feebee 個展 Bitten from Within Ⅲ
終わってしまったけど、気になった展覧会。
今回は feebee さん。
会期は、今年の秋。09月23日(土) から10月13日(金)まででした。まだとても暑かった頃ですね。
場所はギンザシックスの蔦屋書店。
やっぱり蔦屋さんの展覧会は、後で撮った写真を見て振り返ると、とても心に残る作品が多いですよね
●展覧会案内
■feebeeさんとは
イラストレーターとしてアート関連の仕事を始めたそうです。
作家活動を本格的に始めたのは2015年。
それから海外も含めて多くの展覧会を開いています。
■作品紹介
動物が女性の首に噛み付いています。
どの作品も、上半身に何も身につけていないキュートな女性に獣が噛み付いています。
でもその女性たちは痛がるそぶりもなく、まるでマフラーやアクセサリーを身につけているよに平然としています。
その動物は何かの象徴なのでしょうね。
■本人のステートメントを読んで
この作品のシリーズは、現代人の抱える問題を題材にしているとのこと。
作品に描かれている女性に噛み付いている、頭しかない動物。
それがいまを生きる人々と関わってくる社会、つまり他人だそうです。
SNSなどの発達した現代の、他人との関係をそのような形で描き出した作品。
動物に扮した他人は彼女たちを噛んでいますが、噛まれている女性たちはそれに痛がる雰囲気もなく、平然としています。
実は作家のステートメントによると「Bitten from Within」とは「内面に噛まれる」という意味らしいです。
つまり、女性を噛んでいる動物たちは彼女たち自身。
他者からの攻撃のように見えて、それは自分自身を傷つける行為。
内面の表現だから、画面の女性たちは、何も身につけていないのですね。
SNSという個人個人のバーチャル空間の中で、他人と常に繋がっている今の世界。
時には、自分で自分を傷つけてします、そんな一例を見せてくれた展覧会でした。
feebeeさん覚えておきますね。