多いけど、柿と葡萄は大丈夫なのでよかった(あとバナナと梨もOK)。

 

出たっ!!、お酒の止まらなくなるヤツ(笑)。あん肝の奈良漬け和え。

 

で、さっそく日本酒をお願いしたら、なんと新政が出てきた!!。

 

ますます入手しづらいらしく、これも店主が50回くらいTELしてやっと買えたとのこと。貴重なのが飲めて嬉しい!!。

 

素揚げした桜海老の茶碗蒸し。香りが素晴らしく、春に来たときいただいたのをハッキリ覚えてる。桜海老は春だけでなく、秋も旬。これも食べれてラッキーだったな。

 

お造りは真鯛、中トロ、鰆。マグロは北海道産で130kg程度の手頃なサイズのもの。どれも適度に旨味がのっていい感じ。

 

エボ鯛の塩焼き。ボク的にはあまり馴染みのない魚で、真鯛や黒鯛に比べると身は柔らかく、あまり特徴が無い感じ。ポーション小さめなのは、魚がちっちゃいからかな。

 

次のお酒は、福井県 常山酒造の常山 吟月 わせ 2024BY。

 

この酒器いい!!。そしてこのお酒も美味い。

 

ここからお鮨のスタート。

メイチ鯛。旨味の強い白身。

 

ここはいつも序盤に赤身が出てくる。最初は違和感あったが、慣れればこれもアリかと思う。

 

甘海老の昆布締め。白板昆布を使ってるので、海老の甘味が引き立ってる。

 

溢れんばかりの雲丹(笑)。

 

ノドグロは焼き串で焦げ香を付けて脂の重さを緩和。

 

このタイミングのコハダは正解。

 

炙ったトロは醤油・酒・味醂の自家製タレで。これがまた美味い。

 

穴子の白焼きには山椒塩。穴子好きとしては、これは堪らない一貫。

 

イカの印籠詰め。

 

出汁風味の玉。

 

ネギトロの手巻き。

 

この日カウンターにはボクを入れて5名。大将や奥さんともゆっくり話ができて、楽しい時間を過ごせました。もちろんお鮨や料理、お酒も含めて期待を裏切らないクオリティ。ボクとしては、佐野の鮨屋は須藤さん一択です。

 

続いてこちらへ。

帰り道にちょっと遠回りして、CHOUETTEさんへご挨拶。

 

なんと、COCO FARMのできたてワインを出してくれた!!。本来なら収穫祭でしか飲めないワインなのに、足利・佐野あたりの一部のお店には少量事前販売されてるらしい。CHOUETTEさんには3本入荷してて、収穫祭1週間前のこの日が解禁日で、これもラッキーでした。飲んでみると・・・味も香りもまんまリンゴ。微発泡もあって「これシードルじゃん」って言ったらマスターも「そうでしょ」って。濃いめの色とギャップもあるし、今年のできたてワインは斬新だなぁ、とこのときは思ってたのだが・・・。

 

足利にあるもう一つのワイナリー、Cfa Backyard WineryのDiavolette HAL 2023 。マスカットベリーA主体の美味しいロゼです。~悪魔の娘たち~というサブタイトルどおり、醸造責任者の増子敬公(厳しい言動で悪魔と呼ばれてるらしい)とその娘さんたちがワイン造りをしている。COCO FARMより近いので一度見に行きたいのだけれど、ここは土日祝が休みなので未だ実現せず。会社休んでワイナリーに行くのは、さすがにマズいしなぁ(笑)。

ビブリア古書堂の事件手帖Ⅳ~扉子たちと継がれる道~

三上延著

メディアワークス文庫

2025.11.5読了

☆☆☆☆

元々は、大輔くんと栞子さんの物語で始まったこのシリーズ。2人が結婚して、生まれた扉子ちゃんにフォーカスされたのが前作まで。そしてこの作品では栞子さんの両親、さらには祖父母まで遡って、古書にまつわるミステリーが展開される。

登場するのは、いずれも鎌倉文庫の

・鶉籠

・道草

・吾輩ハ猫デアル

女性陣のキレキレの推理は相変わらずだけど、大輔くんも歳とって貫録出てきたね(笑)。

しかし、古書(や古書店)を取り巻く世界というのは、こんなにも深く複雑で、しばしば“事件”が起こってるのだろうか。小説だとは分かっていても、ちょっと気になる。