明日は早朝から東北に向かいます。住田町です。9月から毎月通っていますがいよいよ住田町でもケーブルテレビ番組のレギュラー化へ向けて態勢を整える時期になりました。今は住民番組がないのですが何とか来年からレギュラーにしたい意向です。南国四国の愛南町とほぼ同時期に東日本の住田町ではじまった動きは面白い程に南国と東北の地域性や風土、町民性などが表れています。それがどんなものかはお互いの番組を見れるようにしてあげればいいので(社)八百万人のお役目になっていくでしょう。

 とうほうTVは年末年始にかけてこれまでの様々な番組をしっかりと整理することと村の年末年始の様子をできるだけ取材しておくための態勢づくりをしています。住田町も同じで今年は撮れるものはしっかりと撮っておくことが次年度以降に大きく役立つことになるとおもいます。世の中は選挙で一見ばたばたしてるようですが実態は変わるべきところは静かに着実に変わってきています。選挙になったら反っていた頭を垂れて・・・、ではもう人はついていきません。やはり変化変革は必ず日常活動の延長線上にあります。


 愛媛県愛南町に向かう前にNPOくまもと未来の澤啓子さんと合宿をして知的障害といわれる人達(子ども、大人も)のサポートをされている方々の集まり「自立の店 ひまわり」の紹介番組を制作しました。澤さんとの合宿中は風邪で真っ赤な顔をしているお孫さんも同じフロアーで澤ばあちゃんが面倒見ながら編集作業をしました。

 お昼や3時のおやつも出て、何とご主人が作ってくれていました。男の厨房大活躍でした。元々器用な方で自然の中で生きて来た様な方なので察しはつきましたがそれにしてもハヤシライスや栗金団(くりきんとん)団子?!のようなおやつもなかなかでした。そのご主人、わたしが熊本を出る時にくれたのが写真のパンです。からすみを載せたパンです。パンはバターがぬってありました。不思議な味で「ちょこっとではなく、がぶっと食べたいなあー」と感じたのでそのままメールをしましたら色々と考えておられるようでした。

 環境設計を仕事にやってこられたのですがもしかしたら「食」開発で資質を一気に発揮されるのでは?!とからすみパンを食べながら考えていました。


 海の町、愛南町で潮の香りを味わいながら充実した番組制作実戦講座ができました。今回で3回目でしたが実際に皆さんで30分番組を完成させました。前回5分のフリー番組を4本制作してましたので今回はメインキャスターが4本のコーナー番組を統括してオープニングからエンディングまでを企画制作しました。愛南モデルが完成です。住民ディレクター講座3回で町の住民によるオリジナル30分番組を完成するコースです。

 この愛南モデルは地元にケーブルテレビがあって番組が出来るならいつでも放送する用意があること。継続的に活動して来た愛南町リポーターズクラブがあったこと。5年前から住民ディレクター活動への共感者がいたこと。などなどの背景があってのことですがそれにしてもスピーディーな動きでした。何といっても現場がいつも楽しくやれるチームワークが大きいですね。

 愛南モデルは岩手県住田町に共通します。IT利活用による地域活性化は「住民ディレクターの理念、発想」の理解が根幹であることを本当に理解していただいているのですね。


 とうほうTVでスタジオCMがはじまります。スタジオCMというとテレビ局ではまだVTRが出来る前の初期の頃に多かった手法です。その延長線上で朝や昼のワイドショーなどで流行っていました。VTRが進歩してからは様々な撮影、編集技法を使ったCMが普通になっていったのでした。

 さて東峰村ではどの会社や商店も大きな予算はありません。とうほうTVもフルに撮影、編集してCMを制作する時間的なゆとりがありません。そこでじっくりと考えました。スタジオCMがピッタリなのでは!?と。今日はとうほうTVスタジオで第3セクターの宝珠山ふるさと村がトップバッターとしてCM制作をしました。

 村民スタッフも初めてのことなのでみなさん興味深々でいつもより大勢が集まりました。出来上がりは?いい感じです。まずはとうほうTVで放送ですが、今回のは全国放送も早めにしたいと考えています。勿論スポンサーさん次第のことではありますが。


 朝倉郡市の広域観光を考える任意団体 賑わいあさくらともしびだんだん協議会の報告会がありました。ちょっと前からオブザーバーで参加していましたがとうほうTVのノウハウを生かして情報受発信の態勢を創るお手伝いをすることになりました。昨日はそこでとうほうTVの現場について少しお話しさせていただきました。

 会場にはわが東峰村のみなさんをはじめ朝倉郡市の行政、様々な団体等から約100人が出席しました。20分ほどとうほうTVのビデオを紹介しながら話しましたが2次会の懇親会で朝倉市の副市長や観光協会関係者、企業やNPOなどの多くの方がとうほうTVについてすでにご存知だった方が多いのにびっくりしました。映像で実態を具体的に見て情報受発信のことが思った以上にわかりやすかったとのことでした。

 12月からさっそくだんだん協議会で実戦講座をスタートします。広域だけに若い人も多く様々な可能性が拓けそうな予感がします。

@ちなみに手前の二人は伯夫さんと京子さん。


 熊本大学で上映された熊本県ユニセフ協会のアフリカの子どもの日 In Kumamoto 20年の歩み はおかげさまで大変喜んでいただけました。編集して数十回も見てはいるもののやはり会場で見るのは全然違います。これはテレビ放送でもいっぱい経験していることです。本番は本番です。しかも会場で多くの方々の反応が身体で伝わってきます。独りよがりにならないように、を最も気遣いながら撮影、編集しました。

 澤さんをはじめユニセフの皆さんが動画、写真、資料等いっぱい用意してくれましたのでこれらをいかに立体的にお伝えできるかが今回のテーマでした。ユニセフの女性陣の願いは子どもたちの未来へつなげることでした。それはアフリカの子どもたちであると同時に熊本の中高生たちのことです。今回20年の活動でやっとその素地が出来上がったとのナレーションがあり見事に今の状況を伝えている一言でした。まさにアフリカの子どもの日開催の7月の二日間でそう感じました。

 上映終了後の拍手で会場の皆さんがそのまま受け止めてくださったことはよくわかりました。いい仕事はこれがあるからやめられません。熊本県ユニセフ協会のみなさんとNPOくまもと未来のスタッフの皆さんへ感謝です!!


 NPOでやるにははるかに労力を越えている映像づくりになってしまいました。地元の高校生とアフリカの子どもたちのために20年もコツコツと活動を続けられて来た熊本県ユニセフ協会の元若き女性たち?!が完全なボランティア活動を貫かれている気持ちにほだされました。

 あれから20年、中高年になられた女性たちはまだまだ元気いっぱいです。最後の追い込み、と昨日の昼からやってますがきょうの昼までかかりそうです。これまでにこの映像制作にかけた時間は半端ではありません。テレビ局時代の編集を越えています。しかしこのような地域活動、社会活動に貢献する番組はしっかりとあとあと役立てていただけますから気持ちいいですね。

 一過性の番組づくりに飽き飽きしてはじめたこの仕事ですからやり甲斐があっていくら時間がかかっても眠くもならないのです。未来がいっぱいの高校生たち、熱いまなざしのアフリカのひとたち、腰が痛い、足が痛いのも我慢してその未来ある人達のためにガマ出すユニセフのみなさん。

 かつて熊本の芯がしっかりした女性たちを大宅壮一さんは「肥後の猛婦」と表現されました。猛婦というにはユニセフのみなさんはやさしく温かく無理せずぼちぼちですがやっぱり芯はがっちりされています。やらないわけにはいきませんね。


 今月の19日に弟橘媛が祀られる橘樹神社に行きましたが山武住民ディレクター講座に向かった楽しみのひとつはここでした。日本武尊が走水から上総の国へ入る海上で暴風雨に会い、行く手を阻まれたとき身を挺して海に飛び込んで鎮めてくれたのが日本武尊の后、弟橘媛の伝説です。そして日本武尊は無事に蝦夷征伐に向かうことになります。蝦夷征伐は熊襲や出雲征伐と同じく異論が十分あるところですがまあ今はそこは置いておいて話は弟橘媛です。

 神社の奥にはちょっと小高い丘があり古墳のようになっていますがそこは茂原市の管理になっていて地元の長老からは「決してあの丘に入ってはならない」と言われているようです。「何故?」「何故も何もない、いかんのはいかんのじゃ」ってな具合で実際に神事を司る宮司さん以外は今も入ってないようです。きっと何らかのパワーが働いているのでしょうがいつか宮司さんにくっついていって拝観したいと考えています。

@案内してくれた現代の弟橘媛?小島さん


 アフリカの子どもの日を20年間応援し続けている熊本県ユニセフ協会が20年の活動の歩みをわずか7、8分にしたいということでわが特定非営利活動法人NPOくまもと未来の澤啓子副理事長が窓口となってサポートして来ました。が、さすがに20年間を7、8分というのは誰にでも簡単にやれるものではありません。・・・、というわけでお鉢が回って来ていますが大変ですが面白いのが編集です。

 いや、これはほとんどテレビ局時代の編集そのものですから膨大な時間との闘いでもあり、7、8分の表現力ということを考えるとひとえに構成力で決まるほど組み立てが重要です。と、いうわけで大変を楽しんでいましたが時間切れ、今夕収録するとうほうTV村民ひろばのお星様祭の大作へとチェンジです。

 これはこれで代々伝わる不思議なお祭りなので取材もたっぷりで今からやはり7、8分にしなければなりません。3時間でやらんば間に合わなくなってきています。そろそろ全国対象に編集講座を企画しましょうか、ね。今夜は収録の後はまた総代さんらと東峰テレビ局の和室で打ち上げになだれ込みそうなんです。


 東峰村の中原ばあたちにも小石原焼プレゼント当選者が数名いらっしゃいます。実はこのばあたちからはわたしに密命がきています。「行きたい!小石原焼ツアーに」です。厳正なる抽選で決まったことですがやはり地元ですから、行こうと思えばすぐに当たった窯元に行けます。が、高齢のばあさんたちにはやっぱり足が必要です。しかも行くなら「あん人もこん人も(あの人もこの人も)」となります。
 
 で、ばあさんたちはアッシーをせろ(して)とわたしに言うんです。勿論、いつも地元中原では大変お世話になっていますので「よかよか」と言いたいのですがなかなかばあさんたちとの日程は合いません。当たった人当たらなかった人も関係なく皆さん本当に小石原焼ツアーを楽しみにしています。早く叶えて上げたいですが・・・。何とか叶えましょう。

@写真は真田さん(左)と大倉さん。