ついにここまできた!インド太平洋戦略 | 猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

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コロナとアベガーがあふれる鬱陶しいツイッターのタイムラインの中で、うれしいツイートを見つけた。

インドを訪問中のトランプ大統領が世界最大級のクリケット会場に詰めかけた10万人を超える大観衆の前で熱狂的に迎えられ、モディ首相と抱き合う場面をモディ首相自身がツイートしたのである。


https://twitter.com/narendramodi/status/1231919097073422336

安倍総理がインド国会で「Confluence of the Two Seas(二つの海の交わり)」と題する歴史的な演説を英語で行なったのが2007年8月22日だ。

この考え方が後に米国の外交戦略としても採用される「インド太平洋戦略」の元になった。

インド国会における安倍総理大臣演説「二つの海の交わり」 平成19年8月22日
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/enzetsu/19/eabe_0822.html
(関連エントリ)
『外交は一日にしてならず 2017-10-22』
https://ameblo.jp/akiran1969/entry-12321751056.html

しかし、このとき総理の身体はすでにボロボロで、ほどなく衝撃の辞任に追い込まれる。
そんな体調の中でも周到な準備をして遠くインドまで出かけて歴史的な演説を行ったことに、この壮大な戦略に対する安倍総理の強い決意が感じられる。

その後、インドは、マンモハン・シン首相から現在のナレンドラ・モディ首相に代わり、日本は福田、麻生、鳩山、管、野田と短期政権が続いた。
その長い空白を挟み、12年半かかってやっとここまで来たのである。

もっとも、この空白の間も両国の関係が後退することはなかった。
2006年12月に新首相が来日した時に毎年両国首脳が交互に訪問し、首脳会談を行うことを約束している。

その約束は守られ、福田、麻生両首相はもちろん、悪夢の民主党の3人も含む全員がシン首相と首脳会談を行い共同宣言を発表している。さらに、麻生政権時には日印安全保障宣言が調印されるなど、安倍総理の引いた路線に沿って交流は続いていた。

インド政府はお隣の某国とは違う。
シン首相は安倍総理との約束、日本との約束をきちんと守り、悪夢の民主党政権時にもこの約束は守られ続けたのである。

そして、安倍総理は戻ってきた。
2012年12月26日に政権が発足し、そのわずか二日後の28日、安倍総理はシン首相と電話会談をしている。この日電話会談をしたのは旧知のプーチン大統領などごくわずかだった。

そして、最初の約束通り、2013年5月にシン首相が来日して再会を果たし、翌年の年明け早々には安倍総理がインドを訪問するなど両国の関係を深めていった。

シン首相が来日した時には両夫人も交えて公式日程にはない夕食会を開くほど、両者の個人的な友情と信頼関係は深くなっていた。シン首相は2014年5月に退陣しモディ首相に代わるが、二人の約束、友情、そして両国の良好な関係は引き継がれる。

両者はその年の9月に日本で初めての首脳会談を行って以来、シン首相当時に負けないくらい頻繁に会い、個人的な友情と信頼関係を築いていったことはご存じの通りだ。
2017年のインド訪問で9㎞に及ぶ人波の大歓迎を受けたことは記憶に新しい。

安倍総理があの時、ボロボロの身体を鞭打ってインドに行ったのは、インド太平洋戦略の根幹となるのが米国とインドの両国だからだ。
日米同盟は小泉総理がさらに強化していたから、次は日印関係の強化が絶対に必要だった。

ただ、某国のように首脳が代わったら方針が変わるようでは戦略はいつまでも完成しない。
安倍総理もシン首相もいつまで首脳でいるかは分からないのだ。だから、両国首脳が毎年会談するという、それまで前例のない約束を交わしたのだろう。

そして、モディ首相の下で日印関係は準同盟国と言ってもいいほどとなり、トランプ大統領は外交政策にインド太平洋戦略を取り入れた。
だから、次は米国とインドの関係を強化することでこの戦略構想を完成することになる。

そのため、2018年のG20(アルゼンチンのブエノスアイレス)で初の日米印首脳会談が開かれ、翌年のG20大阪サミットでも開催された。最初の会談で発表された写真のはトランプ大統領とモディ首相は少し硬い表情に見えるが、二度めの大阪ではこんな表情を見せている。


日経新聞から https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46690410Y9A620C1000000/

注目したいのは、この会談で3首脳はこの3カ国会談を毎年行うことを申し合わせたことだ。
2006年安倍-シン両首相が交わし、ずっと守り続けてきたのと同じ約束をしたのである。
これで、首脳が代わっても3カ国の対話は続くことになる。

冷戦時代の米国とインドの関係はあまり良くなかったが、その後は改善してきている。
だから、両国の関係改善がすべて安倍総理の働きによるとは言わないが、両首脳の総理に対する信頼感が両国をさらに近づけたことは間違いない。

トランプ大統領が受けた大歓迎の背景には、日米印各国の関係者の長年の努力の積み重ねがある。それが、この歴史的ともいえる光景につながっているのである。
このツイートと動画は安倍総理も見たはずだが、非常に感慨深かったに違いない。

一方、習近平主席はどんな思いでこの光景をみたのだろう。

(以上)
 

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