パブリックアートへの旅(←勝手に名付けた)
パブリックアートが、たくさんある東京の街
その中でも、人が集まる地下鉄やJRの駅には、特に多くのパブリックアートが存在します
今回は上野の駅の中央改札の切符売り場の上にある
日本を代表する、日本画家、平山郁夫さんのステンドグラスの作品
●平山郁夫《昭和六十年春 ふる里 日本の華》1985
この作品は、最初は1985(昭和60)年 3月
上野駅の3階新幹線コンコースに設置されていましたが
2002(平成14)年に焼きを改修し、現在の中央改札外コンコースに移設されています
大きな川の流れのように、勢いよく左右に動いていく画面
細かく見ていくと、東京。浅草の雷門をはじめとして、東北新幹線、上越新幹線の沿線の各県の特徴的なものが描写されているようです
そのためでしょうか、まるで名所や四季山水図のように
全体的に四角に区切られたステンドグラスが、まるで屏風絵のような印象を持ちました
■平山郁夫さん(1930ー2009)とは
1930年,広島県にお生まれになります
東京美術学校日本画科を卒業、院展でご活躍
東京芸術大学美術学部教授、さらには学長などもつとめられました
またユネスコやアフガニスタンの支援活動もされた日本を代表する画家のお一人ですね
▼右側
右側が実は東京の上野、浅草から関東地方を中心としてモチーフが扇面の形の中に描きこまれています
▼ 部分
よく見ると、雷門の文字が右側の端の方にあります
そこの扇面には「浅草」の文字が
同じように「上野」や「埼玉」「栃木」などの県の名前が書き入れてありますね
▼部分
「栃木」「群馬」「福島」など
「日本の華」その名前の通り
西洋のステンドグラスに日本の花のモチーフ
▼左側
こちらは東北地方が中心ですね
▼部分
「新潟」や「宮城」「山形」の文字がありますね
▼ 部分
「岩手」「秋田」「青森」など
■作品タイトルパネル
常磐線の切符売り場の上ですね
日本の風土の水や自然の緑、
作者のふる里への思いが出ているのですね
●夕方だと
今までは昼間に撮影したものですが、
これは夕方に撮影した写真、
暗くなると赤がもっとはっきりしているようですね
パブリックアートのたくさんある上野のコンコース
他にも猪熊弦一郎の壁画や朝倉文夫の彫刻作品もありますが
またそれは別の機会に
最後までお付き合いいただきありがとうございます