今日の1枚のアート(←勝手に名づけた)
1枚でもないけど
先日竹橋の国立近代美術館の常設展にありました
カラーメゾチントの先駆者として知られる
世界的な版画家、濱口陽三の版画を作品をいくつか紹介します
●濱口陽三 《アスパラガス》1957年 銅版
左上にはレモンが描かれています
▼部分
●《ウイキョウ》1958年 銅版
線が美しいですよね
●《一つのさくらんぼ》1962 銅版
空中に浮かんだ、さくらんぼが一つ
▼部分
微妙な背景が描かれています
どの作品も暗い色調の画面の上に、絶妙に配置された果物や植物が描かれています
暗いところは、この撮影されたものだとよくわかりませんが、微妙な表現があるようです
(腕不足ですね、、残念)
さくらんぼやくるみなど、丸いモチーフをよく使った作者
丸い曲線だと本当に上下左右がなくて、静かな情緒が増すような気がしますね
濱口さんの美術館が、(「ミュゼ濱口陽三 ヤマサコレクション」)
が東京の地下鉄の水天宮の駅近くにあるのですが
なかなか行けなくて、、、
またいつか行くことにしましょう
▪️濱口陽三とは(1909-2000
1909年(明治42年)和歌山県に生まれました
実家の濱口家は、ヤマサ醤油の創業家
東京美術学校に進学しましたが、卒業を待たず中退し、パリへ向かいます
第二次対戦中は日本に帰国しますが、戦後はまたパリへ
ほぼ独学で版画の技法を身につけた作家は、そのころから本格的にメゾチントという銅版画の技法に取り組みます
モノクロが基本であったメゾチントの技法にカラーを取り入れた先駆者となりました