モズクとナターシャ | アキグミ

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秋吉久美子オフィシャルブログ

酷い雨、、だったね。
この季節に氷雨?
私は凍えて、ダイエットの石垣島産モズクをすすり、



BBC製作 ドラマ
「戦争と平和」を一気見した。
何十年前、、になるのだろう。
私はリバイバルの「戦争と平和」を観るために「ピア」をバッグに入れ、
ひとり、映画館の暗闇に座っていた。

戦地で倒れたアンドレイが失われてゆく意識の中、スクリーンに広がる青空を私も体感して、
トランス状態になり、
こうなったからには、人生が変わるだろうと震えた。

このように重大な予言を下したソビエト製作の
「戦争と平和」と比べると、
テレビドラマ版は、
軽やかで観やすく楽しめた。

映像も配役も素晴らしかった。

今回、印象に残ったのは、
ナターシャの裏切りに、絶望の果て、
再び戦地で重症のアンドレイが、ナターシャの愛人アナトーリに同じ負傷兵として、偶然野戦病院で会い、

その後、末期のアンドレイとナターシャのシーン。

許しを請うナターシャに
いまわのきわで、
曰く、、
『アナトーリを愛おしくさえ思えた。』
『彼は悪いやつではない、そういう人なのだ』
と、伝える下り。

はたまた人生が変わる予感?

アンドレイは人として凄いところまで行ってしまう。
まるで、チベットの高僧、、
あるいは、カソリックのフランチェスコの領域だ。

この部分、
小説を読んだ時も、ソビエト版「戦争と平和」でも、
記憶に残らなかったが、、
多分、映画ではナターシャのリュドミラが美しすぎて、
リュドミラに魅入ってしまったからだ。

やっぱりソビエト版、ナスターシヤの
「リュドミラ   サベーリイワ」忘れられないなー。
彼女はここ半世紀以上、
ロシアの女性のイメージアップに、貢献し続けている。