韓国との「いい関係」 | 猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

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バンコクを訪問中の安倍総理が文在寅大統領の要請に応じて会話を交わしたそうだ。
無視してもよかったと思うが、外交儀礼上そうもいかないから応じたのだろう。
これが小野寺元防衛相のいう「丁寧な無視」ということだろうか。

安倍首相と文大統領が11分間会談「対話で解決を」
産経 2019.11.4
13:14
【ソウル=桜井紀雄】東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会議に出席するため、タイのバンコクを訪れている韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と安倍晋三首相が4日午前、11分間、会談した。韓国大統領府が明らかにした。日韓両首脳の会談は昨年9月に米ニューヨークで行われて以来。昨年10月のいわゆる徴用工判決や今年7月の日本の経済管理厳格化で日韓対立が深刻化してから初めて。

 両首脳は「韓日関係が重要だという点で一致し、両国関係の懸案は対話を通じて解決すべきだとの原則を再確認した」という。大統領府報道官は「安倍首相は非常に友好的で、真摯(しんし)な雰囲気の中、会談が行われた」と説明した。

 ASEANプラス3(日中韓)の首脳会議への出席に先立ち、控室で文氏が会談を持ち掛けたという。

 日韓両政府が外交ルートを通じて協議を続ける方針で一致していることについて、文氏が「必要なら、より高位級の協議を持つ方法も検討しよう」と提案したのに対し、安倍首相は「全ての可能な方法を通じ、解決法を模索するよう努力しよう」と応じた

https://www.sankei.com/politics/news/191104/plt1911040011-n1.html

この記事は韓国大統領府の発表を元にしたものだから、鵜呑みにはできない。

まず、安倍総理は「国と国の約束を守れ」と絶対に言うはずだが、それも言わなかったことになっている。「控室で文氏が会談を持ち掛けた」ことを発表したのは、国際社会に韓国は話し合う用意があるのに日本側が対話を拒んでいると思わせるためだろう。

韓国政府はいつも都合よく内容を改変して発表する。
それで、日本政府の発表を待とうと思っていたら、続けて産経が次の記事を配信してきた。

日韓首脳が言葉交わす 約10分間 首相「日本の原則的立場」伝達
産経 2019.11.4
13:27
 【バンコク=原川貴郎】安倍晋三首相は4日午前(日本時間同)、訪問先のタイのバンコク郊外で、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と約10分間、言葉を交わした。外務省が「日韓首脳のやりとり」として発表した。

 両首脳のやりとりは、東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス3(日中韓)の首脳会議の開始前に行われた。その中で首相は、2国間の問題に関する日本の原則的立場を伝えた。いわゆる徴用工訴訟をめぐる昨年10月の韓国最高裁判決で生じた日韓請求権協定違反の状態を早期に是正するよう求めたとみられる。

 また、外務省の発表によると、首相は10月末に文氏の母が亡くなったことに対し弔意を伝えた。「即位礼正殿の儀」に韓国の李洛淵(イ・ナギョン)首相が参列したことへの謝意も伝えた。

 文氏からは天皇陛下のご即位に対する祝意と李氏に対するもてなしへの謝意の表明があったという。

https://www.sankei.com/politics/news/191104/plt1911040012-n1.html

その後のNHKニュースによると、最後に安倍総理は「1965年の日韓請求権協定に関する原則をわれわれが変えることはない」とくぎを刺し、さらに「対話は継続させよう」と述べたという。やはり、韓国側の発表は肝心な部分を隠していたのである。

時間を「約10分」ではなく「11分間」としているあたりにも、安倍総理と会談した実績をアピールしたい思惑が感じられる。
大統領府提供の両首脳の写真をみて、藤原かずえさんは次のようにコメントされている。


https://twitter.com/kazue_fgeewara/status/1191260045339545600

この写真一枚でそこまで読み取るとはさすがである。

さて、日韓関係はこれからどうなるか。
安倍総理は「外交の天才(笑)」文大統領とどう関わろうとしているのだろうか。

安倍総理はトランプ大統領、習首席、プーチン大統領、ドゥテルテ大統領などの超個性的な海外の首脳たちとうまくやっている。たとえば、安倍総理のトランプ大統領との付き合い方について甘利自民党税制調査会長はこんなことを述べている。

トランプ大統領に対して絶対やってはいけない手法は相手の間違いや誤解を指摘して、論理的に説得しようという試みです。猛反発をされ、門戸を閉ざされ、理不尽な対応をされるのが関の山です。トランプ大統領の主張するアメリカ側の懸念は共有しつつ、より生産的な方法での解決の道筋をわかりやすく提示していく。これをうまく行っているのが安倍総理であり、別の手法でうまくやっているのは残念ながら金正恩委員長です。
(甘利明 国会リポート 第366号 2018年10月15日)より
http://amari-akira.com/01_parliament/2018/366.html

安倍総理の外交手法の基本は、現状よりさらに生産的な方法での解決の道筋、つまり、ウィン-ウィンとなる提案であり、さらには約束はたとえ時間が掛かっても必ず守ることにある。
そして、トランプ大統領に限らず、どの首脳に対してもその姿勢は変わらない

 

交渉はしたたかでも、そうした誠実さがあるから世界中の首脳の信頼を勝ち得ているのである。

ただ、それがなかなか通じないのがプーチン大統領や習首席であり、全く通じないのが文大統領だ。

間違いや誤解を指摘して、論理的に説得することが不可能な点では文氏もトランプ氏も変わりはない。しかし、韓国は彼ら懸念を共有すると調子に乗って新たな懸念(=要求)を出してくるし、解決への新たな道筋を提示しても自分たちの都合のいい取り方しかしない

それでも何とか合意に至り、第三者の立ち合いの元で文書化してもその約束を平気で破る
つまり、トランプ大統領との接し方は「外交の天才(笑)」氏にはまったく通用しないのである。

だから、安倍政権はこちらから解決の道筋を提示したり説得することをやめた。
そして、日韓基本条約と日韓請求権協定という日韓関係の原点にまで戻り、それを遵守するようにとだけ言い続けているのである。

とはいえ、大統領が同じ会議に出席しているのに、即位礼正殿の儀に首相を派遣してきたことに謝意を述べないのは外交儀礼上まずい。
だから、文大統領の要望を受けて話をしたのである。

今後、韓国側が日韓請求権協定違反の状態を解消しない限り、冷え切った両国の関係が改善することはない。機会があれば外交儀礼上あいさつ程度は交わすが、首脳や閣僚クラスが様々な課題について正式な会談を開くことは当分なさそうなのだ。

しかし、私はこの状態はそれほど悪いとは思わない。

竹田恒泰さんが、「日韓関係は近所づきあい程度まで。目があったら”どーも”と挨拶するくらいでいい」みたいなことを述べているが、まさにいまがその状態だと思う。
もしかしたら、現状が戦後一番いい関係なのではないか。

(以上)
 

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