新しい番組を創ります。「ふらっと!!Nippon」そしてその番組の中に「ふらっと!!あさくら 」「ふらっと!!東峰 」があります。東峰村や朝倉広域地域(朝倉市・筑前町・東峰村)を現場にして全国をつなぎ地域活性化を一緒に実践していく番組、住民ディレクター番組です。

 住民ディレクターは地域で生きるふつうの人たちです。豊かに生きていくために必要なことを地域から発信していきます。発信だけでなく実際の暮らしの中でその発信した中身を行動していきます。今日も朝から東日本被災地の女川で頑張ってる若者たちがNHKで特集されていました。イベントが成功します。みんなが感動します。彼らの魂の叫びのような語りを聞いているとじーーんと響きます。笑顔が溢れています。番組は感動の中で終わり、音楽が乗り、余韻を残して・・・。ここまではいいんです。

 ここまではなんとかやっていけます。そしてこの感動や笑顔をずっと続けるには・・?・・メディアの仕事ではないのです。メディアは10:50に放送が終われば次!! です。次の感動の物語を求めていきます。女川は1年後には取材に来るかもしれませんが・・。そう、ここからが問題なんです。メディアは来ない。伝えてくれる人はもういない。NHKだから実行副委員長の苦労が見えたんですが、日常に戻ると彼の生活は見えなくなります。

 するとイベントばかりが目立ちそのイベントでやろうとしていた彼らの気持ちや魂の叫びは人々に見えなくなります。だから住民ディレクターを考えたのです。自分たちで発信し続けるしかない。その力をつけるしかない。しかもメディアも自分たちの自由に使えるものがないと続かない。借り物ではいつか途絶える。自分たちで暮らしの中で日々発信する力をもち、その気持ちを送り続ける自分たちのメディアをもたないと誰も何もしてくれない。

 逆に自分たちで発信し、自分たちのメディアをもつとマスコミにも発信できてマスコミ発信と「自分たち発信」を組み合わせた地道かつダイナミックな発信システムを継続できるんです。ただし、行動がないとこれもダメです。行動する生活人、住民ディレクターの道は開拓精神を発信します。


 まもなく4月18日(土)になったら、ふらっと!!Nipponというトンデモナイ番組がスタートします。トンデモナイ?!これは一貫して地域づくりを支援してきたわたしの会社株式会社プリズムと一般社団法人 八百万人(やおよろずびと)で企画・制作する「地方創生」実践番組です。

 地域活性化のために日夜走り回っておられる人々を応援し、その方々を全国で結び課題を共有し、解決するための知恵を番組に結集し、さらに番組内で実践してしまう番組です。詳細は追い追い明らかにしますが、原型は昨年の「官兵衛で國創り」そして現在制作進行中の「花燃ゆ」追走番組です。これはNHK大河ドラマの追走なのでテーマが「官兵衛」だったり「松陰の周辺」ですがふらっと!!Nipponは全方位、地域のもつ業務は全て対象です。

 新しい観光の提案をサブタイトル的にもっていますが、それは福祉や教育、農林業でも「光を観る観光」につなげていく企画力を発揮してどんどん発信していくものになります。全国北海道から沖縄までつなぐ生放送です。当面は40分番組ですが参加者が増えれば膨らむ臨機応変型のこれ自体が全く新しい番組のカタチを目指します。

 東峰村や周辺市町村でも顔が見える関係を維持しながらネット上でも会ってるようにつながっていくコミュニケーション番組を模索していきます。全て実戦でふつうの住民のみなさんが実践していく現場主義の制作手法はこれまで通りです。

 


 「花燃ゆ」で國創り&「花燃ゆ」追走番組がいい感じになってきています。

 その変化のひとつが人物や塾などのグループを対決色で切り始めたことでしょう。松陰vs.晋作、晋作vs.玄瑞、松下村塾vs.明倫館・・、などというように。そして今日は「花燃ゆ」第10回「躍動!松下村塾」の再放送の日で、我々東峰テレビネットワークの「花燃ゆ」で國創りは第11回「松下村塾vs.明倫館」としました。

 3回前から「幕末はプロレスだ!!」とサブタイトルを決め、毎回リングでの対決よろしく番組内で登場人物を対決視点で鮮明にしながら追走の面白さを語り合います。その中で今日は「そーせいっ」で特徴付けられている長州藩の殿 毛利敬親が松下村塾vs明倫館の対決を「そーせいっ」の一言でまとめて一つの爆発力にしてしまう様を分析しました。その裏には準主役の小田村伊之助の存在があります。ここ3回ほどで主役の文、準主役の伊之助の役割が明確にされてきています。

 追走番組はNHK大河ドラマを独自の視点で読み解き、その上で住民ディレクター視点で地域の歴史や文化を掘り起こし、新たな地域活性化策を提供するところにあります。肝心な独自の視点というところですが、それは批評の神様といわれた小林秀雄さんの文芸批評の手法を真似することをわたしは考えています。小林さんは批評とは「他者の作品を通して己の夢を懐疑的に語ること」だと言いました。あえて追走番組に言い換えると「大河ドラマを通して実践する自分を語り合う」ことです。

 「官兵衛で國創り」は初めてのことでみんなでそこまで行くのは難しかったんですが、2回目の「花燃ゆ」追走ではすでにそんな感じになってきています。いい感じです。

*「花燃ゆ」で國創りはとうほうTVホームページから
*写真は朝倉市在住の碓井三智子さん 


「花燃ゆ」がかなり面白くなってきていますね。少し前から「対決軸」を設定し始めてからだとおもいますが、「花燃ゆ」追走番組ではこれをプロレスに見立てて、「幕末はプロレスだ!!」をサブタイトルにより鮮明にその対決軸をプロレス流に描いています。今日は「松下村塾vs.明倫館」ですが椋梨の元で一見いいなりになって志を捨てたかのように振舞っている伊之助が実はvs.をandにしていく様が見事に描かれます。表立っては毛利敬親の「そーせい」によって決まるのですが、「そーせい」を言わせるリングを作っていきます。予告編ブログはここまで。ぜひ生放送をごらんください。


 ふっと閃いて窓の外を見ると早朝の富士山が賑やかに雲を従えて逆光に輝いていた‼︎

 窓の内側には今話題の「地方消滅」の文庫本、元総務大臣、元岩手県知事の経験者の著書だ。2,040年には東峰村人口は1,274人、出生率に大きく関与する20歳~39歳の「若年女性」は55人になるとのデータが出ている。この世代の女性が増えないと人口減少に歯止めがかからないとの論点が注目を集めているようだ。

 著書はこれから読むとして、東峰村には窯元の奥さん達というモデルがある。昨年、大河ドラマ「軍師官兵衛」の追走番組が成功して総務省地域情報化大賞の総務大臣奨励賞をいただいた、実は今はその復路だが、その追走番組で官兵衛、長政親子によってもたらされたのがわが村の基幹産業である高取焼、小石原焼だ。今は約50軒の窯元があり、嫁いで来られた奥さん達はいろんな意味で村の活性化に貢献している。

 しかも地域づくり人材の三種の神器⁈「よそ者.馬鹿者.若者」の3つとも兼ね備えている女性もいるかもしれない。現在、村の様々な分野の女性で結成された東峰ムラガールズなる集まりが活躍しているが窯元の女性も多い。「地方消滅」で話題の若年女性の「ちょっと前のモデル」がムラガールズだとおもう。

 東峰テレビは昨年、NHK大河ドラマの追走番組で全国的なネットワークを紡いだ。そのネットワークを基盤に4月から「地方創生」をテーマにした全国生放送番組をあさくら広域地域をベースにスタートする。メディアやICTを活用するのは人であり、生活道具として磨きをかけるのも人だ。「暮らしの知恵を受発信し、豊かな生活を創造する」を理念に20年間地道に活動してきた住民ディレクターという生き方の出番が整い、地方創生の実現に向かう時を強く感じる。

 そして「若年女性」や「よそ者.馬鹿.者若者」のモデルでもあるムラガールズのこれからの活躍に大いに期待するし、一緒に様々な企画や事業を仕掛けていきたい。


 「花燃ゆ」追走番組が好調です。何を持って好調というのか?「花燃ゆ」自体は低視聴率に喘ぎ苦しんでるのにねえ?、しかし好調なんです。官兵衛追走から1年2ヶ月、やっと追走番組の基本モデルが見えてきています。

 今回は「対決!!で描く人間ドラマ」がテーマ。
 「花燃ゆ」のほうは「熱血先生、誕生」です。

そして「花燃ゆ」第8回をじっくりと見ると対決の構図でドラマステージに次々と上がってくる若き獅子たちやそのバックで暗躍する権力者たちの動きが見えます。ここも対決です。よく言われる代理戦争?の様相もありますが、松下村塾のほうはそんな権力者の動きとはかけ離れたところで誠の世界が極められていきます。

 それはカリスマ吉田松陰の存在が頑としてあるからです。

 死をも恐れない松陰の動きを「熱血先生、誕生」とNHKはタイトルにしたのですが、追走番組はさらに深読みして「対決!!で描く人間ドラ」をプロレス仕立てで表現していきます。プ女子・用松とリングサイド解説の吉田、そしてわたくしこと元々プロレス少年?!岸本がコーディネートして実現したアッという間のトリオ企画です。

 しかもプロレスこそテレビです。テレビはプロレスです。現在放送当日の2/28(土)AM4:00です、そしてやっと今しがた構成案を書きました。朝目が覚めるとびっくり!!の用松プ女子の顔が浮かびます。リングサイド解説吉田の超多忙の中での即興解説も楽しみです。

 さて、こういう追走番組がごくごく普通になってきています。こんな醍醐味を味わえるのは大河ドラマ追走番組ならでは!!という話ですが、実は大河ドラマ追走番組は本来バラエティ番組を目指しています。どんな切り口でも可能な番組展開、そして参戦の仕方も八百万(やおよろず)です。いろいろあっていい。幕末はプロレスだ!!お楽しみに。


 「二十一回猛士」というのは松陰が自分の号を名付けたもの。野山獄である晩に夢を見た。神様のような人物が現れ、1枚の紙を差し出した。よく見ると「二十一回猛士」と書かれていたという。そこで松陰はとことんこの意味を考えて出した答えが「自分は二十一回の猛を行う士である」でした。

 猛については自分の名前を解析しある理屈を見出しますが、自分自身を振り返るとまだ猛を3回しか行ってないと考えた。元々名前は寅次郎といい、寅を猛虎に例えて考えたようです。そして一つ目は江戸遊学中に脱藩したこと。二つ目はペリー艦隊が浦賀に現れた時に浪人の身でありながら藩主へ上書を提出したこと。三つ目が国禁を犯しペリー艦隊の船に乗り込みアメリカへ行こうとしたことでした。

 自分を二十一回猛士というならあと十八回の猛を行わないといけないと松陰は誓ったという。これが第7回「花燃ゆ」の後半に出てきた野山獄で見た夢と「二十一回猛士」の意味です。獄から出た途端に文と小田村伊之助に語ったのは「あと18回の猛をやるんだ」でしたが、その背景はこういうところにありました。

 今日の「花燃ゆ」追走番組はこの「放たれる寅」(「花燃ゆ」タイトル)を追走し、「放たれても寅は変わらず」(「花燃ゆ」で國創りタイトル)と題して松陰の一貫した生き方についてお伝えします。

「花燃ゆ」で國創りはとうほうTVホームページから

Facebook「花燃ゆ」で國創りページ

*写真は永久保存版 山口の歴史シリーズ 二十一回猛士 表紙 (ザメディアジョン)から


 大きな手応えがあった東日本訪問でした。盛岡市、奥州市江差、住田町、釜石市などを3日間で回わりました。ケーブルテレビ局、災害FM、住民ディレクターグループ、制作会社などの皆さんとご一緒しましたがどこに行っても「なるほど!!もうこうなってるんだなー」って感じを受けました。

 「住民ディレクター」という発想はわたしが平成8年に提唱し、18年間全国を歩き回ってネットワークを創ってきました。昨年のNHK大河ドラマ追走番組「官兵衛で國創り」で一挙に全国50地域がつながりました。そして今日釜石市で災害FMの皆さんの現場の話を伺っていると一つ一つの事例はまさに「住民ディレクター」でした。以前にお会いしたことがある方も何名かはいましたがほとんどの方とは初対面です。でもすでにそれぞれのFMで住民ディレクターをやっておられます。

 益々大きな確信を得ました。これらまだ見ぬ住民ディレクター現場が一つの大きなネットワークに連なった時、それぞれが住んでる地域だけでなく他地域にも影響を及ぼすような住民メディアネットワークとして共に歩めるということです。そしてその入り口が実は昨年「官兵衛で國創り」で口火を切った全国が共通のテーマで繋がる可能性の開拓でした。そして今年、「花燃ゆ」追走もすでに続けていますが、「地方創生」をテーマにあらゆるテーマで地域の活性化を共に考え、実践する全国ネットワーク生放送を4月からスタートすることこそ、これらの動きの回答になります。この3日間に出会った皆さんからガッツリとそのことを確信しました。

 初日にお会いしたケーブルテレビ「えさしわいわいネット」は消防署跡にできてスタッフは元ホテルマンばかりで始めたという一風変わったプロフィールをお持ちで、東峰テレビが診療所跡にわたしが下宿し、そのままテレビ局になったオリジナルストーリー?といろんな面で似ています。社長さんも営業マンでホテルマン、イベンターだった方でNHKにぶら下がるのも大変うまい方で共通点が本当に多かったので今後の連携が楽しみです。

 住民ディレクターネットワークは北海道から沖縄までを実線でひくことを目指していますが、まずは東日本から九州までが射程に入ってきました。今年は阿弖流為(あてるい)と熊襲(くまそ)の國の南北交流が大きく動き出す予感がします。


 「花燃ゆ」で國創りの第6回は松陰の妹「文」がいよいよ自分の存在を外に示す時を迎えます。

松陰と共にペリー船に密航を企てた金子重輔は庶民であったために松陰とは違って待遇面が圧倒的にひどい岩倉獄に入れられ病のために亡くなります。実際の獄の現場に行くと岩倉獄と、松陰が入った野山獄は真ん前にあったようです。ドラマであったような声高な議論や口論の様子はきっと直に聞こえたでしょう。それほど二つの獄は向かい合わせです。

 松陰には文が、重輔には母が何度も何度も面会を求めるが叶わず、次第に文と重輔の母は親交を深めます。そしてついに重輔が亡くなり母親に文が「松陰の妹」だったことが知られ関係は断絶します。。文は牢番の恩情で兄との面会が叶いますが、そこで「重輔を殺したのは兄だ」と言い放ちます。杉家への世間の重圧、重輔の母の悲しみ、自分自身どうしようもなくぼろぼろに壊れた心をそのまま兄にぶつけたかのようです。

 そして松陰は妹の責めにあいながらも「ペリー船の向こうに光を見た。重輔と二人はその光を見た」と語ります。それでも責める妹・文は憮然と野山獄を出ていきます。このドラマは文が主人公です。文や家族は(優香を除いて)全員お人好しばかりに描かれています。「世話あ~ない」と何かにつけニコニコ顔で大人を装う檀ふみの演技に少々違和感はありますが、松陰を守ることに徹した家族、その代表として文がいて先週には兄の代わりに世界を見て、異人を知って兄の代わりに勉強すると志を立てたばかりの文でした。流石に兄の同志の死、その母の悲しみを目の当たりにしてごく一般の庶民の気持ちを代弁するかのように兄を責め立てました。かといって重輔は一切松陰を恨んでもおらず、病を治して再び松陰先生と異国船を目指そうと熱き志を胸に亡くなります。

 死をかけて行動し続ける松陰の志、
 叶わずとも死を迎えても共に松陰と生きようとする重輔の志、
 そしてやっと芽生えたばかりの幼い文の志。

 今回はその文の立ち位置を振り返りつつ、野山獄、岩倉獄の現場を案内いただいた萩の漁師さんらの「花燃ゆ」を追走します。また東日本大震災被災地の災害FMの関係者の皆さんと共に東北の旅についても振り返ります。

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 「花燃ゆ」で國創り 第4回の今日は「ついてない男の志の高さは」です。

  主人公で松陰の妹「文」の最初の夫になる久坂玄瑞、医者になる宿命をはねのけて日本のために一命をかけて海外勢力と戦おうとしている。が、くじ運の悪さが示すように、人生はツキに見放されている。そこで文と出会い運が良くなるという話だが、今の所松陰はじめ小田村伊之助、久坂玄瑞といい、志がしばしば強調される。役どころは実際はまだ20代の青年ばかりなのでいいんだけれど、ちょっと初回から強調されすぎのきらいはある。作家が女性二人だから余計にそうなのか?文を描くために周りを志でガッチリ固めているのか?と推測してもやはり志は強すぎる感はある。

 官兵衛は常に大義を求めて生きた。そしていざ、敵将を調略するときには一気に語りかけ遂には口説き落としていったのだが、普段は黙して語らずで空気感で演じていた。作家と監督と役者のコンビネーションがとてもうまくいっていた。「花燃ゆ」はまだ3回目ではあるが、ドラマとしてはホームドラマ、学園ドラマと謳ってるだけにその匂いはプンプンするが一方で女の戦いのドラマ、男たちの命懸けのドラマでもあるという。今のところこの4つのコンセプトがうまく絡み合ってない印象はある。

 さて、そこで「花燃ゆ」で國創りは今日の午後1時50分からだがどういくか?毎回、結構ギリギリまで模索している。

放送はとうほうTVホームページから 
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