渡辺篤(アイムヒア プロジェクト)私はフリーハグが嫌い @東京国立新美術館 六本木  | akki-artのブログ

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渡辺篤(アイムヒア プロジェクト)私はフリーハグが嫌い 

 

 

この展示が、六本木またや乃木坂の駅近くの東京国立新美術館の1階ロビーで開催されています。 

 

 

会期は12月25日(月)まで。

 

 

 

美術やその他の社会問題等、色々なことについてもとても示唆的な展覧会です。

 

 

ぜひ、見に行って、そしてフライヤーのインタビュー記事を読んで欲しいなって思う展覧会です。

 

 

 

 

■フライヤー

 

 

 

 

 

 

 

 

■渡辺篤さんとは (参考 フライヤーの記事をもとに)

 

1978 年、神奈川県に生まれました。

 

2009 年東京藝術大学大学院修了。
社会状況から問題を紡ぎ出し、プロジェクト的な活動を行い、それをアート作品として発表しています。

 

 実は渡辺篤さんにとって作品を作るのが目的ではなく、問題を解決する手段として、アートを活用しているそうです。

 

 

本来は芸術とはそれを創造することが目的ではなく、何かの目的を達成するための一つの手段にすぎない。ということでしょうかね。

 

 

 

●展覧会風景

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▲フリーハグをしている写真の画像がある立体があります。その像の裏側は扉になっています。

 

 

 

 

 

ともあれ、以前から渡辺さんはご自身も経験があるとのことで、ひきこもりの問題と向かい合いあってきました。

 

 

彼はその引きこもりの、孤立や孤独の問題を抱えた当事者などと実際にあう活動をしています、なんでも日本国内であれば、何処へでも会いに行くそうですね。

 

 

 

 

 

●展示風景

 

 

光ってしまってなかなか見づらいですね。

 

渡辺さんとハグをしている人がいます。

 

 

 

▼その裏側

 

 

扉が暗示的、引きこもりの象徴でしょうか。

 

不在の人の象徴でしょうか。

 

 

 

 

しかし、彼が本当に問題にしているのはその先だというのです。

 

 

引きこもりとはいえ、会いにきてほしいと言葉を言える人、または状況によっては外出ができる人がいます。

 

 

でもその先こそ本当の問題があるというのです。

 

それは、会いにきてほしいとも言えない人たちの存在だというのです。

 

 

そのような、ここにいない、見えない、感じられない存在にも心を及ぼすことは、哲学や宗教、または芸術の本来の役割だと渡辺さんは感じているようです。

 

 

 

 

●作品紹介

 

 

 

 

 

▼その裏側

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美術館もそういった流れの一つだと指摘しています。見に来てくれる人のことしか考えを及ぼしていない、ここにいない、来てもらえない人のことにも考えを及ぼす必要があると、彼は語っているようです。

 

 

それから、社会問題を扱って来た現代アートは、その制作の過程や結果において、問題を抱える当事者たちのことを、実は搾取、または作品のために利用して来たのではという意味のこともお話しています。

 

 

かなり示唆的な、うなづける内容のお話しですね。

 

 

 

●作品紹介

 

 

 

 

 

▼裏側

 

 

 

一番心に響いたことは、フリーハグとは日本の文化にはないもので、いろいろな問題においてはとても有意義なもの。

 

 

でも、実はリア充の人間の象徴のような行為なのではというようなことをお話して

 

 

 

もっとこういうようなパフォーマンスに参加できない人、このような場所に来れない、ここにいない人にも心を向けるべきだとお話をしているようです。

 

 

 

●展示風景

 

 

 

 

そんな展覧会なので、渡辺篤(アイムヒア プロジェクト)という作家名でで作品が展示されています。

 

 

以上は私なりの記事の要約ですが、、、

 

 

 

とても良いお話だと思うので、フライヤーのインタビュー記事を下に載せておきますので、よかったらぜひ読んでみてくださいね。(読みづらいとは思うけど、、、すみません)

 

 

 

▼インタビュー記事 1

 

 

 

 

▼インタビュー記事 2

 


 

 

行かれるなら、夕方から夜がおすすめ。

 

昼間は写真がモノクロームなのですが、夕方になると写真がそれぞれの色を放ち始めます。

 

 

 

 

 

最後までおつきあいいただきありがとうございましt。