人に学ぶこと、教えること
ずっとその中で過ごしてきました。
若い頃は学ぶことばかりで教えることはありませんでしたが、歳を取るにつれ、人より幾ばくかの経験を積んでくると、その技術なりを教えてくださいと言ってくださる方が増えてきて小さなサークルができ、いつのまにか教室を開くまでになりました。
教えるというより一緒に楽しむことが嬉しかったのです。
教えているとまだ自分の力のなさを痛感し、また学びに行きます。
最後に開いた教室が料理教室でした。
料理教室を開くにあたり一番苦労したのはレシピ作りでした。
若い頃から通っていた料理教室のレシピから自分で適当に作って書いたノート、走り書きのメモ、本や雑誌、新聞の切り抜きなど雑然と溜まっていた段ボールの整理から始めました。
家族から好評だった料理、母から教わった料理、どれも懐かしいレシピを参考に
今風に、自分流にもう一度試作を重ねて作った新レシピは今度はきちんとパソコンにきちんと納めています。だれが見てもわかりやすいように。
料理の先生にとってレシピは宝物です。
それを教えて頂く時は感謝します。
そのレシピを大切にし、参考にして自分のものにするまで何度も作り少しずつ自分の味にして、ようやく自分の料理になると思います。
今回大失敗したというより、そのルールを違反してしまいました。
どこかに隙があったのか、油断があったのか、
今考えてもわかりません。
先生のレシピとは全く違うのですが、見た目がそっくりなのです。盛り付けを真似たのです。
先生から盛り付けも大事なレシピですとお叱りを受けました。ほんとその通りです。
なんであんなことしたのだろうといまでもわかりません。
先生宅に伺った時に、よく似たメニューだなとは思ったのです。すでに私もレッスンは始まっていたので
"やっぱり違うなあ〜.こんな風にすれば良かったんだ"と刺激を受け感心しました。
そしてつぎのレッスンの時に先生の盛り付け方を思い出し、とっさに同じように盛り付けたのです。
今回のルール違反にものすごく落ち込んでいます。
もう先生宅には伺えません。自分の蒔いた種です。
申し込んであったので急なキャンセルもと思い、重い腰をあげて、別の先生のレッスンを受けに行きましたが、なんかうわの空でした。
しばらく自分の教室はお休みします。
来年から再出発できるかわかりませんが、初心に戻って考えてみます。