皇統を断ち切りたい人たち | 猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

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首相という立場上、天皇陛下の譲位に関する議論とは距離を置いている安倍総理が、首相就任前の考えと断ったうえで旧宮家の復帰に言及した。これに、さっそく民進党の細野氏が反応しているが、彼のような考え方こそ2000年以上続いてきた伝統を破壊する。

民進・細野豪志代表代行 旧宮家復帰「到底国民に受け入れられない」
産経 2017.1.27 18:32

 民進党の細野豪志代表代行は27日の記者会見で、安定的な皇位継承を図るため、安倍晋三首相が首相就任前に旧宮家の復帰などを提唱したことに関連し「この時代にあって、国民の知らない方が突然皇籍復帰し『この人が(天皇)陛下です』といっても到底受け入れられるとは思わない」と述べ、改めて批判した。

 細野氏は、「陛下が存在するだけに意味があるのではなく、存在していただいた上で行動して、国民が本当にありがたいことだと思うのが伝統の継承であり、統合の象徴だ」と指摘。

 さらに首相が26日の衆院予算委員会で、旧宮家の復帰などを「首相就任前に、一つの選択肢としてあり得るのでないかと考えていた」と述べたことについて「首相もそういう考え方を持っていることが昨日分かった。本来、天皇制を何より重要視している保守派の方々がこうした議論をするが、到底国民は受け入れられず、皇位継承自体を危うくする」と強調した。

 そのうえで、女性皇族が結婚後も皇族の身分にとどまる女性宮家の創設について「早急につくっておかないと、場合によっては手遅れになりかねない」と述べ、導入に向けた議論を加速するよう求めた。

 細野氏は、天皇陛下の譲位に関する法整備について「閣法(政府提出法案)にこだわる必要は全くなく、議員立法で各党派が合意できるのが非常に望ましい」とも言及。衆参両院議長らが与野党の意見の取りまとめを進めているのを踏まえ、「国権の最高機関である国会で、われわれの目指す結論に至るように努力していく」と述べた。

http://www.sankei.com/politics/news/170127/plt1701270023-n1.html


「陛下が存在するだけに意味があるのではなく、存在していただいた上で行動して、国民が本当にありがたいことだと思うのが伝統の継承」は天皇を選別する考え方だ。細野氏は将来の天皇に対しておれ様基準を当てはめようとしている。

旧宮家の復帰を否定し女性宮家創設を主張するということは明らかに女系天皇を意識している。また、昨日の毎日新聞も安倍総理の発言に反応し、社説で同様の主張を展開している。よほど、2000年以上にわたる伝統を壊したいのだろう。

 
社説
旧宮家復帰論 国民の理解得られまい
毎日新聞2017年1月28日

 天皇の血統をどう守るのか。安倍晋三首相が、戦後に皇籍を離脱した旧宮家の皇籍復帰も選択肢になるという考えを示した。

 一般国民として生活を送る旧宮家の子孫を再び皇族に迎え、皇位を継承してもらうという。

 首相はかねて2000年以上にわたる皇位がすべて父方の血統をくむ男系によって受け継がれてきたと主張し、旧宮家復帰案を唱えてきた。しかし、多くの問題がある。

 連合国軍総司令部(GHQ)による皇室財産の国庫帰属の指令もあって1947年、11宮家(51人)が皇室典範に基づき皇籍を離脱した。

 旧宮家は天皇陛下と親戚関係にある。ただし、血筋をたどると共通の祖先は約600年前の室町時代にさかのぼるとされる遠い関係だ。

 旧宮家の子孫には男系男子が多くいるという。しかし、離脱から70年、一般の家族のもとで育ち、皇族としての教育を受けず、皇室の生活も知らない。そうした人たちが皇位継承権を持つ地位になることが国民に受け入れられるとは思えない。

 旧宮家が皇籍復帰後に生まれた子どもの世代から皇位継承の対象とする案や、いまの宮家が旧宮家から養子を受け入れる案などがあるが、それほど簡単ではないだろう。

 皇籍復帰などの後に天皇に即位した例は平安時代の2例しかなく、皇室の伝統に照らしても異例だ。

 国民が象徴天皇に期待するのは、自然な血統に加え、皇室の歴史や文化を継承することだろう。皇室に生まれ成長し、心構えができてこそ国民に支持されるのではないか。

 なにより当事者の意思が重視されるのは当然だが、第三者の思惑で復帰したり、応じる人がだれもいなかったりすれば、皇位継承の安定性は損なわれる。

 皇室典範は、女性が皇族男子と結婚する場合などを除いて、旧宮家など皇族でない民間人は皇族になれないと規定している。復帰を制度化するには根本的な法改正が必要だ。

 2005年には政府の「皇室典範に関する有識者会議」が旧宮家復帰案について、国民の理解や支持が得られないなどとして「採用することは極めて困難だ」と結論付けている。

 小泉内閣に提出されたこの報告書は、父方が皇族ではない女系や、女性の天皇を認めるよう求めている。

 皇族の減少に対する取り組みも重要だ。12年には結婚で皇籍離脱する女性皇族が皇室にとどまることができる女性宮家の創設が野田内閣に提案された。しかし、ともに実現していない。

 現実的なアプローチで検討されたこうした案に耳を傾けるべきだ。

http://mainichi.jp/articles/20170128/ddm/005/070/046000c


「首相はかねて2000年以上にわたる皇位がすべて父方の血統をくむ男系によって受け継がれてきたと主張し」と頭から男系一世の皇統の伝統を否定している。女系天皇ありきなのだ。
そして、旧宮家もいまは一般家庭だから云々と反対の理由付けをしている。

しかし、皇后陛下は成人されてから皇族となられたが、一般の家族のもとで育ち、その間は皇族としての教育を受けず皇室の生活も知らなかった。当たり前である。それでも安倍総理に「私は両陛下のお姿を含めたものが、日本の国柄だと思っています」と言わせる皇后になられた。

それに、旧宮家は法律的には一般家庭だが、血統はもちろん旧宮家に生まれ育ったという事実は重い。育つ環境も本人の意識も普通の「一般家庭」とは違うのである。社説はそこを無視したうえで「それほど簡単ではないだろう」などと理由にもならない理由を述べている。

それは逆に言えばこの極めて重要なことを「簡単に決めてしまえ」と言っているのと同じである。簡単ではないからこそ、安倍総理は急ぐ必要のある今上陛下の退位の問題と将来につながる皇室のありかたの検討を分けているのだ。

こういう粗雑な議論に対し安倍総理はかつて次のように語っている。
まだ、たかじん氏が健在だったころの「たかじんのそこまで言って委員会(2012年5月)」での発言だ。


「田嶋さんや三木さんのように、
そもそも天皇の存在を認めていないような人たちに
皇室の継承問題について語らせること自体が 無意味 なことなんです」 

「皇室の存在というのは、日本の伝統と文化そのものなんです」
「二千年続いてきた伝統を、今のわたしたちの浅はかな考えで変えていいのか?」
「この伝統の重みに対してわれわれ現代人はもっと謙虚でなければならない」

「日本が二千年の伝統で紡いできた壮大なつづれ織りのタペストリーだとすると、
真ん中の糸は皇室であって、この糸を抜いてしまっては日本はバラバラになってしまうんです」

「被災地に我々政治家が行ってもああはできない。
 天皇の代わりは誰にもできないんです。
 それは、二千年以上にわたって国民の幸福と安寧を ひたすら祈ってきた 皇室の
 圧  倒  的  な 伝 統 の 力  なんですよ」



安倍総理は26日の予算委員会ではこの問題を政争の具にしようとする民進党などを念頭に「それはまさに、玉座(ぎょくざ)を胸壁となすことにつながっていく」と述べた。
昨日の【産経抄】がその意味を解説して、政争の具にする野党を批判している。。


【産経抄】
譲位めぐる民進党幹部らの物言いが、どうにも気になる 1月28日
産経 2017.1.28 05:04
 天皇陛下の譲位をめぐる議論が主要テーマとなった26日の衆院予算委員会で、安倍晋三首相が戒めた語句が耳に残った。「それはまさに、玉座(ぎょくざ)を胸壁となすことにつながっていく」。立法府たる国会の場で、陛下のお言葉を引用することには、慎重でなければならないとの指摘である。

 ▼胸壁とは、胸の高さに築いた矢防ぎの壁やとりでを意味する。大正2年に、後に憲政の神様と呼ばれる尾崎行雄が、桂太郎内閣をこう糾弾したことが有名だ。「彼らは玉座をもって胸壁となし、詔勅をもって弾丸に代えて政敵を倒さんとするもの」。

 ▼自分たちこそ天皇の意を体していると、天皇の権威を利用してかさにかかる態度を批判したものである。明治憲法下でも、こうした「玉座の蔭(かげ)に隠れて政敵を狙撃するがごとき挙動」(尾崎)はよろしくないとされてきた。

 ▼譲位をめぐる民進党幹部らの物言いが、どうにも気になる。彼らは陛下のお言葉を引用して「十分忖度(そんたく)」(野田佳彦幹事長)、「しっかり忖度」(細野豪志代表代行)などと強調する。他者の心を推し量る「忖度」という言葉を多用し、政府はそれをしていないと攻撃する。

 ▼まるで、玉座に近しいのはわれらの方だと言わんばかりだが、陛下のご意向を反映させるばかりでは「天皇は国政に関する権能を有しない」と定める憲法と矛盾する。政府が「忖度」で突き進めば、国家権力の恣意(しい)的行使を制約する立憲主義にも反することになろう。

 ▼国家の基本にかかわる譲位は、決して政争の具にしてはならない。天皇の権威を奪い合い、一方が「官軍」、他方が「賊軍」となるような事態を招いてはならない。国会議員は、絶対に玉座を胸壁となすことのないよう、肝に銘じてもらいたい。

http://www.sankei.com/column/news/170128/clm1701280003-n1.html


また安倍総理は女性宮家創設を突破口に日本の根幹にかかわる伝統を破壊しようとする動きに対して、次のようにも述べている。


よく「女性天皇」と「女系天皇」を混同した議論が見られるが、そこには明確な違いがある。私は、皇室の歴史と断絶した「女系天皇」には、明確に反対である。


 女性宮家創設は非常に耳当たりのよい言葉である。それが世論調査でも6割以上が賛成という結果を呼んでいるのであろう。しかし、この問題は日本国の根幹に関わる皇位継承の根本原理であり、民主党風のお気楽な議論は、厳に慎むべきである。

(いずれも『安倍晋三 発言集 ?@oznihseba』から)


2000年以上続いてきた歴史と伝統は「国民が親しみを感じるかどうか」や、政治家の思惑で変えていいものではないのである。

(以上) 
 
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