重要文化財《行道面 持国天・毘沙門天》鎌倉時代 14世紀 @東京国立博物館 常設展  | akki-artのブログ

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今日の一枚のアート(←勝手に名付けた)

 

 

今回は、東京国立博物館の常設展の特集展示

 

 

「行道面」からの紹介です

 

 

 

▪️行道面とは

 

寺社で行なわれた法要で使われたお面

 

 

経典や仏舎利などを乗せた神輿の担ぎ手が被って、練り歩く時に使った面と言われています

 

 

 

 

今回は

 

特に気に入った、迫力があるお面をご紹介

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●重要文化財《行道面 持国天》鎌倉時代 14世紀 和歌山県・丹生都比売神社伝来

 

 

口を開き

 

肌は緑色

 

これは鎌倉時代以降に、規範とされた東大寺大仏殿の四天王像のうちの持国天と同じ造形だそうです

 

 

持国天とは、四天王の一員

 

 

東方を守る役割を担っていると言われています

 

 

 

 

 

 

●重要文化財《行道面 毘沙門天》鎌倉時代 14世紀 和歌山県・丹生都比売神社伝来

 

 

一文字に結んだ口

 

青黒い肌

 

これらから、東大寺大仏殿の四天王像のうちの多聞天(毘沙門天)の像と同じ造形とされています

 

 

多聞天は北の方向を守る四天王の一員

 

 

 

四天王とは、その他に

 

 

先ほど挙げた持国天の他に、増長天、広目天がいます

 

 

 

 

仏の敵と戦う、天部の像を元にした造形

 

 

もっと上の地位にある、如来や菩薩より

 

 

天部の造形は面白いですよね

 

 

 

こんな仮面を被ったら、その人は自分は最強だと思い込めるでしょう

 

 

 

また、この多聞天は毘沙門天とも呼ばれていて、現生利益をもたらす七福神にも含まれています

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▪️丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)とは

 

 

これらが伝来した丹生都比売神社とは、高野山総鎮守、紀伊国一宮。

 

 

空海が高野山を開くとき、その土地を譲ったという伝説をもつ神社

 

 

ユネスコの世界遺産にも指定されている歴史ある神社です。

 

 

 

他にも、この丹生都比売神社伝来のお面や

 

 

 

快慶作の菩薩のお面などもあり、見飽きないですね

 

 

 

 

さらに平安時代の穏やかなこんな菩薩の面も

 

 

●《行道面 菩薩》平安時代 12世紀

 

 

実際に使用されてきた行道面なのでしょうね

 

 

きっと大切にされてきたもの

 

 

そういった力がこの面にはありますねよね

 

 

 

会期は5月26日(日)まで

 

 

東博本館1階で開催中です

 

 

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