夏至がすぎたので、わずかずつですが日が短くなっていきます。
とはいっても夜11時でまるで夕方5時のような明るさ。
明るくて寝れないと不平を言いつつも、短くなる日照時間にどこか寂しさと悲しさ、それに焦りを感じます。
この時期の楽しみの一つは、朝庭のベンチに座ってコーヒーを飲むこと。
写真にはうまくうつりませんでしたが、あの向こうに見えるアスペンや白樺の木々の葉が朝の低い太陽の光をバックに透けて見えるのです。なんとも言えない美しさ。気温は15度前後でひんやりと涼しく、朝露にぬれる葉の緑が瑞々しい。
日本にかえる前に植えたじゃがいももすくすくとそだっています。
この時期の行事といえば紅鮭釣りなのですが、今年は不調。
4回いって、合計3匹。
これがアラスカの漁業管理事務所が毎日アップデートするロシアンリバー(私が行く場所)のサーモンの遡上数のデータですが今年(黒い線)はサーモンの遡上数が少ないようです。4年前も調子が悪かったので、ある意味予測通りということでしょうか。
鮭が思ったほど釣れないとか、良い天気が続き過ぎて雨がふらないので心配だとか、ある意味ではたいした問題でもないことをぼやきながら、大体週のうち3日くらい一日3時間くらい仕事をしてあとは山登りや家の庭のことをして暮らしています。
これが今日の夕食前に2時間ほどハイキングしてきたピーク3の写真。
こういう生活をしていると、浦島太郎が竜宮城にいた時のような状態になります。
でも、これも夏の間だけ、またあの暗くて寒い長い冬はいつか絶対やってくるのです、今はほんとに想像出来ませんが。
寒くてくらい冬、そして天国のような夏、どっちも本物。
このギャップもまたアラスカのいいとこ。だから今はこの素晴らしい夏を楽しみます。