晩秋の山と動物たち | アラスカの自然に囲まれて

アラスカの自然に囲まれて

アラスカ州のアンカレッジは自然がいっぱいで、季節の移り変わりを日々肌で感じる自然に密着したくらしです。このブログでは、ここアラスカでの釣りや山登りなどアウトドアライフを中心に、私の見た事、感じたことなどを独断と偏見で紹介します。

お前は昨日は釣りで今日はハイキングで遊んでばっかりだなとお叱りを受けそうですが、その通りなんです。

 

今日日曜日は、午後から近くへハイキングに行きました。一応、午前中は読書をして家の掃除も済ませました、何卒お許しを。。。。

 

行き先は、いつものフラットトップのすぐ南側の谷を、奥の湖ラビットレイクへ向かって緩やかに登るハイキングコースです。

 

最後は高原のツンドラになります。片道4キロちょっとでしょうか。

 

これが、フラットトップから東に向かって連なる山筋です。

 

曇りで、少し小雨がぱらつきますが、風はありません。曇り空のせいで色づいた高山植物が鮮やかです。

 

 

 

こういう曇った日には野生動物が活発に動きます。今はムースの恋の季節なので大きな角のオスが見れればと思いましたが見当たりません。

 

道の脇に目をやると、柳の葉が寒さのためか枯れて縮れたようになっています。

決してキレイな美ではないのですが、これはこれでつかいふるされた道具のような味わいが。

 

 

この時期、晩秋というか冬枯れの景色というのはなんとも言えない味が。これも自分の歳のせいか?

 

歩いていると山の中腹に白いものが。双眼鏡で除くと野生の羊です。

 

 

近くに群れがいないので、どうしたんでしょう?はぐれたのかな?

もっと東のおくの方ではよく群れを見かけますが。

 

少しずつ高度を上げツンドラにやってきました。野生のブルーベリーの木、紅葉しています。

 

 

このあたりから、トレールを離れて山の斜面をまっすぐ眺めのいいところまで登りました。

 

途中、ブルーベリーがたくさん残っているところがありました。

 

 

このあたりは8月の後半にはブルーベリー摘みの人が多いので意外です。クマにも人気です。

 

いくつか摘んで口に入れました。

 

多分もう霜が下りたりしているのでちょっと干し柿みたいに柔らかくなっていますが、酸っぱさが消えていて甘い。

でももうちょっと早い時期のほうがおいしいかな。

 

そのまま草付きの斜面を登って、適当に平になった場所に腰をおろします。

 

そして、昨日釣りに持っていったおにぎりの残りを食べます。中は自家製の塩筋子入です。

 

 

少し寒いですが、最高の景色です。

 

谷の奥の望遠拡大写真です。

 

あの奥に南北のスーサイドピークが。あの辺はもうすっかり冬山ですね。

 

理屈抜きに大変気分がいい、おにぎりの塩味がなんとも美味しく感じられました。

 

ここまで1時間20分程度、2時頃に帰路につきました。

 

車をおいた登山口についたのが3時頃。車に向かって歩いていると、今すれ違った女性が「クマ」とおしえてくれました。

 

このちかくの人らしく、落ち着いて連れていた犬を車に入れていました。

 

なるほど、先程歩いてきた方角150メートルくらい離れたところに3つの黒いものが。

 

ブラックベア、日本でいうツキノワグマです。

 

母親と2頭の子熊です。

 

左が母親です。

 

 

周りに人もいるし、車も近いので写真をとるため、少しだけ近づきます。

といっても100メートル暗い距離があります。

 

 

 

母グマはこちらの存在がちゃんとわかっているようで、子グマが人に近づかないよう誘導しながら道端で何やら食べ物探し。

 

2−3分くらいウロウロしたあと、そのまま山に向かう斜面の藪に消えていきました。

 

見た感じ、コロコロと太って元気そうでしたよ。もうすぐ冬ごもりなのでイッパイ食べてしっかり太らないと冬がこせません。

 

人間と変なトラブルにならないで元気に暮らしてほしいものです。

 

そんなで今日は楽しいハイキングでした。