20人超の大所帯の研修、一週間が過ぎました。

21名でスタートするところ、ご家族に不幸があった人が4日遅れで参加してきました。


初めの一週間は講義で主に下肢を中心にした解剖学(骨や筋肉の名前)、簡単なバイオメカニクス、義足のパーツ紹介、正常歩行などを学んでもらいました。

3日目に解剖のみの小テストをしたのですが、7割の合格ラインに達することができなかった人が20人中8人。



もともと何のバックグラウンドもなく、学校を卒業してから何年も(いや、何十年も、か?)経っている人たちに英語での解剖学は、ややハードルが高いのかもしれません。

タイ語の解剖学もありますが、脛骨はTibiaティビア,大腿骨はFemurフィーマー、膝蓋骨はPatellaパテラ, のように覚えてもらうのです。(書き取りは英語でなくてタイ語で英語の発音を書いていますが)



まったく同じ問題を使った再テストでそれでも7割に満たなかったのが最年少の10代の少年。彼は、遅れてきた一名と一緒に土曜日、ドクターによる特別講義を受けてもらうことになりました。



実技をするようになって、きちんとした義足が作れるのであればテクニシャンとしてはなんとかなるのですが、講義の内容も最低限7割は頑張って理解してもらいたいものです。


5月のゴールまで、長いようであっという間に過ぎてしまうのでしょうか。頑張れ、21名!
年明け早々、1月6日からタイ人の研修が始まりました。

今までの通常ですと4か月研修ですが(2009年のブルンジ人研修では3か月でした。それからどんどん長くなってきています)今年から糖尿病の患者さんようのインソールも含めたので期間が長くなり、5か月になりました。


今回の研修生は最大規模のなんと21人。。。。
海外研修は10人以下、タイ人の研修でも今までの最多が18人だったのですが、タイ国内の義足製作テクニシャンの数が圧倒的に足りないのでなるべく多くの人材育成を、と欲張った人数になってしまったようです。


現場としては、人数が多すぎると手も目も行き届かなそうで不安なんですが、、、始まってしまった以上、私たちでできるだけのことをしなければなりません。





21名の内訳は男性15名、女性6名です。


北部、東北部、南部、中部、とタイ各地から集まってきています。

そのうち数人は下腿義足、大腿義足をはいている人たちです。



前回の研修生で両足がポリオで車椅子の研修生が来て、こちらとしては「大丈夫かなぁ。。。」と不安だったのですが、無事に研修を終えた結果、しっかりと地元の病院で働いています。初めからこちらが制限してしまうのも考え物だな、と考えを改めさせられました。


昨年モバイルユニットでもその車椅子のテクニシャンも義足を作りに参加してくれて、その姿が他の患者さんに勇気を与えてくれた、という話も聞きました。




5月まで全員無事研修を終えることができますように。

あけましておめでとうございます。


皆様、年末年始はいかがお過ごしでしたでしょうか。
昨年も多くの方にこのブログを見ていただきありがとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。








年末にチェンマイから一時間半ほどの(私の運転では2時間)チェンダオに行ってきました。チェンダオの洞窟からさらに山を越えた高地&盆地なけっこう冷え込む地域でした。




朝もとても寒いので、起きたらたき火をたいてそこのまわりにみんなが集うような感じです。



おひる近くまで、ぼんやりと霧につつまれたようなところでした。




近くを流れる川には魚がたくさん。そばの売店で魚のえさを買ってえさをまくとものすごい量の魚が集まってきました。





こちらの川はチェンマイの濁ったピン川とは違ってきれいに澄んでいます。山の景色もすがすがしいですね。






とある日の朝ごはん。ラーブ(生肉と生血を和えたもの。チェンマイでもよく食べられてます)と山のお米。こちらで栽培されているお米は日本米に似てもっちりした食感でとってもおいしいです。蒸したてのカオニャオ(もち米)もおいしいです! 右手に見えているのは前日のお好み焼きののこり。たこ焼き器を持って行ってたこ焼きを焼いたのですが、途中から電気のショートか?暖まらなくなったので、残りのタネをフライパンで焼いてお好み焼きにしました。




子豚さんを一頭さばいてバーベキューにしてくれました。




夜には近所の人たちも集まってきて宴会(普段はチェンマイなどの街で働いていて、年末年始やソンクラーンの休暇などに帰省してきている人たち)


冷え込むなか、上着を着、帽子を被って外での宴会です。



帰る日の朝にカオラムを作ってもらいました。竹にもち米を入れて火であぶったものです。場所によってココナツミルクが入っていたり、小豆が入ったバージョンもありますがここの家庭では砂糖水ともち米、というシンプルなものでした。



火が通ったら竹の外側をナタでそぎおとし、開いてあつあつをいただきまし。




ほんのり甘い香りのひろがるおいしいもち米でした。



こちらのお宅では普段はお米を、その他ジャガイモやとうもろこしを栽培しているそうです。


出発の時みなさん畑作業に出ていたのでみんなで写真が撮れずに残念、、、。



空気も水もきれいな山で、のんびりと過ごした年末は(寒くてシャワーを浴びれなかったことを除けば)とっても楽しい日々でした。どうもお世話になりました!
つい先週、財団に義足を作りに来た患者さんが「ドイプイでレストランとカフェをやってるので、来た時にはぜひ寄ってください」と言っていたので、社交辞令をそのまま受け取る私は本当に行ってきました。


マレーシア人の研修生のイブさんも、まだドイステープに行ったことがないので、観光に連れて行くことに。



300いくつの階段をのぼっていきます。



途中ですれ違ったお坊さんたち。寒いのでみなさん帽子をかぶってらっしゃいます。
「子供たちに寄付をお願いします~」と呼びかける学生さんたちに対して、「お金持ってないからね」と言っていたのが面白かったです。






久し振りに訪れたドイステープの中央のパゴダは青空に映え、キンキラキンに輝いておりました。ハスの華を持って3周まわってお祈り。




お堂の中で、白い紐を結んでもらいました。結んでくれる人は、相手の顔を見て言語をかえて話しかけてくれます。彼女は中国系マレーシア人なので中国語で問題ないのですが、私にも中国語でした。。。


さて、その後はドイステープからさらに奥にのぼったドイプイへ。





駐車場から、お土産やさんストリートを通り抜けていった先にモン族資料館があります。(途中で10バーツ徴収)



中にそれぞれの民族の特徴を示したパネルや民芸品が陳列されています。



特に興味深いのは、首長族の女性がなぜあんなに首が長いのか、という謎をといたもの。
一見首が伸びているように見えますが、実は金属の輪の重みで鎖骨と肋骨を押し下げているために相対的に長く見えるというもの、だそうで。でも英語の記載にGiraffe womanと書かれているのに苦笑でした。





その資料館を出たところに小さなお花畑があり、50バーツで借りれる貸衣装を身にまとった観光客の人たちが写真撮影しています。 私も、見ず知らずの人に「あのぉ~、写真撮らせていただけないでしょうか?」とお願いしてみると、満面の笑みでポーズを撮ってくれました。





そしてその一角に、なんとなくー、な感じで囲われているのがオピウム(ケシ)。実に傷をつけてるところまで演出してるのがすごいですね。



熱心に写真を撮る観光客も(私もその一人か)



なんだかこれもヨロシクナイ葉っぱのような気がしますが、気のせいでしょうか?



このお花畑の上の方に、患者さんのニンさんのお店がありました。


作ったばかりの義足です




コーヒー豆を販売しているというので、さっそく焙煎済みのものを1パック、生豆を500g購入しました。




「急いでないのだったら、焙煎見ていきますか?」と焙煎するところまで披露してくれました。
弱火のガスでじっくり20分ほどローストするそうです。
焙煎が終わったら、出してすぐに冷却することがおいしくするコツだとか。




深煎り、浅煎りの豆を合わせてブレンド



豆の色が3種類違うのが見えます。




先月オープンしたばかりだというこのお店、奥さんがレストランのメニューを、旦那さんのニンさんがコーヒー豆の焙煎、娘さん2人がバリスタと給仕をしてるという、家族仲良く経営してる素敵なお店でした。

お店の名前は「ヨッドプーイ」(プーイ山の頂上、という意味) 


ドイプイに行かれた際には、ここから素敵な景色を眺めながらコーヒーをいただくのはどうでしょうか。

突然降ってわいた話ですが、11月‐12月、マレーシアから研修生が来ることになりました。(と連絡が入ったのがわずか1-2週間前)



今年の7-10月にセネガル、ミャンマー、マレーシアの3か国の人たちに義足製作研修があり、当初はマレーシア人は2人だったのですが、一人が都合により帰国してしまったため、ひとつの義足製作所をきりもりするのに一人では無理だろうということで、急遽学卒の(義肢装具学科について学んだ)人を探してきたようです。マレーシアのマラヤ大学というところに義肢装具学科があるとか。


基本的な知識はあるだろうということで、サンドキャスティングの技法を身に着けてもらうという目的で2か月の研修の予定が組まれました。



彼女の研修の初日が、ちょうどマヒドン大学の義肢装具学科の学生さんの1週間サンドキャスティングの初日だったため初めのイントロダクションは一緒に参加してもらいました。義肢財団の歴史や、サンドキャスティングの基本的な情報の紹介などです。





初日の講義中



その後下腿義足のみを集中的に練習したのち、実践編としてチャヤプームのモバイルユニットに参加して下腿義足を2本製作、




今月は大腿義足の練習です。





下腿義足に比べてソケット製作もアライメントももっと複雑になるため、いろいろ悩みながら作業をしてますが、今月中になんとか自立して製作できるというところまでいってもらいたいと思います。


ニマンヘミンのソイ1で12月5日から10日まで行われている「ニマンヘミン・アート・プロムナード(NAP)」いろんなアーティストの方の作品などが見られてとっても楽しい通りです。



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入口のステージにて


私の知っている日本人のお友達の方々もブースに出展。

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そのお祭りの期間中にすぐそばのソイ5で日本人のみどりさんが日本食を売っています。

おだんご、コロッケ、焼きそば、たこやきは定番メニューで、そのほかおでんや太巻き、牛丼などが日替わりメニューで出てたりします。


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お友達やご家族も買いにきてくれたりして、みんなでワイワイ楽しく焼きながら売り子をしています。


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そしてこの日本食の売り上げは、その年によって寄付先は異なりますがチェンマイや近郊の団体に寄付されています。今年はシングルマザーの支援施設に寄付することになっているようです。


お祭りはあと2日、今日のスペシャルメニューはホットドッグだそうで、これからお手伝い&食べに行きたいと思います。
今年の7月から10月まで参加国(セネガル、ミャンマー、マレーシア)から研修生が来て義肢財団でサンドキャスティングの研修をしていきました。


ミャンマーは元首都、ヤンゴンに国立リハビリ病院の中に義肢装具ワークショップは既存のものとしてあるのですが、今回新たにタイからサンドキャスティングの機材を贈呈して義足ワークショップを追加で開設することとなりました。


このプロジェクトはタイとミャンマーの友好事業として、タイ政府の支援で研修が行われていたとは知っていたのですが、ワークショップの改装工事についてはセメントの大手メーカー、SCGからの援助だったということを現地に来て初めて知りました。


まず11月30日に現地入りした私たちスタッフは荷解きから資材のチェック、そして12月1日の午前中に機材の設置(電気配線や吸引機からのチューブ接続等)、午後に下腿義足を試作、12月2日にもう一本の下腿義足を作り12月3日午後のオープニングセレモニーのための準備を終えました。


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1本目の義足をチェックする研修生Tiさん



オープニングの前日の12月2日に、ワークショップ周辺の雑草を取り払うためにそばにある送電線の電源を切るという、サンドキャスティングには致命的な停電を2時間我慢強く待ってなんとか2本の義足を準備することができました。



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12月3日、オープニングセレモニー当日の昼に義肢財団からのドクター二人が現地入り。午前中に出来上がったばかりの義足をチェックしてもらい、OKが出ました。患者さんの笑顔とドクターの笑顔を見ることができて私たちもひと安心です。


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午後3時から、ミャンマーの厚生大臣と在ヤンゴンタイ大使をお迎えして新しい義足ワークショップの開設式が執り行われました。

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新しいワークショップ内で、タイから寄贈された工具類やサンドキャスティングの手法について説明するターチャイ先生


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研修に来ていたTi(ティー)さんとMyint Myint(ミンミン)さんも、プラスチック成型のデモ等を披露。


約1時間半ほどで無事にセレモニーは終了しました。



今までのブルンジやセネガル等の、まったく新しい義足ワークショップという事業ではないので(研修に来ていた彼らは長いキャリアを持っているため)フォローアップの必要はなく、オープニングセレモニーが終わった翌日に財団スタッフは撤収しました。



従来通りの石膏を使った義足製作では、患者さんが義足を受け取るまで平均1-2週間滞在するというので、今回サンドキャスティングを使ったワークショップを開設することによって、患者さんの滞在期間が少しでも短くなることが期待されます。


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ミャンマーでは女性は長いスカートをはくのが正装で、動作やしぐさのひとつひとつに奥ゆかしさを感じます。




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最後に、今回の私たち義肢財団スタッフのヤンゴン滞在中、いろいろとお世話になったヤンゴンタイ大使館の第一秘書、ノックさん。冷蔵庫のないワークショップで一日作業をする私たちのために、クーラーボックスに入ったお水やコーラなどを毎日準備したり、必要なものを買いに行くお手伝いをしていただいたり、といろいろと気を使っていただきました。



チェズ・テンバーテーシェーン(ありがとうございます)!
4か月研修が終わった翌日はマレーシアのコタバル(ケランタン州)でのモバイルユニットに向けて出発の日でした。
10月21日から26日までの開催でした。

私達財団スタッフが10月18日に出発、研修生のミャンマー人は10月19日に帰国予定だったので、研修生が私たち財団スタッフを見送るという、妙にあべこべなスケジュールになってしまいました。



コタバルは、マレーシアのほぼ北端で、数十キロ先がタイ国境という町でした。それでもムスリム色の強い地域で、ペナン島ではあちこちにあった酒屋やバーがまったくというほど見当たりません。そして売っていてもものすごく値段が高いです。


徳教会という、ライオンズクラブのような中国系の慈善団体の招待でのモバイルユニットでした。この徳教会、タイやマレーシアの各地に支部があって、今までペナン島やクアラルンプール、クチンなどで開催していたのをコタバルのメンバーが「東海岸のコタバルでも義足のチャリティをやろう!」と2年前から寄付集めなどに奔走していたそうです。


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徳教会が無料で義足を提供、ということを伝える地元の新聞記事



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モバイルでの製作風景

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マレーシア人の研修生も、モバイルに参加。彼自身が膝義足をはいていて、ソケット作り替えが必要になったため、自分で自分のソケットを製作しました。

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こちらが贈呈式のために並べられた義足




その後一か月のインターバルを置いて11月24日から27日まで、チャヤプーム県でのモバイルユニットが開催されました。

こちらも、チャヤプームの徳教会による主催のモバイルユニットです。

チェンマイを午前6時に出発し、途中トイレ休憩やランチタイムをはさみながらゆくこと11時間。到着したのは午後5時でした。


今回は第二陣で来たマレーシア人の研修生も一緒に参加です。


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彼女はマレーシアのマラヤ大学の義肢装具学科を今年の6月に卒業したばかり。でも残念なことに就職先がなかったそうです。(公立の病院などに義肢装具ワークショップがほとんどなく、外資の企業も地元のマレーシア人より人件費が安いカンボジア人等を雇うことが多いと彼女は言っていました) 

今年の4か月研修にマレーシア人が2人来ていたのですが、一人が一身上の都合により離脱してしまったため、追加人員として学卒の彼女に白羽の矢が当たったという次第です。

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彼女は11月4日から義肢財団で一人研修(OJTのような感じで)をしていたのですが、ワークショップで唯一英語の通じる私とばかりしゃべっていたので、タイ語はまったくというほど話そうとしませんでした。今回のモバイルユニットで、財団のスタッフが積極的にタイ語で話しかけてきてくれたので、少しずつタイ語の語彙が増えていっていました。

(でも覚えた言葉が「ゲーレオ(年寄り)とかウワン(太った)」とか、どうでもいい言葉ばっかりなんですけど、ま、知らないよりはいいか。ということで。)



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今回のモバイルに、かわいい患者さんも来てました。アイリーンちゃん、たしか6歳くらい。先天性の右大腿切断で、成長に合わせてソケットのつくりかえと義足長延長が必要になるので頻繁に来ています。去年のBRAND(鶏のスープ)の、CSRのコマーシャルにも出演していました。


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こちらでのモバイルユニットは食事がものすごくゴージャスで、初日のランチがこんな山盛りメニューでした。びっくり!! 泊まっていたホテルの朝食がおかゆとコーヒーしかないというので、朝ごはんからモバイル会場で準備していただき、初日の夜は「遅くまでご苦労様」と夜食に追加のおかゆまで準備されておりました。みんなで「このモバイルから帰ってきたら確実に3キロは増えてるよね~」と笑ってました。


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こちらが贈呈式に並べられた義足。いつもよりは小規模ですが、60本以上の義足を20人で作るのは驚異的でした。BK(下腿義足)がテクニシャン一人当たり4本、AK(大腿義足)がテクニシャン一人当たり2.5本を3日間で製作するのです。

なんとかみんな頑張ってくれて、3日間で製作終了、4日目に無事に贈呈式を迎えることができました。




どこのモバイルでも、多くの方々に支えられての開催ということをいつものことながら感じさせられます。

お世話になってすべての人に、感謝です。

高校時代の恩師から「最近ブログがまったく更新されていませんね。楽しみにしているのに」とメールをいただきました。


よく見たら6月から更新が滞ったままで、大変失礼しました!!


それと、楽しみにしていただいているというのはとっても嬉しいお言葉でした。
先生、ありがとうございます!



明日からミャンマーに行くので、駆け足ですがここ5か月ほどの出来事をまとめさせていただきます。



7月1日から10月17日までの4か月(正確には16週間)セネガルとミャンマーとマレーシアの3か国からの研修生を受け入れて義足の研修を行いました。

今までは単一の国で研修をやってきたので(インドネシア、ブルンジ、マレーシア、セネガル等)3か国の、言葉も宗教も習慣も異なるような人たちが一緒にやっていけるのかと初めは心配だったのですが、始まってみたら意外とすんなり打ち解けていたような気がします。


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ワチャラ先生によるレクチャー


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研修中に誕生日を迎えたメンバーのバースデーパーティー

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自分達が作った義足と記念撮影



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義足の歩行分析


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そしてやっと迎えた研修修了書授与式

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研修生一同から、義肢財団へ感謝の気持ちを込めたプレートの贈呈もありました。

彼らが来る前は「4週間も」と思ったのですが、過ぎてみると本当にあっという間でした。


両側大腿切断の方の義足も担当してもらいました。

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足部が後ろを向いているのは、後方に安定を持たせるためです。(これはペナン島のモバイルの時にドクターに言われて気がついたのですが、逆なので、右足のソケットには左の足部をつけることになります)

この短いスタビー義足で立位、そして歩行の練習をしてもらい、安定したらパイプをつけて長さを延長、その次には膝継手を加えていく、という数段階の初めの一歩です。



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ソケットのフィッティングと、試歩行をするところ。


初めは学校で習ったデザインと違う工程に戸惑っていましたが、回数を重ねるごとに上達していきました。それはそばで見ていて本当に明らかでした。


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ワチャラ先生はもとチェンマイ大学の医学部で教鞭をとっていたドクター、学生の育成のエキスパートです。ただ「良し悪し」を言うのではなく、なぜダメなのか、までを詳しく解説してくれます。じっくり時間をかけていろいろ教わったことによって学生さん達の理解も深まったことと思います。


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5人全員が、それぞれ4本の義足を製作するという課題を達成できたので、お祝いとしてナイトバザールに食事に出かけました。
一応ムスリムの人がいるので、ハラールレストランでの食事に。このアヌサーンマーケットに来たのはすごく久し振りですが、こんなにハラールレストランがたくさんあるとは知りませんでした。ムスリムの方を食事に連れていく場所に迷ったら、まずここにくると選択肢がいろいろあって困らなくていいですね。


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久し振りに来ると、ちょっと観光客になった気分で楽しかったです。
お土産物あり、フィッシュスパあり、フレッシュフルーツのジュースバーあり、いろいろ。

4週間の間に一度もナイトバザールに来なかったという彼ら。最後のいい記念になったでしょうか。