バーテンダーの覚書
ご訪問ありがとうございます。

このブログは基本的にバーテンダーである自分が
現役であるうちに飲んで印象的だったお酒や
自分で作ってみたカクテルなどをとても忘れっぽいので
得た知識を覚えておくためのブログ

味という非常に個人的な主観に頼るところが大きいものなので
自分と同じ感覚を覚えるかどうかは不明であり保証しません

もちろん他のこともウダウダ書いてますが基本備忘録



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必要なものを。

バーテンダーとして今出来ること

自分の職業はバーテンダー。

お酒を提供する仕事。
ご来店された方に楽しいひとときを提供する仕事。
お帰りの際に少しでもプラスな気分になってもらうための仕事。


今生きている我々には、一生懸命仕事をして、経済活動に貢献するというのが義務であり責任であると思う。

輪番停電や電車の運行状況など、諸問題がたくさんあるので、先行きが不安でいっぱいなのはもちろん承知だし、自分だってその一人であるが、一杯の酒は飲んでもいいハズ。

そして鋭気を養って、今まで以上に頑張って経済活動を行うことによって、被災地の復興にも必ず繋がるはずだ。

自分は、頑張る人たちのガス抜きや元気の補給、気持ちを解きほぐし支えるのが仕事。

節電や寄付はもちろんだが、それだけでは被災地もだが日本が本当の意味で復興しない。

我々生きているものが日々一生懸命、元気で働くのが、本当の復興に繋がると思う。

不安抱えてたり、誰かさんの文句言ったり、気分落としてても始まらない。

前向いていきましょう。


自分はバーテンダーです。
出来ることはとても少ないですが、自分に出来ることを最大限やり遂げます。


最後に

震災で亡くなられた方のご冥福を心よりお祈り致します。


グレンモーレンジ オリジナル

放っておいたらもうこんな時期だ。

今年まだ一度しか更新してないうちに、雪は降るわ八百長起こるわ、世の中は色々動いているというのに、当ブログは体たらくを続けているのです。

そんなわけで、一念発起って程でもないが、久しぶりの更新。
ここのところカクテルよりも、シングルモルトの魅力再発見的な勢いで、毎日のようにテイスティングを行っているので、そんな魅力をお伝えしたいと思われる。

グレンモーレンジ オリジナル 700ml

スコットランドのハイランド北部、ドーノック湾に面した蒸留所で醸され貯蔵されるシングルモルトウィスキー。

香りから甘く柔らかく芳しく、フルーティでもある。
軽いバニラ香も伴い、ナッツや麦芽、柑橘系の香りが複雑だが一体となって鼻腔をくすぐってくれる。

そのままストレートでいただくと、なめらかなシルクのような舌触りと、共に訪れる生クリームかのようなクリーミィ感。
麦芽や蜂蜜、奥にフルーツとバニラ。
フィニッシュはかすかにスパイシーでそれほど長くはないが、女性にも断然オススメできるバランス感覚が心地良い。

非常に飲みやすくライトボディ、それでいて飽きの来ない味わいであるので、スコットランドで最も飲まれているシングルモルトというのも納得。

スコッチシングルモルトの常識では、仕込み水は普通軟水を使うのだが、このグレンモーレンジは硬度190近くもある硬水を使用している。
にもかかわらず、この柔らかくなめらかな味わいは、その常識を覆した。


自分的にはこのグレンモーレンジ、ストレートやロックよりも断然水割りがオススメ。

やってみるとわかるのだが、ストレートから加水して飲むと、それまであまり感じ無かったフルーツ感がブワッと全面に飛び出してくる。
驚くことに、同時にクリーミィ感が増すのだ。
ピーチや洋なしの香りが、クリームに乗って舌の上を滑り落ちてゆく。
それでいてまとわりつくような甘ったるさは全くないので、サラリと流れてくれるのも嬉しい。

水割りを作るポイントはいくつかあるが、それらを踏まえてしっかり作っても、大概のウィスキーは味わいが延ばされて薄くなると感じることがほとんどなのだが、逆に前に出てくるタイプは正直珍しい。

ただ、最近流行りのハイボールには向かないと思われる。
ハイボール向きのウィスキーはシンプルなモノが向く、と自分は思うので。


ちなみに、水割りを美味しく作るポイントをいくつか説明すると。

まず、グラスに氷を入れる。
それをバースプーンでグラスが冷えるまでステア。
グラスを冷やす目的もあるが、かち割った氷のカドを取るというのも目的の一つ。
大根とかじゃがいもの面取りみたいなもので、溶けにくくする効果がある。溶けにくいということは、水っぽくなるのを緩和させられる。ウィスキー本来の味わいを最大限楽しんでもらうための一手間だ。

さてそこにウィスキーを入れるわけだが、その前に。
ステアして氷のカドを取ると、意外とまたグラスに空きが出来る。
グラスにはたっぷりの氷をいれた方が、味わいのしっかりした水割りに必然なるので、ここで氷をグラス一杯まで追加する。
そしてウィスキーを注ぐ。
注がれたウィスキーは当然常温(冷やしていれば別だが)なので、ここで数回ステアしてウィスキーを冷やしてあげる。
なぜかといえば、次に入れる水の温度との差異をなるべく減らしてあげるため。
ソーダ割りだと尚更大事なのだが、温度が違う二つの液体は馴染みにくいので、一体感が損なわれるのだ。
なので出来るだけ近い温度にしてあげてから混ぜる。コレが結構重要。

最後に混ぜる水は必ず冷やしておくこと。
ぬるい水だと当然生ぬるい水割りになるし、グラスで冷やせばいいかというとそうではなく、氷がどんどん溶けるので、最終的にぬるくなりやすい水割りとなってしまう。


何気に作っているように見える水割りも、実は細かい気遣いがあってこそ美味しくなる。

是非、一手間を惜しまずに、美味しい水割りを楽しんでもらえたら幸いです。



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