Life Face on Gold @AKIO NAGASAWA ギャラリー
銀座の4丁目、AKIO NAGASAWA ギャラリーで先日まで開催していた、宮島達男さんの個展です。
昨年見た、心に残る展覧会。
紹介していないうちに終わってしまったものですが、、、
今回は宮島達男さんです。
12月23日まで開催していました。
■展覧会風景
宮島さんといえば、点滅する数字のデジタルカウンターの作品がピンときます。
今回はドローイングや金箔に数字を描いた作品も。
生と死に結びつけてしまう宮島さんの作品ですが、そう考えると金の意味合いも深い意味を持って面白いですよね。
宮島さんは「それは変化し続ける」「それはあらゆるものと関係を結ぶ」「それは永遠に続く」ということに、こだわりを持って作品制作に向かっている作家さん。
ここにつかわれている、金というものは非常に安定している元素で、色が変わったりするような変化があまりなく、時間を超えて光輝く素材。
そう考えると非常に意味深い作品だと思いました。
時間を超えて光り輝く素材に、変化し続ける数字が描かれているわけですね。
■楽譜の作品
ショパンの楽譜の上にサティの楽譜を重ねて、数字の形に穴を開けています。
モーツァルトのソナタに数字を入れて、曲を違うものに。
楽譜の上に穴が空いているのがわかります。
音楽は時間軸を持った芸術。譜面などをもとに、演奏家は自分なりの解釈をして芸術化するわけですが、、、
これは穴を開けた楽譜。楽譜自体を芸術作品とするのですね。
時間の経過を表現している譜面に穴が空いているわけで、そこが空白化して、変化してしまうわけですね。
宮島さんの「それは変化し続ける」「それはあらゆるものと関係を結ぶ」「それは永遠に続く」を照らし合わせると、ショパンやサティやモーツァルトの音楽は、形を変えたとしても永遠に続く作品だということでしょうか。きっと将来色々な解釈をされたショパンやサティの演奏が生まれるのでしょうね。
なんてことを考えた展覧会でした、知らんがなw