許されざる者 | アキグミ

アキグミ

秋吉久美子オフィシャルブログ

90年代に、サンフランシスコで出会った台湾人の友達が絶賛していた、、が、
なぜか観るタイミングを逃していたクリント.イーストウッド主演、監督の「許されざる者」やっと観た。
今観るのが正解な気がする。
話はシンプルなカウボーイムービー。
編集もゆったりとしていて、
ロングショットの夕景のアメリカの大地の美しさや、馬にまたがる男のシルエットにこれぞ映画!と心が潤っていく。
あの頃はタランティーノ真っ盛りで、
それに比べるとバラード臭いなぁ、と、感じて敢えてパスしていたのだけど、
今の今、旅することも許されない、こういった閉塞的な世の中になってみると、映画のバラードにたゆたうことは、素晴らしい開放感だ。
もう何十年も会ってない台湾人のワン君のことも、しみじみと思い出す。
見た目は決して2枚目とは言えない、ワン君の心の中は、カウボーイハット被ったクリント.イーストウッド並みに、男前でロマンチストだったんだろうなぁ。