読書感想文シリーズ第2弾
雑誌をくれた美里山倶楽部さん
TMS、鉄道ジャーナル、鉄道ファン 古い雑誌読んでください | 美里山倶楽部 (ameblo.jp)
第1弾 旅と鉄道1972年秋号 の感想文
旅と鉄道 1972年秋号 | あきべや☆鉄 (ameblo.jp)
今回は1977年1月鉄道ジャーナル
特集は現代の主役『特急列車』
(細かい事言いますがアメブロハッシュタグ『特急電車』とはちゃいます)
表紙はEF65-509、特急富士
内容はまず下り特急富士、東京から西鹿児島までの乗車記
車両は24系25形最新型
個室室台とB2段式開放寝台に分かれて乗車し
終点西鹿児島まで24時間26分の旅路
レポは国鉄合理化の影響で
寝台が固定化され省力化された24系25形に触れ
『乗務員も各車両にいない』ことに触れています(それでも4名乗務)
B2段式はセミコンパートメントと表現し、高評価だが
A個室オロネ25については、移住性が他のA寝台に比べ各段に劣ると評価しています
(f幅狭い、座ると窮屈、洗面台水ハネ酷い、寝台灯スイッチが高くて使いにくい等々)
食堂車は西鹿児島まで連結
食堂従業員は門司営業所で上りも下りも門司で交代
列車は大分で付属編成を切り離し
西鹿児島へは電源車+Aソロ+B4両+食堂車の7両編成に
乗客はたった90名
満席だった区間は名古屋~広島間のみ
7両265トンの富士は『日本一贅沢な列車なのかもしれない』と記録
そして宮崎でDF50牽引となり速度も非常に遅くなる
食堂車で2度目の夕食を食べに行くと食堂車は閑散としていた
西鹿児島下車客は96名
うち東京から通しで乗った乗客は、ジャーナルの者3名以外に
2名(1名+1名)だった
2名もいただけすごいような気がしますが・・・
次の特集は『輸送力からみた特急列車の実態』
座席数、寝台数を積算し、1日の輸送力を表した図
非常におもしろく、わかりやすい
赤が昼行、青が寝台の座席数/寝台数
宮崎~西鹿児島間や肥前山口~佐世保間がとても細いことがわかります
これ・・・現代版で作っている人いないのかなぁ・・・
1977年の時点で釧路や網走へ直通する列車について
札幌駅で、ほぼ大半の乗客が入れ替わっている・・・と書かれています
次は広告
蒸気機関車全廃に関する商品広告が多いです
カセット、レコードの蒸気機関車音鉄!
ニュース欄に書かれていた東京駅構内配線図
これ・・・
東北新幹線東京駅だそうです(上部が東北、下部は東海道新幹線)
大宮以北は順調に工事が進んでいるものの
大宮以南は沿線住民反対運動による遅延のあと、
国鉄経営危機による資金繰り問題で現在さらに遅延している・・・とのこと
盛岡駅までの線路配線が書かれているのですが
上野駅は存在していません
記事はこのあと
・国鉄特急列車の歴史前編
・特急時代を考える
・私の特急理想像(識者4名それぞれの意見)
・乗りたくなる特急を待ち望む
・夢多き世界の特急列車
・特急とはどんな列車か
簡単にまとめると
『特急とはなんぞや??』
について色々述べあってます
この結論・・・未だに出ていないような、永遠のテーマでしょうか
その後記事は
・瀬戸内を駆ける『安芸』 四代の軌跡
あき号に焦点を当てた記事(いいね~)
・戦前の東京発呉線経由の列車には展望車まで付いていた
・初代安芸は昭和25年、東京~広島(呉線経由)
・昭和37年寝台専用急行化
・昭和45年廃止、新大阪~呉間昼行急行安芸誕生
・昭和47年岡山~呉~広島間に変更
・昭和50年廃止、新大阪~下関特急安芸誕生
寝台専用急行時代の安芸号ヘッドマーク
次の特集は現役食堂車
サシ481、サシ581、オシ14の側面写真と車内イラスト画
新幹線36形食堂車、35形食堂車(ビッフェ)
食堂車の歴史と今後の展望
急行食堂車はきたぐに事故により全廃
エル特急の登場、短路線化、食堂従業員確保問題、ビッフェ化傾向など
将来は暗い・・・で終了
国鉄各線の営業係数一覧
最大係数の美幸線は3959から3233に改善されるもワースト1、赤字額は年8700万
でも
真の問題はこんなローカル線ではなくて
一番の問題は東海道新幹線の並行在来線
新幹線が1818億稼いでいる傍らで
東海道線が1300億の赤字を出して食いつぶしていました
山陽線も692億円の赤字
これで新幹線の利益がすべて無くなり赤字転落しています
東海道、山陽の在来線が黒字だったら国鉄の未来はまったく異なっていたと思われます
並行在来線問題って50年前から実は問題となっていたみたい
最後に1977年から問題
加越 米原~金沢
ひばり 上野~仙台
はつかり 上野~青森
上記3列車の中で『表定速度』の一番速い列車はどれでしょう??
答え
加越 米原~金沢 86.9km/h
ひばり 上野~仙台 88.9km/h
はつかり 上野~青森 89.2km/h
で
はつかりでした!まさか