拝啓、ステージの神様。
「観られてよかった!」は最高のホメコトバです。
「今度一緒に舞台を観に行きましょう!」
3月の終わり頃、とある場で私にそう声をかけて下さったSさんと、
ミュージカル『天使にラブソングを・・・~シスター・アクト~』を観に行きました。
誰かをお誘いするときの作品選びは、楽しみでもあり、緊張でもあります。
趣味嗜好がよくよくわかっていればいいけれど、
自分だってハマる作品、そうでない作品があるのですから。
Sさんのオーダーは、「楽しいものがいいかな」とのこと。
今年は歌舞伎の『源氏物語』を観劇する予定がすでにあったそうなので、
全く別のジャンルをオススメしたいなと思いました。
『天使にラブソングを・・・』は、2014年、日本版キャストにより帝国劇場で上演された作品がとても楽しかったし、原作の映画もとても好きなので、来日公演をご提案しました。
長い長いエスカレーターの先にある東急シアターオーブ。
この長さが毎度、気分の高揚にも一役買ってくれますね。
そして、開幕2日目だったこの日は、制服の高校生がたくさんロビーに。
観劇教室に来日ミュージカルとは、うらやましいかぎりです。
さて、とっても解りやすいストーリーの今作品。
歌手のデロリスが命を狙う追っ手から身を隠した先は、なんと修道院。
財政難の修道院、そこの聖歌隊たちの歌声はなんとも残念なレベル。
そこで、デロリスが彼女らに歌の指導をすることになって・・・。
一幕が終わり、休憩でロビーへ出るところでSさんから
「このタイミングだったんだわ、ありがとう」と言われました。
それは、シスターたちが主役の このストーリーが、その時のSさんにとってはストライクであったそうで。
「ヤッター!」こちらも一気にテンションがあがります。
ラストに向けて、パワフルでハッピーな展開になることはわかっていたので、ニヤニヤするばかり。
そうそう、冷房がききすぎの感がありましたので、休憩中にブランケットを借りるのも、
私、観劇アドバイザーの役目(笑)
東急シアターオーブのブランケット、タータンチェックでおしゃれです。
この日は、カーテンコールに、2016年の再演が決定した、日本版デロリスを演じる森公美子さんが
キラキラの衣裳で登場し、一緒に歌うスペシャルもあり、ごほうび感いっぱい。
舞台を観たいと思って、実際に観る。
それが心に響いたり、色々な気持ちになれる。
それって本当に素敵なこと!
それって本当に偶然と必然のこと!
Sさんと笑顔で別れたこの日の帰り道。
今度は誰をその気にさせちゃおうかなと考えては、ニヤニヤしていた私です。
ちなみに2016年再演の日本版『シスター・アクト』
は、森公美子さんと蘭寿とむさんのWキャストだ
そうです。こちらも楽しみですね!