旅と鉄道 1972年秋号 | あきべや☆鉄

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鉄に、食に、(秘)に・・・

美里山倶楽部さんから戴いた古い鉄道ジャーナル&旅と鉄道

全12冊

ここからは各雑誌の内容をご紹介爆  笑

 

まず、戴いた書籍の中で一番古かったのが、この旅と鉄道1972年秋号

季刊誌だった旅と鉄道の第5号

誕生から1年経った時の本のようです

 

そして中身が旅行記でいっぱいの

文字だらけw

 

読み応え半端なしww

 

写真は挿絵程度

その代わり乗り鉄記は細部の『いらないことまで』記載されています

 

で元々は鉄道ジャーナルの別冊、増刊として発行されていたんですね

おそらく棲み分けを考え、写真より旅行記に重点を置いた編集だったようです

 

そして価格なんですが・・・1972年(昭和47年)で

480円

 

高いんじゃ・・・滝汗

 

ちなみに本書内に書かれていた駅弁朴葉めしは150円、ますずしは350円でした

 

 

そして読むのに時間がかかり、感想文を書いている労力を考え

本シリーズのブログ掲載は1か月に1回程度の月刊にしますw

1年くらいかけて、全冊を紹介したいと思います

 

最初はササッと書いていこうと考えていたのですが

内容量が多すぎて

絶対無理ですw

 

たぶん、写真がスクロールしちゃったと思うので表紙再掲

この表紙も画期的?今じゃアウト的手法?

国鉄のDISCOVER JAPANの中吊り広告をそのまま接写した写真のようです

 

ネットで原版?を探したのですが見つかりませんでした

右上に『東レ』のマークが入っていて、国鉄と東レのコラボ広告?、よくわかりません

 

東京20時05分

手持ちの6年後1978年の時刻表を見ると、最終ひかりが20時24分発新大阪行

シンデレラエクスプレスの走り的演出のようです

 

 

で・・・

まだ表紙ですねw

 

だから月1でしか書けないと・・・滝汗濃いんですよ

 

 

一度休憩しましょう・・・

 

 

コーヒーコーヒーコーヒー

 

 

では教科書1ページ目を開いてください,,,

ここに、新しい雑誌『旅と鉄道』のポリシーが書かれています

 

『旅と鉄道』は

若い生まれたばかりの雑誌です

年に四回、春、夏、秋、冬に

発行されます

最大公約数の旅ではなく

最小公倍数の旅を

主張する雑誌です

ドン行列車で名もない町に

降りてみたい

五万分の一の地図で

やっと見付けた

離れ小島で

何かをみつめたい

そんなアマノジャクで

自立の精神をたいせつにする

発見の心をもつ人だけの

新しい旅の雑誌です

 

 

そうだったんだお願い

 

この本をもらった理由はテーマが奥美濃・飛騨路

内容が岐阜県特集になっていたから

 

見開き巻頭カラーは新穂高の山と温泉

カラー写真が7ページ17枚にわたり解説付きで掲載されていますが

キハ58の写真と高山から乗ったバスとロープウェーの3枚だけが乗り物の写真

ほかは山の美しさをメインに据えた写真になっていました

乗り物じゃなく、その地での発見や感動に重点が置かれています

 

そして記事内にも書かれていたのですが

あえて観光地化した上高地や平湯じゃなく、『新穂高』に行ったんだと

 

徹底的にあまのじゃく的編集、方針

 

あたし好きですニコニコ

 

次は北恵那鉄道乗車レポ

鉄道沿線の風景を入れながら、乗り降りする乗客の光景を記録

この辺の編集内容は現行ジャーナルと似てます

 

北恵那鉄道は当時昼間はバス代替輸送、朝夕のみ運転

名鉄が資本参加し、経営立て直し中

 

写真は

農耕馬がアスファルト路を歩く風景 と

捕まえたクマ公を役場に出して報奨金をもらう風景(原文がクマ公...)

 

鉄道的情報としては、北恵那線全線の路線構内配線図が網羅されていてかなり貴重

ほか、車両写真も載っていました

 

付知から加子母へ行き渡合温泉で旅レポは終了

『ここで食べた御幣餅と朴葉すしは、商品化されてしまったエセ郷土料理とはまったく違う』

レポ最後まで反骨精神むき出しでした

 

次は、渚

 

上枝

 

杉崎

 

楡原

 

東八尾

 

の高山線、岐阜から富山への乗車記レポ

もちろんドン行利用(雑誌内表記はドン行で統一、こだわりを感じますw)

 

で、先ほどの渚、上枝、杉崎、楡原、東八尾は

 

無人駅

 

だそうで・・・

他は有人駅

 

だそうです

 

 

旅は岐阜発831D猪谷行乗車から

ここでまずなんで富山行直通がないんだよ~と嘆く主人公(たしかに上りはあるが下り直通はない)

10両編成キハ18-20に乗車、7両は美濃太田で切り離し

車両は扇風機がなく、停車すると車内は蒸し風呂

汗だくの彼だが、そんななか座席向かいに座った若い女性にちょっかいをかける・・

歳を聞いたり、なにしに行くのか聞いては勝手に妄想を広げ勝手に『失意の旅』にまでし記事化w

そんな彼だが文中で、離婚し子供とも離ればなれであることまで記載(この情報いらないw)

要は中年オヤジがときめいた旅になったらしい・・・

旅レポの文中にもその想いがにじみ出てるww

高山で彼女は降り、代わりに乗ってきたのは『ニキビのあるぷりぷり太った娘』・・・

 

悪かったなムキームカムカ

 

言論の自由っていいね~

もしかして、今ってかなりの監視社会になってしまったんじゃ

今じゃコンプライアンスとか多様性とか

絶対に発禁になる内容です

 

一応、旅情レポも書かれていて、すけべおやじの部分を除けば

貴重な旅内容が岐阜から猪谷まで濃厚に記録されています

 

猪谷に着くと、当初予定していた富山行に乗り換えず

猪谷で宿探し、当時2軒の宿があったらしい

豚カツと鯉のアライを食べたとなっています

 

翌朝、富山行に乗車するも

『日本でも屈指の美人産地八尾に行きたくなり東八尾で下車した』

で旅レポは終了しています凝視

 

ますずし350円

 

 

その後、雑誌の特集は

 岐阜県奥美濃、飛騨、各地の市町村毎の観光案内

 特選みどころ70

 民宿予約先一覧

と続き

 

最後に高山線栄枯盛衰60年の記事で特集は終了

 

気になった内容をピックアップすると

 開通にかかった費用で一番高額だったのは猪谷~杉崎間

 1.5mで家が一軒建つ費用だったらしい

 

飛騨特集はここまで

これで雑誌の約半分超

 

ほかの記事は

 舞鶴

 遊園地の旅

 船旅のハウツウ

 牧場めぐり

 斑尾高原

 銀行OL6人のパーソナルトラベル

 

リクエストあれば詳細書きますw

 

編集者こだわりの列車

 

急行北アルプス、特急並みの車内設備でおすすめとのこと

特急白鳥は電車化!、気動車より1時間速い

 

ひかり号が米原停車、雷鳥と接続し北陸への到達が1時間短縮される

 

そして

<なつのごう>でいろいろミスしましたゴメンナサイ

訂正おわび大特集

本文は誤りを指摘した読者の記載を住所まで完全記載w

という訳で見出しと内容の一部(図のみ)転載

オシ17食堂車とオハネ12が逆になっていたりしたそうです

他にも指摘箇所多々、大特集ww

 

実際、今回の飛騨レポでも間違った記載がありました

たぶん、次号までに読者に指摘されていたんでしょう・・・

 

 

そして誤りは懸賞クイズにまで

 

1文字駅、全58駅を書き出すのが懸賞問題だったみたいですが

札沼線の廃駅まで入れていて、実は正解は57駅だったらしいw

写真は、12歳少年から届いた応募はがき

 

 

これで旅と鉄道1972年秋号、おしまいバイバイ

 

 

では、また来月

気の向いた時にww