この前、東京国立博物館で見た、印象深い茶碗。
今日の1枚のアート(←勝手に名付けた)
1枚じゃないけど、、、
●《無地刷毛目茶碗 銘 村雲》朝鮮 朝鮮時代 16世紀
白化粧された、器の肌がとても綺麗な茶碗。
真ん中に階段のようなデザインがあるのがとても印象的。
雨漏と呼ばれるシミのような景色があることから、村雲という銘がついたそうです。
▼横から
下の方に黒い色があって、白のとの対比がとても鮮やかですね。
もともとは、祭器として使われていたようですが、茶器に見立てられたもの。
■簡単な来歴
作品のキャプションによると。
もともとは平戸藩主の松浦家伝来の茶碗。
その後、電力王と呼ばれた茶人、松永松永安左エ門氏(号 耳庵)が、数寄屋建築で著名な建築家・仰木魯堂から手に入れたとのこと。
その後、松永氏により東京国立博物館へ寄贈されたそうです。
なんといっても面白いのは、真正面に見える階段のようなデザインですね。
一度見たら忘れられない茶碗。
正月から飾ってあって、先日の3月10日まで、東京国立博物館の本館・常設展に展示。
この期間、2回トーハクへ行ったのですが、2回とも写真を撮ってしまいました。
またいつか実物を見れるといいなと思う作品。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。