映画「 エアポート'80」 | 肉球でポン!

映画「 エアポート'80」

CATVのムービープラスで放送していたのを録画して、1週間前の休日に観ました。


※少しネタバレしています。古い映画ではありますが、これから観ようという方はスルーしてください。



1979年、デビッド・ローウェル・リッチ監督作品。

出演は、アラン・ドロン、スーザン・ブレイクリー、ロバート・ワグナー、シルビア・クリステル、ジョージ・ケネディ、他。


米国初のコンコルド機がワシントンのダレス空港に到着。パイロットはベテランのポールだ。ダレス空港からモスクワへの親善飛行のために乗り込んだ乗客の中には、恋人の武器不法輸出の証拠を掴んだTVキャスターのマギーがいた。情報公開を恐れた恋人は離陸した飛行機をミサイルで攻撃する。

(ムービープラスのあらすじより)


航空パニック映画・エアポートシリーズの第4弾にして最終作であります。


主役は当時絶大な人気を誇ったアラン・ドロンですが、原題「The Concorde...Airport'79」にコンコルドと入っている通り、事実上の主役はコンコルドと言っても過言ではないくらいコンコルドを魅せる映画になっています。


いや〜、超音速旅客機コンコルド懐かしいな〜、昔は時々ニュース映像などでも目にすることがありましたが、退役して以降すっかり名前を聞くことも映像を目にすることもなくなっていましたからね。別に飛行機マニアではありませんが、今見ても三角翼の機体は美しいと思いますわ!



さて、映画の内容ですが、環境団体によるコンコルド就航反対運動、翌年のモスクワオリンピックを控えてソ連選手とアメリカ人記者とのロマンス、軍需企業による汚職事件などが背景として描かれます。では社会派ドラマやヒューマンドラマになっているかというと全くそうではなくて、汚職事件の証拠を掴んだニュースキャスターが乗ったパリ経由モスクワ行きのコンコルドをミサイル発射実験を利用して撃ち落としてしまおうと軍需企業の社長が画策してコンコルドが危機に陥るわけです。汚職事件はコンコルドの危機を描くためのきっかけに過ぎす、ソ連選手もアメリカ人記者もニュースキャスターも結局はただの乗客。


ミサイルを避けてまるで曲芸飛行のように飛び回るコンコルド。背面飛行まで見せてくれます。笑

挙句に熱源を追尾するタイプのミサイルをかわすためにパイロットがコックピットの窓を開けて照明弾を発射するという離れ業まで見せてくれます。機内は減圧して乗客は文字通り上へ下への大パニック!

笑うシーンじゃないはずですがこれには大笑いしました!


なんとかパリに着いたものの、今度は軍需企業の息のかかった整備士によって細工がされ、モスクワに飛び立ったコンコルドの貨物室のドアが開いて減圧、機体に亀裂が入る危機に見舞われるのです。ああ〜、コンコルドの運命や如何に〜!



さてさて、懐かしのコンコルドですが、機内はずいぶん狭かったんですね。中央の通路を挟んで2座席ずつ、新幹線より狭そうです。ネットで調べてみましたが、100席程度しかなかったそうです。燃費も悪くて航続距離も短かったそう。そりゃ商業的に失敗しますわな。


調べついでに知ったことですが、コンコルド退役のきっかけになった墜落事故、その時の事故機は撮影で使用された機体だそうです。劇中では雪原に不時着して爆発炎上したコンコルドでしたが、皮肉な運命を感じますね。


コンコルドの勇姿が見たい飛行機マニアの方、あるいはトンデモ映画すれすれのパニック映画を観たい映画好きな方はご覧になってみてはいかがでしょうか。 



 

「エアポート'77/バミューダからの脱出」の感想記事はこちら。 

 

「エアポート'75」の感想記事はこちら。

 

「大空港」の感想記事はこちら。




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Ameba映画部