久保寛子 鉄骨のゴッデス 展 @ポーラミュージアム・アネックス 東京・銀座 | akki-artのブログ

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アートや建築、ファッションなどなど。美術館やギャラリー、街の風景など、キレイと思うものをあれこれと。

久保寛子さんの個展

 

 

場所は銀座の1丁目のポーラミュージアム・アネックス

 

 

■フライヤー

 

 

 

 

■久保寛子(1987ー)広島県生まれ さん

 

 

 

工事現場で見かけるブルーシートや鉄、コンクリートなどを素材として、

 

 

 

神の像や土器の形をしたオブジェなどを発表しています

 

 

 

昔は手に入るものを使って、宗教行事に使用するものや、祈りの像など、神に通じる大切なものを作り出したはず、

 

 

彼女はそれを、工事現場で使用されているものを使って、祈りの形を作り出しています

 

 

先史時代の芸術、またや文化人類学などの学説などから着想を得ているそうです

 

 

近年、色々な芸術祭や、広島文化新人賞(2022年)など、注目を浴びている作家さんですね

 

 

 

 

▪️会場エントランス

 

 

 

 

 

▪️会場風景

 

 

ブルーシートでできた土器

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●《鉄製のゴッデス》

 

 

防風ネットを使った、作品

 

ゴッデスとは女神のことらしいです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▪️他にも

 

 

 

 

▼近づくと


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼近くから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作家のこの展覧会に向けたステートメントは

 

 

今年の元旦に起きた能登半島の地震の話から始まっています

 

 

いつの時代でも、人間の力が及ばない自然の力に翻弄されるのは

 

 

自然災害の多い、この日本列島に住む日本人の宿命かもしれませんね

 

 

 

また、柳宗悦が提唱した用の美「民藝」と、対比するものとし、美のための美つまり「美術品」。

 

 

 

そして、今の工業製品の素材を使って、祈りの美を作れるかどうか、

 

 

 

現代の身の周りにある、防風ネットやコンクリートから祈りの形を作り出しています

 

 

いつの世でも、人智の及ばない自然への畏怖を表した、神話的な造形は必要なものかもしれませんね

 

 

展覧会場の作品は

 

 

彼女の作品を向かい会っていると

 

 

その作品からとてもパワーを感じます

 

 

それは、その作品のフォルムが、僕たち日本人の遺伝子に刻まれた記憶に結びつくものかもしれないですね

 

 

会期は先日6月9日(日)まででした

 

 

終了前日に伺ったのですが、、

 

 

 

観ていてよかったと、本当に思った展覧会でした