突然ですが
 
『どうする家…』シリーズは今回で終わりにします
 
 
昨日は週1の主治医受診日
 
一昨日の出来事で憔悴していることを話すと
 
Dr.「あのね、ここには多くの患者さんが来るから
  いろんな話を聞いてきたけど…
  それ、トップクラスだよ。」
 
私「すみません。関係ない愚痴で…」
 
Dr.「いや、患者さんの家族問題はストレスになって
  いろんな症状を酷くすることが多いからね。」
 
 
というワケで
 
最終回の詳細を記録として綴ります
 
 
今後 場合によっては弁護士案件となるかもしれないので
 
途中経過はブログに書けません
 
 
一段落したときには
 
人生の備忘録として続きを綴るときがくるかもしれませんが…
 
 

 

 

これまでのお話はこちら下矢印

 
長くなるので最初に書いておく
 
一昨日(2月27日火曜日)
 
夫と私が全く知らなかった衝撃の事実が発覚した
 
 
夫の実家の家と土地は母の遺言により
 
父と弟の共有名義になっていたのだが
 
夫と私に隠して手続きを行い
 
夫の娘の名義に変更されていたのだ!
 
 
母の遺言についてはこちら↓
午後4時過ぎのこと
 
夫の弟が電話をしてきて
 
「支援員さんに代わるけぇ話してくれぇ」
 
弟がお世話になっているA事業所の支援員Sさんが電話に出た
 
「いつもお世話になっております。」
 
社会福祉協議会へ弟の通帳を預ける福祉サービスを
 
勝手に申し込まれた件では夫も私も気を悪くしているのだが
 
一応きちんと挨拶をして話を聞いた
 
 
A事業所に対する不信感についてはこちら↓
「社協さんはもうそろそろ順番が回って来る言うてんですよ。」
 
さも当然のような話しぶりで喋り始めた支援員(年配の女性)
 
私はなるべく気を鎮めようと心掛けながら話した
 
「その件についてですが前からお願いしてありましたように
 弟の保護者は父ではなく主人ですので
 こちらへ事前に話していただきたかったです。
 社協へ預ける件もアパートを借りた件も事後報告で
 夫と私は困惑いたしましたので。」
 
「え?お兄さんは社協の制度へ預ける言われたんですよ。
 お父さんもアパートのことは『そりゃあええ話じゃ』言われましてね。」
 
「ですから、父のことは以前お話ししておりますし
 ああいう状態なので主人が保護者としてそちらと契約したわけです。
 社協へ預けることも今すぐというわけではなく将来の話としてお返事しました。」
 
「でもねぇ、生活保護を受けるのに不動産を持っっとったらいけんけぇいうことで
 おうちは娘さんの名義に変えちゃったんですよ。」
 
「はぁ!?」
 
しばし呆然・・・
 
「それ、どういうことですか!?」
 
「私は知りませんよ。最近になって話を聞いたんですから。」
 
いきなり態度が変わり逃げるような口調になった
 
「いつ頃知っちゃったんですか?」
 
「さぁ、3週間ぐらいになりますかねぇ。
 生活保護を受けるのには不動産があったら売らにゃあいけんですからね。」
 
「それは母が残したお金が底をつきそうになったときに考えることです。
 しばらくはその必要はありませんよ。」
 
(実際には一部が弟の名義であっても他は父の名義だし
 そこで父と娘が暮らしているのだから
 弟が生活保護を受けることに支障はないはずだ)
 
「私としてはそこまで関われませんから…
 司法書士さんでもそう言うちゃったんじゃないんです?」
 
「私はすでに自分の両親を亡くしていて相続についても経験がありますが
 司法書士の方からそんなことを言うのはありえませんよ。」
 
「だから生活保護を受けるにあたって…」
 
「いえ、ですから今は必要ありません。」
 
「私も他の仕事があるもんですから…」
 
逃げる支援員
 
「いつもお世話になっているのにすみません
 家の面倒なことに巻き込んでしまって…」
 
心にもないことを言って電話を弟に代わってもらった
 
「どういうこと?」
 
「はぁ、ええんじゃ。わしが決めたことじゃけぇ。」
 
「ええこたぁないよね、なんでこっちに何も言わんかったん?」
 
いろいろ聞き出そうとしたが
 
背後で父の声がしたのでとりあえず電話を切った
 
 
1時間後 また弟が電話をしてきた
 
「兄貴にのう、支援員さんと3人で話がしたい言うといてくれぇ。」
 
「なんでこっちに黙って娘に変えたん?」
 
「そりゃあ生活保護を受けるのにそうせにゃあいけんのんじゃろ。」
 
「それは誰に言われたん?」
 
「そりゃあまぁええけぇ、わしにゃあわからんけぇ
 全部支援員に任せとるんじゃけぇ。」
 
いつもと様子が違ってやたらと話から逃げようとする
 
「あのなぁ、お兄ちゃん(夫)はあんたのこと気にしとるんよ。
 じゃなかったら、こがあに面倒みりゃあせんよ。」
 
「そりゃあそうなんかもしれんけど、わしにはわしの思うことがあるけぇ。
 じゃけぇ、今度支援員と3人で話す時間を作ってくれぇ言うといてくれ。」
 
「こないだお墓見に行ったときにも言うたけど
 アパートを借りたことを怒っとるんじゃのうて
 相談なしに勝手に話を進めとったことを怒っとるんよ。」
 
「そりゃあ、わかっとる。」
 
「じゃあ、なんで名義を変えるじゃことに大事なことを言わんかったん?」
 
「そりゃあのう、まぁええわぁ、支援員と話してくれぇ。」
 
 
優しく聞いても埒が明かない
 
 
しかしこれは困った
 
夫が帰ってきてこのことを話したらまた激怒…
 
いや今回ばかりはどんなことになるのかわからない
 
弟が自分で判断できる能力がないことは確かだし
 
娘も事の重大さを全くわかっていない
 
 
築40年以上経つゴミ屋敷
 
 
しかも1年程前の寒波のとき
 
娘が2階の洗面台の水が出ないので開けっ放しにしていて
 
弟が障害者就労施設へ行っている間に
 
1階のキッチン(弟の居場所)が
 
水浸しになったことがあるのだ
 
 
前から雨漏りしている部分もあるし
 
ゴミ屋敷な上に扱いが酷いのだから
 
老朽化はかなり進んでいる
 
そんな物件をジイチャンに押し付けられたことを
 
本当に理解できていないのか
 
27歳にもなって・・・
 
 
しかも今回のことで
 
傍から見たら
 
【叔父さんを追い出した姪】
 
という形がはっきりと出来上がってしまった
 
それもわからないのか・・・
 
 
叔父さんが出て行き
 
ジイチャンがいなくなった後
 
水道・電気・ガス代はどうする?
 
雨漏りが酷くなったらどうする?
 
他の箇所も次々と壊れていく家をどうする?
 
 
母と私の最初で最後のツーショットをみつめ
 
泣きながら心の中でつぶやいた
 
(おかあさん、大変なことになったよ。)
 
 
半分放心状態で
 
とりあえず夕飯の支度をした
 
何を作っていいのか思いつかないまま
 
ボーっと手を動かした
 
 
そして 夫が帰ってきた
 
 
今話してはいけない
 
今話すとごはんを食べなくなる
 
怒りで倒れてしまうかもしれない
 
 
瞬時にそう思ったので
 
いつも通り
 
録画した朝ドラを観ながらの夕食
 
 
「ブギウギ」で主人公が亡夫(内縁)の母親が他界した報告を受ける
 
堪えきれず涙があふれた
 
「何、泣きようるんなら。」
 
「おかあさんのこと思い出したんよ~」
 
 
午後に放送されている昔の朝ドラ「さくら」も観た
 
2人とも内容を知らずに観ているので
 
「明日が最終回じゃね。」
 
「どがぁな終わり方になるんかのう。」
 
いつも通りの会話をしながら・・・
 
 
そして
 
当然のことながら話さなければいけないので
 
「あのね、あなたと私で穏やかに生きていこうね。
 それだけを考えてくれたらいいからね。」
 
「何があったんなら。」
 
 
夫にその日の出来事を伝えた
 
 
すると
 
夫の形相は変わり
 
スマホを手に取ろうとするので
 
「待って、話を一応最後まで聞いて!」
 
「聞けるかぁ!!」
 
 
弟に電話をかけた
 
「どういうことなら!?」
 
「はぁ?じゃけぇ、支援員と話をしてくれぇ。
 金は返してくれぇ。」
 
「何じゃとぉ!?その言い方はなんなら!!
 おまえじゃあ話にならんわい!!」
 
 
今度は父にかけた
 
「わしが電話したいうことはどういうことかわかっとるんじゃろうのう。」
 
「ああ、ありゃあ大変じゃったんぞ。
 ああでもないこうでもない言うて半年もかかったんじゃけぇ。」
 
何を言い出すかと思えば
 
司法書士のところへ半年通った苦労をアピールしてきた
 
いつもながら見当違いもいいところだ
 
 
「ばあさんの遺言に次男が無理なら孫娘へいうて書いてあったけぇのう。」
 
「そがぁなこたぁひとことも書いとらんわい!!
 順番が違うじゃろうが!!」
 
夫は激怒を通り越して憤った状態で電話を切った
 
 
そう 母の遺言にそんなことは書いてない
 
夫と弟と父と娘の4人で家裁へ行って手続きをしたのだから
 
 
家裁から返却された現物は
 
家裁の「遺言書検認申立事件」という書類と共に
 
我が家できちんと保管してある
 
 
何度見てもそんなことは書いてない
 
 
精神障害と知的障害で判断力のない弟
 
そして診察や検査は受けていないけれど
 
残念ながら明らかに病んでいる娘
 
その2人とA事業所を丸め込んだ父
 
 
なんてこった・・・
 
 
夫も私も古くて汚いゴミ屋敷を欲しかったワケではない
 
逆にこれから片付けが面倒だとうんざりしていた
 
リフォームして住むにしても日当たりが悪いし
 
これから訪れる老後の住まいとしては適していない建物で
 
夫も数年しか暮らしていないので特に思い入れがあるわけではない
 
 
母から何度も「弟と孫娘を頼むね」と言われたから
 
本当は母と一緒にリフォームして暮らすはずだった家を
 
父がいなくなったら
 
弟と娘の部屋はワンルームアパートの形にして
 
玄関も水回りも分けて
 
3世帯としてリフォームする計画が頭にはあった
 
 
母が残したお金は前にも書いたように
 
管理ができない弟のために預かっていただけで
 
時期がきたら福祉サービスや成年後見人制度を使って預けられるよう
 
誰に見せても恥ずかしくないように帳簿をつけてあるし領収書も貼ってある
 
 
それをいくら知的障害があるとは言え
 
なるべく普通の人として接してきた弟から
 
「返してくれぇ」だなんて…
 
 
「ここまでされたらわしゃあさすがにもう無理で。
 悪いけど…弟をこがあなバカに育てたんはアンタじゃけぇのう。」
 
母の写真を見つめながらそうつぶやいた夫
 
涙は流していなかったけれど…涙声のように聞こえた
 
 
「大借金かつがされて娘はあがぁなことになって
 バカが3人も揃うとるんじゃけぇ、ホンマに情けないわい。
 まぁ、これで縁が切れる思うたら気は楽じゃけどのう。
 血のつながった父親と弟と娘が揃ってバカじゃいうんが
 ホンマにやれんわぁ。」
 
夫はこうも言った
 
「娘も娘じゃ。そこまでバカならホンマに痛い目に遭わにゃあわかりゃあせんわぁ。
 ジジイがおらんようになってひとりじゃ何もできんで
 それで自殺するんならそれはそれで仕方ないわい。」
 
「そこまで?そこまで言う覚悟なら…私はもう何も言えんがぁ…」
 
涙があふれた
 
 
 
おかあさん
 
「次男と孫娘を頼むね。」
 
って何度も何度も言ってたけど…
 
 
もう無理だよ
 
約束 守れなくて ごめんなさい