昨年の「それは知っている:形が精神になるとき」(@金沢21世紀美術館)で、巨大なバルーンを展示した松田将英さんの個展が、ギンザ・シックスの蔦屋書店で開催されていました。
タイトルは
Laughism 展
泣き笑いの絵文字をモチーフとした作品展です。
会期は3月6日まで。
もう終わってしまい巻いたが、、、
ストレートに心に入ってきた展覧会でした。
そのレポートです。
■展覧会風景
会場に入るといきなり大きな絵文字のオブジェがあります。
人より大きい、泣き笑いの絵文字。風船で作られている様子。
■この展覧会について
作者の松田将英さんは、1986年生まれ、2010年からSNSで匿名のアーティストとして活動をされていたそうです。
現在は名前を出して活動中。
この絵文字の作品は最近の代表作と言われているシリーズだそう。
泣き笑いって相反するものを一緒にした気持ち。
それって文字にできない気持ちですよね、、、
だからこの絵文字に託すしかない表現ですね。
最近はあまり使わないけど、だから絵文字ってとっても便利なツール。
ニューヨークのMomaにもコレクションで所蔵されている絵文字。
インターネットがない時代を知っている私たちには、コミュニケーションが変わったことが肌で感じられるものですね。
世の中便利になったもの。ちょっと不便にもなったけどね、、、
■展示風景
ブラック&ホワイト、また多彩な色を使って泣き笑いの絵文字を展示されています。
■作品紹介
暖色系の色は朗らかな印象。
青い色の絵文字。これは苦笑いに近いニュアンスでしょうか?
同じ青の寒色系の色でも、色が濃くなるとかなり怒りや焦りの気持ちも表現されていますね。
色がないと、もう意思がよくわからないモノのような気がします。
この「泣き笑い」の絵文字。
この10年間で最も使われた絵文字らしいです。
笑い、悲しみ。喜び、怒り。安堵、驚き。
なんども書くけど、相反する気持ちを表現する不思議なもの。
その秘密が色にあったんですね。
そんな展覧会、面白かったですね。
でもなんといっても印象が大きなかったのは、泣き笑いの風船。
ここまで大きな作品は、近年見た中でもインパクトは最大級でした。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。