国宝 《古今和歌集》(元永本)上帖 東京国立博物館蔵 @東博 常設展 | akki-artのブログ

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日本最初の勅選和歌集の『古今和歌集』

 

 

誰でも名前だけは聞いたことありますよね

 

 

 

 

 

905年に醍醐天皇が命じ

 

 

紀貫之らによって、歌が選ばれ、913年頃に完成

 

 

 

そのほぼ完全に残っている最古の写本が、国宝《古今和歌集》元永本

 

 

それが東京国立博物館の常設展に展示されていました

 

 

●国宝《古今和歌集》(元永本)元永3年(1207)7月24日

 

 

 

上下2巻のうち、上帖が展示

 

 

 

 

■国宝 《古今和歌集》元永本とは

 
 
ほぼ完全に残っている最古の『古今和歌集』の写本
 
 

 

上下2巻ある内の、上巻の最後の奥書に

 

 

元永三年七月廿四日□”と書いてあるそうです

 

 

 

そのことから、制作の年月日にまで確定できる貴重なもの

 

 

 

 

 

またそれゆえに、元永本と言われているそうです

 

 

 

●部分 右ページ

 

 

 

 

 

 

 

 

▼部分 左ページ

 

 

 

料紙装飾が素晴らしいので、

 

 

紙の装飾がわかりやすいように写真を調整しました

 

 

なんでも日本製の唐紙を使用していて、とても豪華な冊子となっています

 

 

 

 

 

 

 

全部が同じ人間によって書写

 

 

筆者は三蹟の一人、藤原行成のひ孫の藤原定実(1077ー1119)が有力

 

 

 

 

 

じつは定実の確実な作品は残っていないらしいのですが、、、

 

 

 

 

 

有力視されている他の作品は

 

 

 

国宝の《西本願寺本 三十六家集》の「貫之集上」「人麿集」などがあるそうです

 

 

 

 

 

 

伝来も尾張徳川家、加賀前田家、三井家と名家を伝わり、三井高大氏から東京国立博物館へ寄贈されています

 

 

 

 

実物を見ると、その豪華な唐紙の上に、細くて優美な文字が書かれています

 

 

まさに平安貴族の書ですね

 

 

 

 

■藤原定家の書

 

「新古今和歌集」や「小倉百人一首」の選者で有名な藤原定家(1162ー1241)

 

 

約100年後の藤原定家の文字に比べると、この作品の特徴が際立ちます

 

 

●藤原定家《明月記》

 

 

 

 

悪筆とも、名筆とも呼ばれている定家

 

 

それがよくわかりますね

 

 

でも、この定家の文字がとっても、とっても大好きなんですよ

 

 

▼藤原定家の記事です

 

 

 

 

 

平安貴族の藤原定実の華麗な文字、それと個性的な藤原定家の文字

 

 

本当はどちらも個性が発揮されているわけですね

 

 

 

 

 

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました