民陶むら祭で小石原焼プレゼントを23の窯元から出してもらいましたが抽選で当たった全国の方々と提供者の窯元との交流が色々なカタチですすんでいます。先週末に住民ディレクター講座でお邪魔した千葉県山武市では住民ディレクターで活躍する石橋さんが蔵人窯の陶器が当たりました。

 すぐに窯元に御礼の手紙を出されてメールや電話でのやりとりが続いているようです。窯元の女将小野さんもFacebookで積極的に交流してくれています。この他にも窯元と当選者の各地との交流が展開していますし、地元で当たった村民が窯元を訪れた話をそれこそ今日訪ねた窯元で聞きました。交流をすすめるプレゼント!全国30元中継の狙いでしたが今のところとてもいい具合に皆さんの交流がすすんでいます。石橋さんのブログでよくわかります。

 来春には春の民陶むら祭があるのでその時にどのような企画がやれるかとても楽しみになってきました。

@写真左の人が当選者石橋さん、右は山武住民ディレクターのリーダー小島さん。

 


 今日の午後の福岡空港での書きかけで保留していたブログ、つづきを書きます。

 昨日だったということも忘れる程随分前の様な気がしますが今、福岡空港に降り立ち昨日の千葉県山武市での住民ディレクター講座の一日を思い出しています。山武には八百万人のお仲間小島さん、狩佐須さんがいるのですが他のメンバーも30元中継などで画面上で何回も顔を合わせてるので初めてという気がせずいつも一緒にいるように会話がはじまります。

 そして皆さんでごそごそ何やらはじまったと思ったら・・・、手製の垂れ幕?を貼ってくださいました。すぐに「最終回」の文字に目がいきました。それまでは杉並の高橋さんが何度か通ってくれていたので最後の1回をわたしがやらせていただくことになったのです。いろんな意味で皆さんの気持ちが伝わり、いつもながらですが即興の住民ディレクター講座を和気あいあいスタートしました。


 柿の葉寿司が美味しかったのですが作ってくれたのは昨年米づくりを取材し続けた野寄家の皆さんです。お寿司も含めてやはりこの視覚にやさしい柿の葉の美しさが素晴らしいです。

 米は当然ですが当主宗春さんが手塩にかけて育てたものです。宗春さんは中学卒業と同時に農業をはじめた今では珍しい専業農家です。多くの方の田んぼを作り、脱穀用の大きな機械も所有して収穫後は村の多くの農家が宗春宅に通います。宗春さんは米づくりに関しては総合的なライスセンターと異名をもつほどの村の第1人者です。

 その宗春じいの米づくりを村人に伝えようとしたのがとうほうTV企画でした。今回はその取材、番組化への御礼ということでわたしたちスタッフがお米を味わわさせていただきました。その宴席で発見したのがフェイスブックに連載した長男和秀さんの意外な素顔でした。これはまた別途報告しましょう。


 アフリカの子どもの日というユニセフのイベントが毎年あります。熊本県ユニセフ協会はもうこの催しを20年も続けていますがこれは全国でも珍しいことです。しかも中高年の女性たち(スタート当時はマイナス20年ですよ^^)が中心になってアフリカの留学生、熊本の高校生と各国の大使や各界の活動家との交流の場を作る等、本物の民間交流が出来ています。

 特定非営利活動法人NPOくまもと未来は副理事長の澤啓子さんを中心に10数年以来情報発信をサポートしてきました。そしてこの11月下旬にいよいよこのアフリカの子どもの日の20年を俯瞰する記録映像番組が登場します。今年の7月にくまもと未来のスタッフが交替で取材してきましたがそれと合わせてこの20年を10分以内で紹介することが求められています。

 20年を7、8分で・・・。映像の力はこういう時に発揮されます。作るのも熊本県ユニセフ協会の奥様方が企画や構成を決めていきナレーションもスタッフがやります。今日はナレーションづくりや録音を澤さんが一緒にやっているそうです。くまもと未来は全行程の企画・プロデュースと要の時の取材、そして最終映像番組の編集仕上げをして総合サポートをやらせていただきます。

 1999年のくまもと未来国体をきっかけに生まれたこのNPOは地域に寄り添った情報発信、番組制作、メディア創造を地域づくりに活かしていく全体的なサポートができるNPOです。12年目ですが地域情報化の総合サポートが出来る全国で最長寿のNPOです。

@「アフリカの子どもの日」取材中の特定非営利活動法人NPOくまもと未来のメンバー。
 

 住田町に通いはじめて少しずつ地元の歴史や風土、慣習に触れる機会が増えて来ています。今回の滞在では住田町が金山として土地が相当豊かな地域であったことやたたら製鉄の跡地があることがわかり、またおシラス様、庚申塔などの歴史を物語る文化財にも触れることができました。

 被災地の現状を見るために回った大船渡市にも大きな庚申塔が一カ所にいっぱいありましたが東北ではどうも大日如来や不動明王と一つに考えられているようです。というのは東峰村や九州での庚申さまは猿田彦神と一体です。元々庚申は中国の道教の教えの一つですが日本では地域地域で解釈や祀り方が異なるのがよくわかります。

 東峰村では申(さる)なので「猿」の猿田彦と同一視されている様なのですが東北では猿田彦は影もカタチもなさそうです。こういうことも住民ディレクターネットワークで全国みんなで調べ合うと地域の歴史やつながりが浮き上がって来ます。今年の年末年始は中継をしないでこういう土地土地の歴史や伝統を撮影することを課題にしようと考えています。


 岩手県住田町での住民ディレクター情報発信基地構想が順調にすすんでいますので一応の目標日程3.11へ向けて沿岸被災地の情報発信の支援態勢についても検討しはじめました。被災地が自ら情報発信できるように支援するのが今回の事業の目的であり、住田町は情報受発信の後方支援基地としてステータスを築きます。

 住田町自身の情報受発信はケーブルテレビとの協力やネット発信への可能性、また地元産業振興の支援という多様な側面をもちながらすすめて来ています。ICT地域マネージャーという新制度を活用しています。制度の枠を遥かに越えて住田町の役場職員や住民も精出して動いているので国には実態を早くつかんでほしいところです。元々この制度はわたし自身も地域情報化アドバイザ―の集まりや総務大臣懇談会で提案して来たことです。活用してみてもっと現場のプロデューサーに任せる様な予算活用や権限委譲がないと行政的な枠の中での運営はいずれ行き詰まると感じます。

 こちらはかなり大胆に切り込んでいっています。今は月に3日−4日ですが毎回朝から夜までフル稼働です。移動距離がありすぎるのでそれぐらいでは追いつきませんが地元のみなさんが相当動き始めています。

 


 岩手県住田町に健ちゃんがいます。3.11直後まず自分の畑の作物を毎日被災地に届けていました。そのうち自分の畑で間に合わない程届けたい人達が増えると賛同してくれる人の畑へトラックで取りに行き、被災地まで運んでいました。次に被災地に仮設商店街ができると皆さんから頼まれてそこに店を出すことになりました。
 
 住田役場の横澤さんと「東日本の今」30元中継を実現した時に被災地の健ちゃんの店へも取材に行きました。その健ちゃんが今回、住田町で夜に開催した住民ディレクター実践講座にわざわざ来てくれました。聞くところによると毎日睡眠時間は3時間もない程働いています。次の日も朝の1時半には起きて市場に向かうとのことでしたが呑まずに食事に付き合ってくれて今後の住田のこと、被災地支援のこと、健ちゃんの事業のことなどを語り合いました。
 
 横澤さんは役場で黙々とこういう人達を支えるまちづくり推進課の職員です。今回の3日間の実践講座では多くの住田町民に番組づくりがまちづくりになっていくプロセスを味わってもらえたと感じます。そのまちづくり番組もあっという間にいっぱい出来ました。

 みなさんの番組がもっともっとしっかりとまちづくりに繋がっていくように横澤さんや町民のリーダーの方々をサポート、プロデュースすることがわたしの仕事ですので次々と「健ちゃん」や「横澤さん」を探し出し輪を広げていきます。


 昨日からお邪魔している岩手県住田町の小学生が鉄づくりを体験するのを同じ小学生が住民ディレクターとして取材して番組にしています。住田町は元々金山が多い所で中尊寺金堂などの金にも多く使われているらしいです。たたら製鉄跡もあり金や鉄の発掘が盛んだった町です。そういうこともあって総合学習で学んで来た子どもたちが実際に鉄鉱石から鉄を取り出す作業をしました。そして今ちょうど住田テレビで町民参加番組を作ろうとの動きをすすめているので住田テレビのスタッフが子どもたちを指導してくれています。

 平成10年頃に人吉市の総合学習で5年生を対象に住民ディレクター体験をしたのが我々のスタートでしたがNPOくまもと未来のメンバーの事業としてサポートしました。文科省の大臣表彰まで貰ったとき聞きますが子どもたちにとっては楽しく地域の歴史、風土、人、産業を知る最高の授業になります。子どもの視点がそのまま出ると番組で新しい発見がはじまります。今日の番組も楽しみですがまもなく7時から大人を対象にした実践講座がはじまります。


 昨夜、岩手県住田町に入りました。思ったよりは暖かいです。が、今日は外で動きますのでどうでしょう?昨日は列島の空を眺めながら東京まで動き、その後は新幹線でした。うつらうつらしていてはっと感じて窓の外を見たら愛知辺りでしょうか?とてもやさしい光景が広がっていました。雲が羽衣のように空を舞ってる感じでした。今朝の住田町は昨夜雨が降ったようでもやがかかって神秘的でした。今日は下界から天空を見上げます。


 熊本県合志市のすみっこの台所の代表吉村明子さんはNPOくまもと未来の事務局長でもありますが、そもそもは1999年のくまもと未来国体での住民ディレクター養成コースに参加されてからのスタートです。その頃から現在合志市の農家や消費者をつなぐ場作りをしている10数年の軌跡を簡単ですが紹介させてもらいました。11/3が誕生日でした。八百万人でのブログへ。

@写真は1999年のくまもと未来国体の時、わたしがプロデュースした熊本朝日放送「国体情報局、人、光る。にゅーす」(夕方ニュース枠25分番組)の司会をしていた頃の吉村さん。