園 日暮れ 乱れ飛ぶ鴉

極目 (しょう)(じょう) 三両家

庭樹 人去り尽くすを知らず

春来たれば ()た開く 旧時の花

 

極目:目のとどく限り (しょう)(じょう);もの寂しい

 

Yoshiのつぶやき】

梁園は漢代に文帝の子、梁の孝王の築いた庭園である。

日暮に鴉が乱れ飛んでいる。目の届くかぎり、もの悲しい。

庭園は過って多くの人が亡くなったことは知らないだろう。

春が来れば昔の花が咲き誇っている。

綺麗な詩だと思う。

 

馬上で胡鈎を帯びる 翩翩たり度

小来 報国を思う  是れ 封候を愛するがために

萬里 郷は夢となり 三邊 月 愁を()

(つと)に (すべから)く (かつ)(りょ)を清め 事無く 秋を経る莫れ

 

翩翩(へんぺん);軽く翻るさま 度頭:

 

Yoshiのつぶやき】

私にとって難しい詩だ。

長安に行く人を送る歌だ。

武具を付けた馬上の友だ。旗も翻っている。

国を守るためだ。遠い故郷を思うと、三日月さえ寂しい。

早く匈奴との戦いを終え、秋には帰ってきて欲しいものだ。

強いて 高きに登り去らんと欲するも

人の 酒を送り(きた)る無し

遥かに(あわれ)む 故園の菊

(まさ)に戦場に()いて開くべし

 

Yoshiのつぶやき】

安禄山(あんろくざん)軍によって占拠されていた長安を奪回する

(ほう)水の戦に従軍した時作った詩である。時9月 重陽

の節句で、高い所へ登って長安の故郷を偲んだもの。