他者の感情を想像する力が、未来を創造する力@千歳市 | New 天の邪鬼日記

New 天の邪鬼日記

小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。

{1BE2459C-C6E1-4CE1-9E74-937A2F5B0795:01}
きみの想像力を羽ばたかせてごらん。
神様はその感情を雲で表現する。
植物学者クリーヴ・バクスター(Cleve Backster)植物に嘘発見器の電極をつないで感情を読み取る実験を行った。
{97A5E172-846C-4FB1-852E-AE82853538F3:01}
植物の前で、生きたエビを沸騰している湯の中に入れると、極度の反応を示す。
植物の見えないところで植物を虐待した人を見破り、その日の朝庭の芝刈りをした人まで見分ける。
リュウゼツランの花をはじめ、レタスやタマネギ、ミカンやバナナなど25種類以上の植物で実験し、植物に感情があることがわかった。
パワーストーンがブームになるはるか古代から人々は巨石や磐座を気を整えるチューニングマシーンとして利用してきた。
{86C78E73-A530-4633-B11A-8630E27010C6:01}
植物状態と呼ばれる人々やコミュニケーションができない重度障害の人にも感情があることが、電子機器の発達や指談(ゆびだん)によって明らかになっている。
オレは福岡で「魂の同窓会」ライブを終え、北海道に飛んだ。

7月17日(日)北海道恵庭市「恵庭RBパーク カルチャースタジオ」にてライブ
今日の千歳ライブの主催者俐笑の父は福岡で危篤状態にある。
{DEEEDA2B-F853-469B-AFC8-9683639D0F83:01}
「今回のライブは急きょ1カ月前に主催を決意しました。
その翌日、父がお世話になっている施設から電話がかかってきます。
父がターミナル状態にあり、ムンテラ(病状説明)したいとの連絡でした。
両親の間に確執があり一人っ子である私は、父の世話を担っています。
この連絡を受け、日帰りで父が居る私の生まれ育った福岡へ行きました。
今日のライブタイトルは、福岡へ向かう飛行機の雲の上で思いつきました。
イヤイヤイケレ~すべてに感謝~It alive. It is going to be alive now.
イヤイヤイケレ アイヌ語でありがとう。
私は、あなたに逢えて嬉しいです、時空を越えてやっと巡り逢える事が出来ましたの意であり、互いの重いきつい人生を背負っているけど、今はすべてに感謝する自分がいて私はここに生きている。
そしてこれからも生きていくという思いでタイトルにしました」
もっとも死に近いターミナル状態の人にも感情はある。
むしろ健常者よりもその感情は時空を超えて自由に羽ばたくことができる。
{A5ED5BC4-671F-474B-AED3-698E20341835:01}
会場にはなつかしい面々が集まってくる。
AKIRAライブ歴代の主催者や年配の人、子供たちもいる。
{25FF36FF-1316-4961-9DF9-3F280574741D:01}
オープニングアクトは帯広からやってきた「とかちダルク」代表のアールだ。
{70E41EB7-BDB1-4F08-AE6D-3942F4B7B2D0:01}
オレのジャンキー時代を描く「Shining soul」を選んだアールは、麻薬で5回も刑務所にはいっている。
親にも世間にも迷惑をかけ、まさにどん底を体験した。
麻薬を断ち切り、今は同じ苦しみをくぐる人々の支援をしている。
刑務所に入っている人と文通し、出所後の受け入れ先や就職先を斡旋する。
もちろん犯罪者にも感情はある。
不器用なゆえにその表現が誤解されたり、反社会的行為として発露してしまうこともあるのだ。
{BCE5C83F-7FE5-47D1-B90A-9D51A90D6394:01}
先住民がアイヌモシリ(人間の大地)と呼ぶ北海道へ帰ってきた最初の曲はこれだ。
{BA157F38-DA1F-4174-9548-B69686877196:01}
1.アイヌ ネノアン アイヌ(人間らしい人間)
2.レラ(風)
3.Nobody can replace you(きみの代わりはいない)
4.Hello my mom!
「おこだてませんように」(朗読:俐笑)
5.Hug youself
「どんなかんじかな」(朗読:俐笑)
6.勇者の石
「星とたんぽぽ」(朗読:AKIRA)
7.Invisible warld
8.ハイボクノウタ
9.きらわれる勇気
10.GOD
13.The profession
14.千年桜
15.家族
16.Something great
{B1615B69-E997-4E8F-A528-78C4D9614459:01}

俐笑の絵本朗読とコラボする。
「おこだてませんように」(文:くすのきしげのり。絵:石井聖岳)
{7637470D-78C3-415D-B92A-EA385EF27C91:01}
「ぼくはいつもおこられる。いえでもがっこうでも...。きのうもおこられたし、きょうもおこられている。きっとあしたもおこられるやろ...。ぼくはどないしたらおこられへんのやろ。ぼくはどないしたらほめてもらえるのやろ。ぼくは...「わるいこ」なんやろか」
主人公はお母さんや先生や友だちに言うのではなく、七夕様のお願いの短冊に、一文字一文字けんめいに書いた。
「おこだでませんように」(子供の書きまちがい)
本当はおかあさんや先生や友だちの笑顔が見たいのに、感情のコントロールが下手な子の思いが伝わってくる。
どんな「悪い子」にもやさしい感情があるのだ。
{8E14F5D7-73EC-41D5-8582-65F436EE3691:01}
「どんなかんじかなぁ」(文:中山千夏。絵:和田誠)
{846F3072-CC0D-4F44-8A0C-9750A5B3777D:01}
主人公のひろくんは、目が見えないまりちゃんがどんなかんじかなあと思って、目をつぶってみたら、いろいろな音が聞えることの気づいて、まりちゃんに「みえないってすごい」と言う。
耳のきこえないさのくんがどんなかんじかなあと思って、耳栓をすると、いろいろなものが見え、「きこえないってすごいね」と言う。
おとうさんもおかあさんもいないきみちゃんがどんなかんじかなあと思っても、どうやって体験すればいいのかわからない。
逆にきみちゃんがひろくんがどんなかんじかなあと思って、一日動かないでいた。
きみちゃんは言う。
「動けないってすごいね、いつもよりたくさんのことを考えた。動けないってすごいね」
ひろくんは車椅子に乗った「うごけない子」だったことが明かされる。
ひろくんは、うちゅうのこと、ぶんしのこと、古代のこと、それから動けるってどんなかんじかなあと、いろんなことを考えている。
{5D7053A9-74F3-4D16-9F77-80B67497F791:01}
頭のいい子と悪い子を分ける基準は、計算力と記憶力だった。
それがコンピュータによって肩代わりされた今、機械にできない能力が求められる。
それは想像力と創造力である。
アイヌ民族はすべてのものにカムイ(神様)が宿っていると想像し、自然を大切にした。
アメリカインディアンは「あなたが花を見て美しいと思う時、花もあなたを見て美しいと思っている」と言う。
イランにあるネアンデルタール人の洞窟からは障害をもった子を花で、埋葬した跡が見つかっている。
{F83AF663-057E-4703-8FD9-45072EF8F01C:01}
競争から共生へ時代が移り変わる今、
目には見えない他者の感情を想像する力こそが、
未来を創造する力なのだ。