先日、良い評判を聞いて行ってきました
中平卓馬 火|氾濫
東京国立近代美術館の企画展
地下鉄東西線の竹橋の駅近く、東京国立近代美術館で、
中平卓馬(1938〜2015)の回顧展「火|氾濫」が開催中
戦後を代表する写真家
名前しか聞いたことなかったし、、、
ということでその展覧会のレポートです
なお会期は4月7日(日)までです
■フライヤー
このフライヤーの裏に彼の代表作で、この展覧会にも出ている《氾濫》が載っています
■中平卓馬ってどういう人???
実はこの「中平卓馬ってどういう人?」というのがこの展覧会のテーマ
ズバリ、中平卓馬ってどういう人なんでしょう
新聞やホームページや雑誌を参考にすると、とても波乱万丈の人生だったらしいです
1960年代末から70年代半ばごろ、実作品と評論の2Waysで活躍した作家さん
写真家でありまた評論家としても芸術生活をスタートしました
もともとは東京外語大学を出て、雑誌編集者になったのですが、写真に興味を持ち、独学で写真を学び、雑誌社をやめて作家活動を始めたそうです
1960年代末、自ら創刊に携わった「挑発する」と言う意味の、PROVOKE』誌、または『アサヒグラフ』などに「アレ・ブレ・ボケ」の写真を発表
「アレ・ブレ・ボケ」は森山大道さんだけじゃなかったのですね
その後、73年の評論集の『なぜ、植物図鑑か』で今までの自分の作品を自己否定、資料などを破棄します
そして77年のアルコール中毒での生死を彷徨い、その影響での記憶喪失
そしてカムバック
山あり谷ありの人生ですね
■展示風景
●『Provoke』3号 1969年8月
プロヴォーク誌 東京国立近代美術館蔵
写真の画面の粒子が目立つ「アレ」
被写体が「ブレ」ていたり
ピントも合ってなくて「ボケ」ていたり