家庭教師 阿久津勝彦のブログ -1256ページ目

過去問 パート2

前にも書いたんですが、私の授業はほとんどが過去問演習です。


過去問のストックはかなりあるのでそれをやってもらいます。


なぜ過去問中心かっていうと、まずは、当たり前なんですけど、やっぱり受ける大学の傾向にあった練習をするのが一番合理的だからです。


あとは、結構これも大きいんですけど、市販されている長文の問題集があまりいいのがないってのもあります。


前にも書いたんですが、長文の問題集ってあまり改訂されないんで古い文章が多いんですよね。


最近読んだ話もアトランタ五輪の時の有森裕子さんについてのものだったんですけど、なんとも、ぴんと来ないんですよね。


でも、まだ、これなんか新しい話の部類に入りますけどね。


それと、編集の問題で日大の問題から始まって京大で終わるみたいな本がありますけど、こういうのは日大レベルの人にも京大レベルの人にも使いづらいんですね。


編集のほうは英文のレベルをだんだん上げていくっていう意図があると思うんですけど、そんな少しぐらい読んだんじゃレベルは上がらないです。


日大レベルの人には、日大レベルの問題を、京大レベルの人には京大レベルの問題を繰り返しやってもらうほうがいいと思いませんか?


そういうことで、私の授業は受けそうな大学の過去問中心になってしまうということですね。

過去問

本番も近づいてきたので過去問の効用について書きます。


まず、過去問は自分の実力を知るために役に立ちます。


模試は本番試験と傾向が違いますので、それでいくらいい点を取れたとしても、当てにはなりません。


たとえば、センターの英語でいくらいい点を取れたとしても慶応のSFCや上智などの問題はできるかどうかは怪しいところです。


そこで、過去問をやることによって、その志望校に受かるかどうかの判断ができます。


ただ、赤本とかに出ている合格最低点は素点じゃない場合もあるので、あれを信じていると痛い目にあいます。


次に、志望校を決める基準になります。


たとえば、滑り止めをマーチにしたいのだけれども、どれがいいのか判らないとかいう場合には過去問をやってみちゃうことです。


そうすると、問題と自分の相性がいいところがわかるので、そこを受けたほうがいいです。


私は、偏差値のちょっとした高低だったら、相性を重視していますね。


あとは、国立の医学部狙いでセンターでこけてしまい、ぎりぎり逆転できる大学を受験したい場合にも、過去問との相性がいいところを狙ったほうがいいです。


センターと二次の配点見て、逆転可能かと思ったら、二次がまったく歯が立たない問題だったなんてことにならないように、問題は解いてみて、出願したほうがいいかと思います。


ここまでは、まあ、普通はできないんですけど、過去問やるのも勉強になるんで、ちょっと考えている大学の過去問はやってみるのがいいと思いますよ。

coincidence(偶然の一致)

何年か前に浪人生の生徒に授業をしているときに


生徒A「昨日、図書館で友達と中学生がトラブルになって、俺が止めに入ったんですよ。


そしたら、その中学生がなかなか言うこと聞かなくて、腹が立ったんで、襟首捕まえて、思いっきり頭突きしてやったんです。


それで、騒ぎになっちゃたんで、図書館の係りの人に、他の部屋につれてかれて、話していたら、同じ中学らしくて、そしたら、『先輩ですか?』みたいに、急になれなれしくなって・・・・」


というような話を聞きました。


その一年後、他の生徒と授業中話していたら、


生徒B「一年前に、浪人生とトラブルになって、そしたら、その中の1人の人に思いっきり頭突きくらって、他の部屋につれてかれたんですけど、同じ中学の先輩らしくて、『先輩ですか?』みたいな話になったんですよ。」


私「その話知ってるよ。その時の中学生ってお前か?」


生徒「はあ?何で知っているんですか?」


私「その浪人生って、俺の生徒だもん。」


ということになったんですが、そのトラブルを起こしていた中学生が、高校生になって、私の生徒になるなんて本当に偶然ですよね。


ていうか、群馬は田舎なんで世間が狭いです。


だから、ブログに下手なこと書けないんですね。むずかしいところです。

そりゃあないよなっていう宿題

私が聞いたなかで一番そりゃあないよなって思った学校の宿題はセンター試験の問題全訳です。


センター試験はとにかく速く解かないと終わらないんで時間との勝負です。


それを、全訳させようっていうんだから、実戦をまったく意識してないってことです。


これやるの相当時間かかるんじゃないかな。


よく先生にありがちなのは読んだ文章は、必ず訳させて、ノートに書かせるってことです。


訳という形を残さないとやったって証明にならないですからね。


本来、英語は文章をを英語のまま読んでいかなくてはなりません。


いちいち訳してたんじゃ、英語を英語のまま読むってことはなかなかできるようにはなりません。


そういう点で、こういう宿題はそりゃないよなって思っちゃうんですよね。


ついでに、学生のほうでそりゃないよなっていう勉強をしている人を聞いたこともあります。


その子は私の生徒の知り合いだったんですが、英検の勉強で英検の解説をまとめてノートに残すってことをやっている人がいたということです。


これも、勉強は必ず形に残すべきという信念でやっているんでしょうね。


この先生と生徒がコンビだったら、ちょうどいいんでしょうけどね。


ただ、誰かが教えてやらないとなという気もします。

想像力

「昔、悪かったから悪いやつの気持ちがよくわかる。」というような発言があります。


これは、裏を返せば「悪いやつ以外の気持ちはよくわからない。」とも解釈できます。


悪かったから、優等生の気持ちやおとなしいやつの気持ちがわからないということにもなります。


男だから女の人の気持ちがわからないのというのも同じです。


でも、直接的な経験がないとわからないんじゃだめだと思います。


そこは、想像力を働かさなければいけません。


その想像力こそが人間の知性(インテリジェンス)といえるのじゃないでしょうか?


だから、自分で豚飼って、食べてみなきゃ命の大切さがわからないというんじゃだめだと思いますよ。


そこは、想像力をつけるべきでしょう。


大麻で逮捕される大学生も同様に、想像力が欠けていると思います。


これやったらどうなるかってのが想像できないんですから。


時事ネタ狙いでえらそうな文章になってしまいました。


反省かな?

ほめ上手

うちは下水じゃなくて浄化槽を使っています。(田舎ってことがばればれなんですが。)


浄化槽を使っているとそれを定期的に点検してくれる業者の方がいるんですね。


この前も点検していただいたんですが、


業者の方「阿久津さん、浄化槽はとてもいい状態ですよ。すばらしいです。」


と、おほめの言葉をいただきました。


ただ、浄化槽の状態なんて生活しているうえで、まったく気にすることはないのでうれしくはないんですけどね。


その業者の方のほめ方がすばらしく上手だったんですね。なんか、無駄にほめ上手って感じがしました。


まあ、お客さんにいい印象を与えてるってことで営業上手ってことなんだとも思いますがね。


人はほとんどがほめて伸びるタイプだと思うんですけど、じゃあどういうときにほめるべきかってのも難しい問題ですね。


いつも、ひっきりなしにほめているとしらじらしいし、ほめ言葉の価値が下がっちゃいますよね。


私はほめたい時にほめています。この時点でほめようとかそういうの意識することはないですね。


あまりほめてくれないなって思っている生徒もいるようなんですが、無理にほめるのも変ですよね。


ただ、きちんと自分がやるべきことに向かい合えない人はなんともほめられないんですけどね。

おつりの数え方

桐原書店の標準英文速読という問題集にアメリカ人のおつりの数え方についての文章が載っています。


ご存知の方も多いと思うんですが、アメリカ人のおつりの数え方っていうのは足し算なんですね。


具体的にいうと50セントのものを買って、5ドル札を出したとします。


まず、品物を出して50、次に25セント硬貨を二枚出してone、それから、一ドル札を一枚ずつ出しながらtwo, three, four, five. Thank you, となります。


要するに、引き算ができないんですね。


これは文化論の文章だったんですけど、二つの文化を比べる場合には文化に優劣をつけないっていうのが常識なんで、アメリカの数え方も日本の数え方もそれはそれでいい的な結論になっていました。


今は、レジはバーコードでやっていますから、足し算する必要もないんですけどね。


でも、やっぱり引き算のほうが合理的です。


引き算できないんだから掛け算や割り算なんなできるはずもないですね。


20パーセントオフとか自力で計算するのはほとんど不可能です。店の人全員がわからなかったなんて時もあります。


それと、おつりで25セント硬貨3枚もらいたいんで、そういう風に計算してお金出したこともあります。


そしたら、レジの人は意味わからないって顔してましたね。


25セント硬貨3枚のおつりが出てきたときには私のことをマジシャンを見るような目で見てました。

伝言板

もう、10年以上も前のことなんですが、引きこもりの生徒を教えていたことがあります。


まだ、ニートなんていう言葉もなかったころです。


浪人していたんですが、一浪の12月ごろから引きこもっちゃって、その年の受験はしてなかったようです。


困っちゃったお母さんから電話があったのが4月ごろでした。


それで、指導することになったんですが、やっぱり、なんで引きこもったのか聞いちゃいますよね。


本人の説明ではあまり詳しいことはわからないんですけど、要するに自信をなくしちゃったんだなという感じがしました。


それで、一年間、自分のところに来て勉強していたんですが、国立大に合格しました。


そうすると、多少は自信も復活するみたいですね。


引きこもりは自分の家の中では自由に出歩くパターンと、自分の家でも自分の部屋にこもりがちのパターンとあるのですが、この生徒は後者のパターンでした。


そうすると、お母さんとも話さないので、授業がある日にお母さんがその生徒にこういうこと言っておいてほしいって私に電話で頼むんですね。


それで、その生徒に話すんです。お母さんから言われたっていうことは気付かれないように。


要するに伝言板です。


このブログにもそんなお母さんが「子供が見ているのでこういうこと書いてほしい」って、頼まれたりして。


まだ、そういう依頼はないですけどね。これからもないか?

Cyberbullying (ネットを使ったいじめ)

河合塾 早大・慶大オープンでネットを使ったいじめの話がありましたので、関連した話を書きます。


何年か前の話なんですけど、生徒の家に行ったら生徒の様子が変なんですね。


何かあったなあって思って話を聞いてみました。


生徒(泣きそうな感じで)「友達が私の悪口を自分のホームページに書き込んでるんですよ。」


私「えっ、そうなの?」


生徒「私のことだけじゃなくて、クラスの全員の悪口を書いているんです。」


てことなんですけど、それっていじめじゃなくて、自爆じゃないか?


クラスの全員をあえて敵に回そうってことですからね。


ただ、本人は深刻なんで


私「じゃあ、きちんと親に言うか、先生に言いなさい。」と言ったんですけど、


生徒「そんなのできません。」


私「じゃあ、代わりに言ってあげるよ。」


生徒「それも、だめですよ。」


ということになったのですが、その子の担任がそのホームページを閉鎖するように指導したみたいで事なきを得ました。


まあ、これは陰湿な感じじゃなくて、一時的な感情でやっちゃったみたいなんですね。


これをほかの生徒に話したら


「よっほど、ひまなんですね。」


って言われちゃいました。


いろんなことちゃんとやってれば、ネットでひといじめている暇ないですね。

河合塾 早大・慶大オープン パート3

生徒が文三型(慶大SFC)型を受けてきたので感想を書きます。


量は本番よりも少なめです。


まず、1問めのインターネットや携帯を使ったいじめの話は標準的です。


こっちのほうはそこそこ点を取る必要があります。


2問目のがんのNK細胞療法に関する文章は内容も高度ですが、内容一致の選択肢が結構細かいです。


問題のつくりが納得いかないものもありますね。


本番よりも難しいと思います。


で、150点ぐらいとれればOKかなってとこですか。


それと、文三型だとほかの学部の問題はもらえなかったみたいですね。