書籍紹介。大江健三郎『ヒロシマ・ノート』岩波新書。 この投稿をInstagramで見る 大江健三郎『ヒロシマ・ノート』岩波新書。読了。 おすすめ度5 難易度3 1963年というまだまだ被爆の苦しみを生きていた人がいた夏の広島を訪れた著者が彼らの生きざまを報告し、今の時代何を考えるべきかを訴える。 地獄、狂気としか言えない状況。そこを生き抜くことも、死に絶えることも、特に個人として記憶されることは、まあ、ない。けど、自分も被爆しているのに仕事をひたむきにこなす医師、余命いくばかにもかかわらず工場労働に勤しむ青年といった「人間らしい」「正統な」と思える生き方があったことを著者は報告する。 人間が戦争を起こし、人間が平和を作る。 では、その人間の愚かさと力強さはどこにあるのだろうか。 静かに著者の現場報告に耳を傾けて、「人間らしさ」を考えたいものだ。 #読書#読了#読書記録#本#本好きとつながりたい#book#書籍紹介#教養#広島#ヒロシマ#歴史#原爆#大江健三郎#エッセー#平和#岩波#新書 kurokuryoさん(@kurokuryo)がシェアした投稿 - 2019年Aug月29日pm11時50分PDT