
そんなに良い鋼材ではないはずだけど・・・?(-.-)
なんて、思いながら裏を見ると定価が書いてあって4800円だそうだ。
案外良い値段・・・、まあ口金付きだしそんなものか・・・。
で、早速、いつものとおり、小刃付けをしようと思って、かなり包丁を立てて仕上げ砥(シャプトン#5000)で砥ぎ始めた。
しかし、いつまで経っても返りが出ない・・・、仕方なく#1000に変更・・・、あれ?まだ出ない・・・、やむなく荒砥(#220)まで登場・・・。
で結局、小刃付け完了がこの状態

よ~く思い出して下さい、小刃付けですよ?
ほぼ同じ角度で小刃付けしたのが吉金刃物の黒打ち三徳ですので、それと比べてみれば分かると思います。

この吉金三徳と同じようにしようと思って、ほぼ同じ角度で研いだ結果がこれです。

どういうことかと言いますと、それだけ、刃先の刃金の幅が厚い、つまり、きちんとV字型に肉抜きがしてないということです。
まあ、実際には、これよりもうちょっと狭くなったはずなのですが、こうなった理由はもう一つありました。
上の写真の中間辺りに妙に切刃が狭くなっているところがあるのがわかりますか?
拡大するとこうなってます。

なんででしょうか?
それは、その部分だけ、刃線がS字に歪んでいたからなのです。
当然、この反対側は飛び出していましたので、切刃が大きくなっています。


それにしても、広くなりすぎ、つまり切刃の上がぶ厚過ぎるのです。
ですから、この包丁は、今でもそんなには切れないと思います。
抜けが悪いと思います。本来の切れ味を出すには、刃先から少なくとも1㎝くらいは、砥ぎ抜いて肉抜きをしてやらないとダメだと思います。
じゃあ、そうすればいいじゃないかと思うでしょうが、これは新品の包丁であり、1㎝も肉抜きをするような研ぎ方をすれば、平にも傷が付きまくって、持ち主に怒られてしまいますので、まあ、これでしばらく我慢してもらって(それでも十分切れるとは思いますよ)、切れなくなって汚くなった再度の砥ぎの時にきちんと肉抜きをしようかなと思っています。
ここからは、予告編。
今、どう砥ごうか悩んでいる包丁。

牛刀だと思いますが、形が崩れていて、妙に切っ先に近い部分だけが砥ぎ減らされています。
これをどう修正するのか・・・。
やっぱり一種の太鼓腹の包丁になってしまっていると思うので、お腹を落とすのが一番正しい形になりそうな気がする。
でも、そうなると結構、砥ぎ減らさざるを得なくなるが、いいのか・・・?
それと、刃元とそこから5㎝くらいのところとで段が付いている。
おそらく、刃元ばかりを砥いだのだろう。
なぜ、こんなことになるのか???
よく分かりませんが、切っ先と刃元だけが砥ぎ減って太鼓腹になる時によくあるのは、真ん中が凹んだ砥石を使っている場合でしょうかね~。
どうなることやら、今日砥いでみようと思っています。