おすすめ度5
難易度1
みなさんお馴染みのピーターパンの原作ですね(´・ω・)
永遠の子どもピーターパンが空を飛び回ったり、海賊フック船長がチクタクチクタク時計の音を鳴らすワニに追っかけられる姿が印象的。
これはたぶんにディズニーと数々の舞台の影響ですね(´・ω・)
まあ、作品の普及という面ではいいんでしょう。
ですが、原作はピーターパンという永遠の子どもが持つ怖さをしっかり描いているのは知っていていいかと。
ピーターパンって遊びで死にそうなことしでかしますし、大切なウェンディの約束とも平気ですっぽかします。しかも、こいつ誰といってウェンディのことを忘れて。ほんと気分屋で自己中なやろうです。
けど、憎めない。大人だったらクズ認定だれるところですが、子どもだからしかたないとなる。
そういうパワーがピーターパンにはあるのです。
というか、子どもという本来大人となることが約束されているゆえに、常に大人と子どもの間という両義的存在たる子どもを「純粋な」子どもにしてしまったら、結構残酷な気もする。
そもそも永遠に成長しない、永遠に大人にならない、永遠に死なないって軽いディストピアな気もする。
こんなディストピアはネバーランドということである意味たどり着かないほうが「幸せ」かもしれない。
けど、このネバーランドに希望を見せようとするところに作者の何重にも仕掛けられた物語のテクニック、深みのある子ども観があるような気がする。
どうも深読みしすぎなのでは?
あくまで子ども向けの作品だろうという人はぜひ原作のラストを読んでから、この作品のテーマを考えてほしい。
ラストでピーターパンと一緒に冒険をしたウェンディはなんと大人になって結婚して娘がいるのだ( `Д´)/
当然大人になったウェンディはもう空を飛ぶことはできない。
となると、今度のピーターパンの相手はウェンディの娘となる。
だが、その娘も成長して大人になり、その娘(ウェンディの孫)がピーターパンの相手をするといったことを繰り返すのだ。
なんともディズニーの冒険ものとして馴染みのある人にはキツイラストだろう。
いやいや、なにゆえこんなラストにしたものやら。
ちなみに、作者がピーターパンを生み出すきっかけとなった出来事を映画化した『ネバーランド』はピーターパンの世界を深く知るのにおすすめ。
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