2006.6.25
やはり朝から雨です。
”どうする行く?”
”申し込んでいるんだから行かなきゃ悪いでしょ”
”そうだよね”
という訳で星野村の田植え体験に出かけることになりました。
星野村 というのは以前にも紹介しましたが、天文台もある星のきれいな村で
日本棚田100選にも選ばれている日本の美しい原風景です
しかしこの棚田を維持し、続けていくのは大変なことのようです。
高齢化が進み、農業の担い手が減少している。
棚田の持ち主が続けていけなくなった棚田を役場に管理を頼み、その米作りを都市部の住民
に手伝いを募集したのが6年前とのこと
毎年そのメンバーは増えているそうです。
私たちは今年はじめてそのことを知り、体験に参加しました。
今回の田植えから稲刈りまでするようです
とはいえ本当の米作りは苗床作りから、田を耕し、畝作り、水張り、草押しなど
田植えを始めるまでには、たくさんの手間と時間がかかります。
私たちはすべて作られた基礎の上で田植えだけをやらせていただいたのです。
現地の公民館に集合して説明を受けて”さあ出発!軽トラの荷台に乗ったのも初めて
石積みの棚田は車が入れず、すべて手作業で行われます
まず田んぼに足をいれた途端、ヌボッと足がはまる。なんという感触、
足の裏に広がる不思議な感覚、そんなに悪くなかったですよ。
泥に足をとられ、うまく歩けない
”足が沈んでいくわ~助けて! この重い体なんとかして”と今回初めて参加した女性が叫ぶ。
私も一緒、何度もつんのめって倒れそうになりましたが
無事こけることもなく良かった。(どこかに私と主人がいます)
田植えは、まず地元の方が端に立って30cm間隔に印を付けたロープを張って下さり、
そのロープの手前に印が付いているところに一本一本(というか4^5本くらいをまとめて)
植えつけていくのです。一列が終わると、”は~い下がって~”の声で2歩ほど下がります。
この繰り返しで、やっと一つの田がおわるのです。
雨が激しく降る中、私らのような初心者は”ふ~”と負けそうになりますが、子どもたちも
地元の農家の方もがんばっておられるのに、根は上げられません。
子どもたちは遊びです。いもりやカニや蛙を捕まえて大はしゃぎです。
手伝いではないけれど、自分たちの体を汚し、頑張って苗を植える大人をみて
米ができる過程のほんの少しでも感じることができる。
これも大事な「食育」ではないだろうか
とにかく午前中2時間で、やっと今日の棚田の1/3が終わっただけ
ひとまず昼ごはんです。
これは地元の主婦の方々が心をこめて作ってくださったご飯です
ジャガイモの炒めたもの、はちくの煮物、サラダ、たかなのゴマ油いため、ぜんまいの煮物など
一生懸命働いたあとのご飯は格別 ごちそうさまでした
ご飯の後は交流会があり、参加者の事故紹介から始まり、これからの農業のあり方
星野村の今後といったことから、楽しく話を伺うことができました。
午後からも”さあがんばるぞ”と思いましたが、ものすごい雨と雷で、途中で中止
あとは専門家にまかせてくださいとのこと
結局私らはいいとこどりっていう感はいなめないが、少しでも約に立てたらうれしい
時々見に行って様子を確かめたいです。
10月の稲刈りには、私が植えた稲を刈って、そのお米をいただきたいです
終わった後は、いただいた温泉券でのんびり温泉に入ってきました。
でもあの泥は肌をほんとにつるつるにするんですね。
足も手もすべすべになりました。
顔にもつければよかった。
参加費1000円で、昼食がついて、温泉券をいただいて、いいんでしょうか?