息子の大事故① 矢印 こちら

息子の大事故② 矢印 こちら
 
 
今日は②の続きからいきなり…
 
病院に着いたらネイトと、ネイトの両親がER(救命救急病棟)の入り口に居ました
 
ネイトのママは私の顔を見るなり
 
I’m Sorry 
 
と言って泣き出しました
 
このシチュエーションでI’m sorry と言われたら、誰だって息子が亡くなったと思います
 
私は即座に、何も言わないで
 
と言ったのを覚えています
もしそうだったとしても、人から聞きたくはありません
 
自分で見て、どうしてそうなったのかは、ドクターから説明を聞きたかったからです
 
後からわかったのですが、ネイトのママはネイトが糖尿病のインシュリン注射を忘れてしまったから息子が事故に遭ってしまったと考えて、それで私に謝らなくては
 
と、思ってのI’m sorry だったようです
 
もちろん私はネイトのせいだなんて後にも先にも思った事はなかったのですが…
 
病院の中に入って直ぐに家族が説明を受ける部屋に通されました
 
ベテランのナースがやってきて私たち家族が聞いた言葉は、
 
・息子さんは今は生きています
・今晩が峠です、朝まで命の保障はありません
・命が助かったとしても意識が戻る保障はありません
・これから会って貰いますが、ご家族の皆さんが知っている息子さんの姿ではありません、ビックリして気絶しないよう、しっかりした気持ちでいてください
 
と言われました
 
同じセリフを昔、聞いた事があると思いました
事故に遭った息子の父親、そうです、元夫の事故の時にも全く同じ事を病院に着いたときに言われた事を思い出しました
 
ナースに着いて歩いて息子に会いに行く間ずっと、早く会いたい、でも会うのが怖いと思いながら病室まで行きました
 
対面した息子は…
 
 
この写真は事故翌日の朝のものですが、身体中に10本の管が付いていました
 
両肺が潰れていたので、肺から血を吸いだし、点滴がいたるところに挿してありました
 
左腕は複雑骨折で、即手術が必要だけれど、肺の関係もあり、いまは手術に耐えられる状態ではないと…
 
足首も骨折、背中の骨もヒビが入っていると言われました
 
娘と私は息子を見た瞬間に同時に、
 
絶対、命だけは助けよう
たとえ植物人間になっても一生面倒みよう
 
と、ほぼ同時に同じ事を言ったと思います
 
元夫は、息子を見た瞬間、崩れ落ちそうになりあまりのショックで無言でした
 
彼は、自分が息子の大学合格のプレゼントで買ってあげたバイクで事故に遭ってしまったので、自分のせいで息子が事故に遭ったと自分を責めてしまったようでした
 
ネイトのママも元夫も自分を責めていましたが、私や娘からしたら、起きてしまった息子の大事故を早く受け入れて、これから家族がどうやってこの事実に向き合い、どうやったら息子を生かして、治すかを考えることが何より大切でした
 
それから2時間位は娘と私でずっと息子の手を握り、意識不明の息子にいろいろと語りかけていました
 
大丈夫だよ、必ず治るから、元気になるから

そして夜中になり、私は娘に帰宅するように言いました
 
帰って、明日の卒業試験の為に寝なさいと…
 
いま焦って徹夜でそばにいても、残念だけど状況は変わらないから、帰って寝て、そしてステフィーに朝ごはんをあげて、大学に行き試験を受けたら帰りにまた病院に来て、
 
あなたが来たら、パパがうちに帰ってシャワーをしてまたステフィーの面倒をみて…
 
これからこうやって暫くは順番に誰かが家に帰ってステフィーの面倒をみましょう、長丁場になるから…
 
と言い、娘は納得して帰宅していきました
 
私はICUの息子の部屋の椅子で、
元夫は床に寝て、その日は2時間位仮眠をして早朝目を覚ましました
 
目を覚ましたら、意識不明で身体中に沢山の管が挿さった息子が横たわっていました
 
夢じゃなくて、やっぱり現実だったんだ
 
と、辛い朝だったことを覚えています
 
 
続きはまた後日…
 
 
 
 
 
それでは皆さま、
Have a nice day