3月3日まで「マリー・ローランサン展」が開催中のアーティゾン美術館へ行ってきました。
東京駅からも歩いて5分。地下鉄の京橋の駅からも日本橋の駅からも遠くない立地の美術館ですね。
その中で、常設展のあの暗い、照明が落ちた部屋で尾形光琳の重要文化財の作品を拝見。
前から見たかった作品なんですよ。初めて見ました、
ここで見られるとは思ってなかったのですね。
今日の一枚のアート(←勝手に名付けた)
●尾形光琳 重要文化財《孔雀立葵図屏風》18世紀 アーティゾン美術館蔵
■《孔雀立葵図屏風》とは
もともと衝立の表裏になっていたものらしいです。
今の屏風になったのは昭和32年(1957)。最近なんですね。
衝立になる前も屏風や襖絵であった説もあるそうです。
▼右隻(右側)部分
右は羽を広げた孔雀。その周りには梅が描かれていて、羽の後ろから飛び出している枝や、白い梅の花が印象的ですね。
目立たないけど左側にメスの孔雀がいて、梅の枝に沿って眺めていくと、メスの孔雀からオスの雄大な羽に視線が戻ってくる構図となっています。
▼左隻 (左側)
左隻は、リズム良く並べられえた立ち葵の花。
その色とバランスのデザイン性が特徴ですよね。
上に空間がとってあって、垂直方向への力を感じさせている構図。
花の赤と白。茎の緑の色と配置のコントラストが、さすが光琳ですね。
この左側に、法橋光琳という署名と、晩年に使っていた「方祝」という印が押してあることで、59歳で亡くなる光琳の50代半ばの作品だと考えられているそうです。
■マリー・ローランサン展の記事
▼同時期に開催中のマリー・ローランサンお記事です
よかったら読んで見てください
マリー・ローランサンの展覧会は昨年の春、渋谷の文化村で開催されていたので、見に行かなくてもいいかなって思っていたのですが、、、
とても大きな、思わぬ副産物をいただきました。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。