パブロ・ピカソ 《腕を組んですわるサルタンバンク》1923年 @アーティゾン美術館 常設展 | akki-artのブログ

akki-artのブログ

アートや建築、ファッションなどなど。美術館やギャラリー、街の風景など、キレイと思うものをあれこれと。

今日の1枚のアート(←勝手に名付けた)

 

 

 

 

 

●パブロ・ピカソ(1881−1973)《腕を組んですわるサンタンバンク》1923年

 

 

 

 

東京駅からすぐ近く、地下鉄の京橋からも日本橋からもほど近い

 

 

 

アーティゾン美術館の至宝中の至宝

 

 

 

パブロ・ピカソの《腕を組んですわるサルタンバンク》です

 

 

ちょっとべタですかね?

 

 

 

 

 

 

 

▪️新古典主義時代のピカソ

 

第一次大戦中に、イタリアを訪れたピカソは、ルネサンスや古代の古典作品に強い影響を受けたそうです

 

 

 

キュビズムの作品から変化して

 

 

堂々とした構図の作品が生み出されていきます

 

 

 

この作品はその終末期、新古典主義時代の集大成の時期の作品

 

 

 

 

頭を頂上にして、絵の対角線を長辺とした安定した三角形の構図

 

 

 

背景も縦と横の線が描いてある程度の描写で

 

 

そこが室内であることを示しています

 

 

 

モデルに全集中って感じですね

 

 

 

▼部分

 

 

ピカソならではの力強い線が印象的ですね

 

 

美しく感じる赤と白の色彩の対比

 

 

それに黒と茶色が入ってきて、画面に緊張感が生まれています

 

 


 

 

▪️サルタンバンクとは

 

サルタンバンクとは、大道芸人のいこと

 

 

この大道芸人は、穏やかな人柄が滲み出ている風貌

 

 

 

短髪で清潔感があります

 

 

この絵の清涼感がある一番の要因でしょうね

 

 

 

ちなみに、この絵はかつて

 

 

20世紀を代表するピアニスト、ウラジミール・ホロヴィッツが所有していたもので

 

 

 

彼の居間に飾られていたそうです

 

 

 

 

それが今や東京の京橋にあるというわけですね

 

 

 

アーティゾン美術館の常設展にいつも飾ってある作品

 

 

 

常設展にこの絵があると、ほっと安心します

 

 

 

僕にとってそんなかけがえのない作品ですね