ホンマタカシさんの個展伺いました。
ホンマさんにとっては10年ぶりの国内の個展らしいです。
会期は来年2024年1月21日(日)まで。
■会場入り口
■ホンマタカシさん
1962年生まれの、写真家さん。
1999年に写真集『東京郊外』で木村伊兵衛写真賞を受賞された方です。
今回の展覧会では、部屋の一室をピンホールカメラにして、世界の各都市の風景を撮影した作品が並んでいます。小さな穴から逆さまになった風景がそのまま作品になっています。
ピンホールで写した風景は、偶然性が高くなるのすが、その偶然性が作家さんの関心の方向にあるとのこと、即興という展覧会のタイトルもそこにあるらしいです。
他にも、富士山を写した作品が多数。
まるで北斎のオマージュのようですね。
それから、会場の中央にまるでピンホールから覗き込めるような空間があって、そこにピアノがおいてあります。
▼穴を覗き込むと
まるで、穴を覗き込む追体験ができるようになっています。
この体験は結構キモだと感じました。
■展覧会場風景
■各都市の風景
東京のお台場、フジテレビのビルですね。
展覧会のメインビジュアル。
ニューヨークの景色。
東京の国立新美術館。
ミラノのドゥオモ。
▼部分
東京銀座のエルメスビル。
東京の見慣れた風景がいくつかあって、これもまたひとつ現実風景なのですね。
■富士山の風景
▼部分
▼部分
▼部分
静岡側からではなく山梨側からの撮影らしいです。
ビルの合間から見える富士山。
こうやって見ると、北斎の「富嶽三十六景」のように、富士山ってあらてめて色々な表情を見せる山なのですね。
ピンホールから見た風景は、僕たちの記憶の中のイメージとは違うようですが、本質のところはとても似ていると感じた展覧会でした。