今回で31回目を迎えるVOCA展
平面美術で若手作家の発掘を目的の展覧会
第1回の1994年のVOCA賞の受賞者が世良京子さんと福田美蘭さんという歴史を持っています
作品のジャンルも写真や絵画だけでなく、インスタレーションなどの作品もあり
今回は前回に続いて後編です
■フライヤー
場所は上野の森美術館
先日の3月30日に終了しました
■作品紹介
気になった作品を紹介
●ウチダリナ《聲のしないまど》
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中国にいた作家は、低賃金で働く中国の労働者の数の多さに驚きます
そこで、チャットで顔も知らない彼らに製品を注文して
100個の商品を集めてこの作品を完成
事実と経験をもとにすると、作品として力が出ますよね、そして嫌味のないユーモアも
●松元悠《サラバ化物(御徒町のパジャマ3枚、やっぱりやめよう、先生大丈夫入るよ)》
法廷画家の松元さん
これはALS病患者嘱託殺人の犯人とされた元医師が、母親と共謀して父親を殺害したとされる事件をもとにしています
この3作は、印象に残った家族の証言をもとに、現場を見て作成した作品だそうです
ストーリーとしてのリアリティ感が半端ないです
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●堤千春《Suppress》
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人の顔が、赤い少女の姿として描かれています
それは理想を目指して生きなければならない、現代人の苦悩を表しているそうです
人はそれぞれ違うものなのに、目指す目的も違うのに、社会的に同じような理想を求められるようにされる現代人の悩みだそうです、
それってわかるね
●大山智子《Setouchi》
瀬戸内海の風景
文句なく、癒される作品
世界中にここ日本にしかない、湿潤で豊かな空気が表されているようですね
●上原沙也加《幽霊たちの庭》部分
VOCA奨励賞 大原美術館賞
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作品の右脇に飾ってあったもの
このコメントも含めたのが作品の一部
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沖縄をテーマに作品を作ってきた作家さんだそうです
この作品は台湾の日本統治下に作られたお屋敷を撮影されています
台湾の歴史と、そしてこのいわくありげな経験を持ったお屋敷
歴史の歩みに裏付けされた、土地や物事の歴史が撮影されているような気がします
やっぱり歴史を刻んできた物には、その経てきた時間しか作れない、価値の重さや美しさがある気がします
会期が短くて、すぐに終わってしまう感じですが、、、
また来年
最後までお付き合いいただきありがとうございました
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