映画「 エアポート'77/バミューダからの脱出」 | 肉球でポン!

映画「 エアポート'77/バミューダからの脱出」

CATVのムービープラスで放送していたのを録画して、2週間前の休日に観ました。


※少しネタバレしています。古い映画ではありますが、これから観ようという方はスルーしてください。



1977年、ジェリー・ジェームソン監督作品。

出演は、ジャック・レモン、リー・グラント、ブレンダ・ヴァッカロ、ジョージ・ケネディ、ジェームズ・スチュワート、他。


億万長者の美術収集家、スティーヴンスの美術品コレクションを乗せた自家用ジャンボ機がハイジャックされた。レーダーから逃れるため低空飛行した飛行機は、濃霧の中で油田タワーに接触し、海中に墜落。機長のドンが中心となって生存者が脱出を試みる一方、海軍や沿岸警備隊も彼らの救出に向かう。

(ムービープラスのあらすじより)


「大空港」「 エアポート'75」に続くエアポートシリーズの第3弾です。

子供の頃にテレビで観たことがあります。


原題は「ARIPORT '77」ですが、邦題には「バミューダからの脱出」という副題が付いているのは当時のオカルトブームを反映してのことでしょうか。実際自分も当時はバミューダトライアングルと聞いただけでワクワクしたものです。笑



さて、映画の感想。


超お金持ちが美術品を自分の屋敷に輸送するために飛ばした個人所有のボーイング747型機が舞台となりますが、シリーズ3作目ともなるとかなり非現実的な災難に見舞われることになって、その飛行機が美術品目当ての悪党にハイジャックされて海中に沈没、海底からいかに脱出するかという航空パニックと海洋パニックが融合したような作品になっています。


というか見所は、限られた酸素の中で迫り来る海水に怯えながら海中のジャンボジェット機からの脱出なので海洋パニックの方がメインと言っても過言ではないでしょう。ドアの向こうから押し寄せる海水など、海洋パニック映画の傑作「ポセンドン・アドベンチャー」を彷彿とさせるシーンも多いです。


現実的に機体が割れることなくあんなに綺麗に水没するかという点、気球を使って機体を浮上させることができるのかという点、海上から機体が見えていて潜水士が簡単に潜れる程度の水深なら生存者を一人ずつ機外に出して救出する方が早いのではという点は引っ掛かりますが、そこを追求してしまうとこの映画が成立しなくなってしまうのでまあ目をつぶるとしましょう。笑


さすがに本物のジャンボジェット機を水没させることはできないので、海中に突っ込むシーンはミニチュアを使った特撮ですが、当時としてはなかなか良く出来ていると思います。


浮上した機体からの脱出シーンもアメリカ海軍が協力しているだけあって迫力があって見応えがありました。


ただ、せっかく一般客のいない自家用機で乗客が限られてるのに、乗客たちの人間模様の描かれ方が中途半端だったのはもったいなかったですね。もっと乗客の数を絞るなりして危機的状況における人の心理を深く描けばもっと面白くなったと思うんですがね…。


ツッコミどころはそれなりにありますが、パニック映画としてそれなりに面白いので興味のある方はどうぞ。




「エアポート'75」の感想記事はこちら。


「大空港」の感想記事はこちら。




最近見た映画はこれ

 

Ameba映画部