この週末は、金曜から2泊3日で湖畔のキャビンに泊まりに行きました。
行ったのは、私を含めて5人。全員50後半の男。私以外はアメリカの白人です。
キャビンはアンカレッジの北東3百キロほどにあるレイクルイーズという大きな湖の湖畔にあって、このなかの友人一人の所有です。
前から誘われていたのですが、やっと都合がついたので奥さんから許可をもらって行ってきました。
3人は。水曜から行っていて、私と大学の同僚は金曜から合流するという打ち合わせです。
朝9時にアンカレッジを出発、同僚を拾って、走ること約3時間半。12時過ぎに湖の湖畔に到着。
途中で電話をしたので、スノーモービル2台で凍った湖を戻ってきて駐車場のところで待っていてくれました。
持ってきた食料や荷物は後ろに繋いだソリにいれて運びます。
ここから、スノーモービルの二人乗りで約15分ほど、距離にして8キロほどにあるキャビンまで走ります。
気温はマイナス10くらいなので走ると、顔に当たる風が冷たい。つく頃には頬がしびれていました。
そしてこれがキャビン。
持ち主の彼が自分で材料を冬の間に少しづつはこんで夏場の時間を使って2年ほどで建てたそうです。
電気はソーラーとデイーゼル発電機。暖房は薪と石油のストーブです。
水道はなし。水は氷の下の湖からくんでフィルターを通して使います。飲水は主にペットボトル。
なかはこんな感じ。
で何をして過ごしたかというと、湖やその周りをハイキングしたり。
音楽を聞いたり。というかこれがまた、ただ音楽を聴くのとは違うのです。
上の写真でみてもわかると思いますが、スピーカーがただのスピーカーではないのです。
彼はオーデイオマニアなので、スピーカーもオーダーメイド。確か1万ドルくらいだとか。もちろん真空管のアンプ。そのせいで下手をする生の音楽を聞いているのより臨場感が。例えば、ボーカルなんかも空気が喉を通っていくのがわかるような、唇か離れるときのかかすかな粘着音とかが聞こえたりとか。もちろん周りには家はないので大音量で音楽を楽しむんです。
音楽に飽きたらおしゃべり、アメリカ人の初老の男4人のやり取りは、どちらかというと大人しく礼儀正しい日本人のやり取りとは違い、どこかもっと荒削りでごっつい感じがして面白かったです。私も仲間に入れてくれて友達として扱ってくれるのは大変有り難いと思いました。
最後の話題はトイレ。下水の仕組みはないので、外にあるトッポン便所。しかもドアはなし。一応みんながいる部屋からは見えないようになっているのですが、目の前は湖。気温はマイナス10度くらい、そんななか厚着をしてトイレまで20メートルほど雪道を歩いていき、パンツをおろして洋式の便座に座り湖を眺めながら用を足す。読んでいる皆さんは、驚かれると思いますがこの開放感かなんともいい。素直に気持ちいい。自分がただの自然のなかの肉の塊になったかんじです。
気を使うこともなく、過ごした3日間。思いの外楽しかったです。
湖のむこうに落ちていく夕日。2階の寝室のデッキから眺めたのですが、きれいだったです。